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ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

ベルスコ―ニ、イタリア首相辞任表明でNYダウ、ユーロともに反発(学校で教えてくれない経済学)

2011-11-09 10:14:21 | 経済学
ベルルスコーニ{Berlusconi}イタリア首相が辞任を自ら表明した。これに先立つイタリア議会で2010年度イタリア決算が可決されたが、与党過半数維持に失敗し、ベルスコ―ニ首相は事実上「不信認」されていた。ベルルスコ―ニ辞任のニュースを多くの海外メディアが、トップで取り上げた。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)で出演したみずほコーポレート銀行、荒井守氏は「NY市場は、イタリア情勢に振り回された1日だった。8日のNY株式市場は、混迷するイタリア政治情勢を嫌気してはじめ大きく下げた。ベルルスコーニ―辞任が伝えられると反発、NYダウは前日比101ドル高、12,170ドルで取引を終了した。売られて取引が始まったユーロはベルスコ―ニ辞任ニュースで反発に転じた」と解説していた。

8日のNY外国為替市場は、1ドル=77.72~76円、1ユーロ=107.49~57円、NY原油{WTI}相場は、バレル1.28ドル高、96.80ドル、NY金先物相場は、トロイオンス8.1ドル高、1,798.40ドルで取引された。NY債券市場は株反発の後売られ、10年物国債の利回りは年2.079%へ上昇した。原油相場がこのところじり高で推移している。ドル安、ユーロ安の流れを受けた動きと見られる。しかし、今朝のIAEAが発表したイランによる核兵器開発懸念も微妙に原油相場に影を落としているのかもしれない。

9日付けのCNBCAsia Morning Brief電子版は、「8日のNY市場は全てイタリア。ベルスコ―ニ辞任が確認され株式は上昇した」と書いた。8日付けのWSJ紙電子版も「ベルスコ―ニ辞任ニュ-スのあと株価は反発した」と書いた。英BBC,ドイツZDF,フランスF2いずれもベルスコ―ニイタリア首相が辞任表明をトップで報道した。

日本時間朝7時台の英BBCは「大富豪、メディア王の20年近い政治は終りつつある。与党議員の造反にあった。」と伝えた。フランスF2はローマからの中継で「ナポリタ―ノ大統領は2010年予算可決後ベルルスコ―ニ首相と長時間会談後記者会見し「ベルスコ―ニ首相は辞任する」と発表したと伝えた。英BBCは「辞任表明はあった。しかし、いつ辞めるかについては明言していない。今後の政治的ムードと様々な手続きを経なければならない」と解説、ベルルスコーニ支持派の議員の一人は「ものすごい辞任圧力がかかっていると首相は感じている」とインタビューで答えていた。

その他の「ワールドWaveMorning」では、タイの洪水被害をシンガポールCNAは解消には少なくともあと1ケ月以上かかると見られていると解説していた。カタール、アルジャジ―ラは「国連人権擁護団体は、反政府グ―プ派の死者は累計で少なくとも3500人に上ると発表した。8日も少女を含め15名が死亡した」と紹介していた。フランスF2は「IAEAは欧米の言いなりの機関だ。アメリカは2000年以降5000発の核弾頭を付けたロケットを装備している。」とイラン大統領がIAEAを非難したと伝えた。

「ワールドWaveMorning」(世界の扉)コーナーで、カート・トン米安全保障担当大使が出演し「アメリカは日本のTPP(環太平洋パートナーシップ)加盟を歓迎する。しかし、加盟国が利益になると信じる必要がある。アメリカは日本の加盟を期待しているが、自ら判断して参加して欲しい」と発言していた。TPP加盟が日本の国益に反すると日本が判断すれば加盟しなければいい。日本の国益になると判断すれば加盟すればいいのである。ただ反対だと叫んでも得るものはない。一方、加盟賛成ならただ賛成では国民は理解できない。日本の将来を考えて、今のタイミングで、TPP加盟が日本国民の利益になることを国会で国民に分かり易く説明することがまず求められる。(了)

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ギリシャ小休止も次はイタリア、フランスお前もか?欧州金融不安収まらず(学校で教えてくれない経済学)

2011-11-08 11:34:02 | 経済学
ギリシアが暫定内閣を作って政治的混乱を一時回避した。ところがイタリア国債が急落、利回りが6.6%を突破した。ギリシャは31%だからまだイタリアは低いのか。そうではない。ギリシャもアイルランドも7%を超えてから一気にデフォルト(債務不履行)危機に見舞われたと7日放送の英BBCが警告していた。ドイツZDFは、「イタリアに加えてフランスも危ない。フランス議会は、年金支給年齢を60歳から62歳への引き上げ、政治家の給与引き上げ凍結などの審議を始める」とレポートしていた。

国債の利回りが上がるとどうなるか。英BBCは「イタリアは1兆8,000億ユーロの国債発行残がある。その内3000億ユーロが来年初めに償還期日を迎える。利払いが700億ユーロ現在より増える。先行き不安から投資家はイタリア国債を買わなくなる。国債は下がる。政府の利払いが増える。それだけで、イタリア財政は底をつく。」と解説した。

日本の借金は1,024兆円(7日のNY相場:1ユーロ=107.45円換算11兆ユーロ)でイタリアの比でない。ただ、幸か不幸か外国人がほとんど日本の国債を保有していない。7日のNY相場で1ドル=78.04ドルと日本円は依然として買われている。ギリシャの収入は観光と海運のみだが日本は違う。毎月60兆円の品物を外国から買っているが、外国人が日本品をそれ以上買ってくれる。売るものがなくなればオシマイ。ギリシャ、イタリアを笑っておれない。こういう話を小学校でも教科書から時に脱線して学校の先生は話して欲しい。

一方、タイの洪水はなかなか引かないと今朝7日放送の「ワールドWaveMorning」でシンガポールCNAが伝えていた。一方、ロシアRTRは、ヨーロッパの洪水被害が南欧全域に広がってきた。ジェノバは非常事態だと伝えていた。ベニスは増水で臨時の橋げたをつくった。観光客が不安顔で渡っている様子を写していた。ユーロが安いからとベニス見物に出かけるととんでもないことになりそうだ。

週明け7日のNY株式市場は、イタリア国債急落を材料にNYダウは一時100ドル以上下げた。その後ギリシャ暫定内閣が成立見通しと伝えられ買い戻しが入り85ドル高、12,068ドルで取引を終了したと「ワールドWaveMorning」(経済情報)で解説していた。当番組に出演した三井住友銀行、森谷亨氏は「イタリア国債急落で、一時ユーロが、1ユーロ=1.37ドル割れ、1ユーロ=107円割れまで値下がりした。後戻したが、欧州の不安定な政治情勢は今後も続く。株式、為替市場いずれも神経質な展開が予想される」などと解説していた。

一方、NY債券市場では米国債が買われた。10年物国債の利回りは2.020%へ低下した。NY原油(WTI)相場はバレル1.26ドル高、95.52ドルへ4連騰となった。NY金先物相場は、トロイオンス35ドル上げ、1,790.30ドルで取引を終了した。ドル不安、ユーロ不安が強まると原油や特に金相場がほぼ条件反射的に反発する。

今朝の「ワールドWaveMorning」(世界の扉)コーナーで、中国の一人っ子政策の結果、中国で深刻な人手不足が出ている。中国人民大学,翟教授が出演「中国は大きな試練に直面している。中国指導部も危機感を強めている」と話していた。「末富先老」(国が富む前に老いてしまう)という言葉が目立つようになった。2000元(約26,000円)/月欲しいという声が求人窓口に急に増えて来たと河北省、保定での取材中心に北川記者がレポートしていた。

こちら神戸も若者の姿が減った。子供の声が聞こえない町をどうするか。政治家が取り組まなければならない仕事は尽きない。(了)

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自給自足:大森昌也トーク会場風景(スケッチ&コメント)

2011-11-08 11:31:27 | スケッチ


自給自足:大森昌也トーク会場風景

江嵜企画代表・Ken




「自給自足」というテーマにピクッと来て、11月5日、午後1時から大森昌
也さんという方が「伝承塾」主催で話をされると聞いて、大阪茨木にある会
場のローズワムへ楽しみにして出かけた。

大森昌也さんと聞いても恥ずかしながら知らない人である。ところが会場で
フジテレビがまとめた1時間ものの大森一家の壮絶なまでの「自給自足」の
場面を見ながらいまどき珍しい本物のテレビ番組だと正直驚いた。

まだ学齢期にも満たない大森さんの一番下の娘さんが、ニワトリをさばく姿
や長男さんが田んぼで耕運機も一切使わず田植する姿を見てこれは本物だと
おもわず 声を上げた.


手塩に掛けて育てた豚が、自宅ではさばけない。家族全員でへ送り出
す光景を見た。2日後に解体されて戻って来る。ばらされた肉を燻製にする
場面では、二人の娘さんが肉片一枚一枚を丁寧に仕上げていく姿は感動もの
だった。

自給自足とはいえ、電気はどうしているのか、単純な疑問が湧く。大森
さんは、電気の半分は関電。車、耕運機、草刈り機、チェンソーは石油だ
と、答えた。食は田んぼでとれる米、畑で採れる野菜、みそ、豆腐は大豆
から作る様子をテレビ画面に写していた。

病気になればどうする?卆直な疑問だ。薬草の活用、自然療法。自家出
産。薬に頼り切りの現代人、特に都会人はそうだ。自然治癒力に思いを
致す生き方そのものの原点がいま問われている。

大森さんはいま「原発によらない社会をつくろう」と積極的に活動を展開
しておられる。「あ-す農場だより」を出して、原発の脅威を繰り返し
アッピールしておられる。「放射能の病気は下痢から始まる。」と大森
さんは、すべてお見通しのようだから、怖い。(了)


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森のコンサート風景(スケッチ&コメント)

2011-11-07 09:12:43 | スケッチ


森のコンサート風景

江嵜企画代表・Ken




井上恵子さん主催第6回「森のコンサート」が6日午後2時からJR相野駅
から車で約20分のところで開かれ、楽しみにして出かけた。この日はジャズ
ライブで、プロの演奏家5人の演奏をしかもかぶりつきで堪能した。演奏会
の様子を即興でスケッチした。

ピアノ(兼子潤)、サックス(里村稔)、トランペット(田中洋一)、
ベース(中嶋明彦)、ドラム(小松尚人)それぞれが、あたかも対話しなが
ら演奏をしているかのような姿がびんびん伝わってきた。

「チュニジアの夜」、「A列車で行こう」、「スターダスト」などと躍動感
溢れる演奏が続き、トリの「スペイン」という曲が中でも心に響いた。
一部、二部に分かれ30分のインタ―ミッションいれて、演奏は午後4時前ま
であった。

主催者の井上恵子さんは、お馴染みカレッジ芦屋「ヨーロッパ歴史教室」の
生徒仲間の一人である。神戸で事業をしながら、好きな音楽をたしなむ。
先日はアルゼンチンまで出かけたと話しておられた。当欄「Kenさんの
スケッチ&コメント」にも、彼女がタンゴを舞った時のスケッチを紹介させ
ていただいたことがある。

いつものように今回の演奏会も一人2000円である。篤志家のされる仕事は
スケールが大きい。周りは森。会場はチヤぺルとして使われる。演奏会の
あと演奏者5人も加はり隣接したコテージで参加者持ちよりのパーティーが
開かれた。

24人が参加されたと井上さんから紹介があった。生憎の雨模様だったが、
心は晴れ晴れ、参加者のご好意でJR三田駅までクルマで送っていた
だき、ルンルンで帰路についた。井上さん、演奏家5名にひたすら感謝
である。(了)

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「政治家は、自分のことしか考えない」:アテネ発:WSJ紙日本版記事より(学校で教えてくれない経済学)

2011-11-06 11:17:00 | 経済学

「怒りと屈辱に震えるギリシャ国民」というタイトルで、SteliosBouras記者のアテネ発レポートを、5日付けのWSJ紙日本版で紹介していた。「多大な負債を積み重ねて来た政治家は、やり方を変えていない。彼らは、自分たちのことしか考えていない」と33歳のコンサルタントをしている女性は語ったと記事を結んでいた。

多国籍ケーブル企業でマーケットディレクターを務める46歳のアポストロス・デンノリノスは外国人の同僚からギリシャ救済策が他国の増税者にどれほど多くの負担を掛けているかを聞かされる。「まるでわたしのせいであるかのように質問される。権力に飢えた素人政治家がギリシャをここまで情けない状況に追い込んだことについて、恥ずかしくもあるし、腹も立ってくる。戸惑いもある。」と紹介する。

25歳のデザイナー、ステファ二ア・フランジスタさんは「2大政党である全ギリシャ社会主義運動(PASOK)と新民主主義党(ND)のいずれも信じていない。どちらの指導者も安心感を与えてくれない。」「私自身も含めてみんなキャッシュフロ―が厳しくなっている。このせいで不安感が高まっている。輸出をあてに出来る人はずっと楽。外国の顧客は支払い面で信頼できるし、期限を守るからだ。仕事で一番大切なのは、どの顧客が代金を払ってくれるかわからないことだ。」と答えていた。

6日朝放送の「ワールドWaveMorning」では、ドイツZDF,フランスF2、英BBCいずれもG20でイタリア財政を監視すること、そのために3月に一度IMFが財政状態を検査することなどが決まったと紹介していた。イタリア財政の先行き懸念からイタリア国債が急落、利払いが6%を超えた。ドイツの銀行もフランスの銀行も数千億ユーロのイタリア国債を保有している。その額はギリシャの比でない。イタリアのデフォルトを食いとめなければEFSF(欧州金融安定化基金)1兆ユーロでは簡単に底をつくことがはっきりしている。

一方、ドイツZDFは、ドイツが予想外の税収増加となり、ドイツ連邦議会で、減税案がも浮上している。ただ、レスラー財務相は「ドイツ経済の先行きは厳しい。雇用確保のために手許に資金を残しておきたい」などと語ったと紹介していた。「ドイツ政府は税収増加を期待している」と6日付けのWSJ紙電子版も伝えていた。ドイツは、ギリシャに限らず他国にお金を貸し、ギリシャに限らず欧州の多くの国はドイツから借りたお金でドイツ製品をせっせと買わせた。それらの国の国債が紙くずになればドイツに当然跳ね返ってくる。

旧聞に属するが、4日のNY株式市場は、NYダウは前日比61ドル安、11,983ドルで取引を終了した。10月米雇用統計が発表されたが、雇用が約8万増えて失業率が9.0%へ0.1ポイント減った。しかし、9%と失業率が高止まりしていることで、景気回復の緩慢さが確認されたと「ワールドWaveMorning」(経済情報)で解説していた。NY外国為替市場では、1ドル=78.23円、1ユーロ=107.91円デ取引された。NY原油(WTI)はバレル19セント高、94.26ドル、NY金先物は、トロイオンス8.90ドル安、1,755.30ドルへ3日振りに反落した。

冒頭のWSJ紙日本版記事に戻る。読んでいていずこも同じ秋の夕暮れ。政治家は自分たちのことしか考えていないことを改めて教えてくれた。手許に現金がないと不安になる。アメリカが今一つ元気が出ないのは失業率が高止まりしているからだ。日本では第一に原発不安である。自分のお孫さんや娘さんが、放射能を心配しながら子育てを強いられる生活を一度でいいから想像して欲しい。問題山積のギリシャには放射能不安はない。日本には放射能不安がある。日本の政治家は放射能不安を払拭するために全身全霊を投げ打って欲しい。(了)

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洋菊とシクラメン(スケッチ&コメント)

2011-11-05 10:15:18 | スケッチ


洋菊とシクラメン

江嵜企画代表・Ken




亡父の月命日には必ず阪神御影駅そばにある田中花店を訪れる。
この日は、小菊の絵のコピーと先日、神戸市高齢者美術作品展
で幸いにも努力賞をいただいた時の「朝顔」の絵のコピー2枚
をお店に持参した。

ご主人とおかみさんがたまたま揃って店に出ておられた。型
どおりお供えの花を頼んだ。2~3名他の客人がおられ忙しく
しておられた。時間待ちと言えば大袈裟であるが、店の表で、
何かスケッチにころあいの花はないかと物色した。

手頃な値段で西洋菊を見つけた。お代を払おうとしたら突然、
おかみさんが表に出られた。どうしたのかなと思う間もなく
おかみさんが、もうひと鉢、なんとシクラメンと一緒に袋に
いれ、ささやかですが、お祝いの気持ちですと、といただいた
2鉢が、本日のスケッチである。

シクラメンはシーズンだし、描いてみたいなと思っていた。
以心伝心か、おかみさんが筆者の心の中を見抜いて選んで
下さったに違いないと、思わぬプレゼント、ルンルンで帰宅した。

前日の3日、家人同道でKさんのお参りに加古川別府へ出かけた。
描いているとき蝶になって飛んできてくれた小菊の原画を仏前に
供えた。帰路、姫路まで足を延ばし、書写山圓教寺をお参り
出来たことは幸いだった。

実は姫路美術館で浮世絵展を見る予定だった。前のバスに乗って
大手門で降りなさいと言われて乗ったバスがたまたま書写山
巡回バスだった。降りるの忘れたと言うのが現実だが、Kさんが
せっかくだから圓教寺まで足を延ばしてお参りしておいでと
教えてくれたに違いないと本気で思っている。

今回の2鉢は、思い出に残るスケッチの一枚になるかもしれない。
(了)


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ギリシャ国民投票ひとまず回避、依然、不透明要素残しながらも、NYダウ208ドル高

2011-11-04 10:09:18 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


CNBC Asia Morning Brief電子版による11月4日の冒頭記事は以下の通りである。「ECB(欧州中央銀行)によるサプライズ利下げとEU援助とユーロ圏残留を問う国民投票取り下げのニュースが、米株上昇を助けた。高利回り通貨とユーロ相場が反発した。」記事は以下のごとく続く。「ギリシャ情勢は依然、流動的である。ギリシャ最大野党が、EU支援策に同意したあと、パパンドレウ首相は、国民投票実施を取り下げた。しかし、野党はパパンドレウ辞任と総選挙を要求、選挙管理内閣のもとでの審議になれば、全てが崩壊するだろう。」と書いていた。

3日のNYダウは、前日比208ドル、1.76%高、12,044ドルで取引を終了した。NY外国為替市場では、1ドル=78.04円、1ユーロ=107.78円、NY原油{WTI}は、バレル1.56ドル高、94.07ドル、NY金相場はトロイオンス35.50ドル高、1,764.20ドル1,764.20ドルで取引されたと、「ワールドWaveMorning」(経済情報)は紹介していた。当番組に出演した大和証券キャピタルマーケッツアメリカ、長谷川誠氏は「4日金曜に発表される10月米雇用統計で現在9.1%の米失業率に改善がなければもう一段の景気拡大策が必要だろう」と解説しておられた。

3日付けのWSJ紙電子版は、「ギリシャの国民投票実施取り下げとECBのサプライズ利下げを好感、NYダウは大幅反発した。ECB利下げはMarioDraghi(マリオ・ドラギ)ECB総裁就任後初仕事となった。G20で独仏首脳は、パパンドレウ首相に「In or Out of the euro zone」(ユーロ圏を出るのか残るか)」の決定を迫った」と書いていた。

「ワールドWaveMorning」は「世界の扉」コーナーで、フランス、カンヌで開かれたG20での各国首脳のEU支援策を巡るあわただしい動きを伝え、「パパンドレウ首相と野党との水面下で続けられていた電話会談で、野党はあくまでパパンドレウ首相の辞任を要求した」と伝えられる。今後もギリシャ問題は不透明な状態が続きそうだ」と解説していた。これに先立ちフランスF2テレビでは、ギリシャの国民投票実施発表後のG20をはさんだ24時間の推移をまとめ、その中で、「フランス、サルコジ大統領、ドイツ、メルケル首相ともに、ユーロ離脱か残留か迫り、EU包括案を認めるまでは全てのギリシャ支援を停止する」と圧力をかけたと解説していた。

その他の「ワールドWaveMorning」では韓国KBSが「韓国議会で反対が強く、韓米FTA発効がずれ込む怖れが出てきている」などと紹介していた。カタ―ル、アルジャジ―ラは「シリア中部で反政府グループと政府軍との紛争で少なくとも20名が死亡した。」と報道していた。シンガポールCNAは「タイの水害被害は収まっていない。バンコクの20%が浸水したままだ。その一方、バンコク優先政策に抗議して北部住民が堤防破壊行動に出た」と紹介していた。

G20関連では中国CCTVが胡主席が、「欧州問題に関して団結と協力はウイン・ウインの成果をもたらす」と語ったと紹介、フランス、サルコジ大統領が、中国の役割を認識し、中国と連携を持ちたいと胡主席に答えたと報じていた。ロシアRTRもG20を取り上げ、「ロシアはヨーロッパの一部であり無関心でおれません。IMF通じての援助に参加する用意があります。しかし、その前提として、ヨーロッパの自助努力が必要です」とメドべージエフ大統領は語ったと紹介していた。

G20でも影の薄い日本であるが、消費税の段階的引き上げをG20の前で公約した。なぜ、日本円が買われるか。現在5%の消費税に上げ余地を残しているからだという見方が出ている。ただ、日本政府の今回の日本単独のドル買い・円売り介入にはG20では賛同を得られなかったようだ。(了)

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パパンドレウ首相、12月5日にギリシャ支援を問う国民投票実施を発表、大事に至らぬことを祈るのみだ

2011-11-03 11:04:10 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



ロシアRTRの日本時間今朝11月3日の番組を見ていたら、先日ロシアでの離陸時に起きた事故でパイロットが加速ペダルを踏まず後輪のブレーキペダルを踏んだことが原因だった。当のパイロットは強度の神経症を2000年以来患っておりそのため治療薬を常用していた。ロシアの法律で禁止されている時間内での操縦だったと当局が発表したと伝えていた。アクセルとブレーキを踏み間違えたという、ぞっとする話であることに変わりない。

ギリシャのパパンドレウ首相が、先日まとまったばかりのギリシャ支援策を国民投票にかけると11月1日のギリシャ議会で発言した。カンヌで3日開催のG20直前の「国民投票」発言に対して、フランスサルコジ大統領は驚き、ドイツ、メルケル首相は、怒りをあらわにしたと今朝のフランスF2,ドイツZDFは番組のトップで報道していた。

メルケル首相は先日決めた案通りドイツは実行する。それはユーロのためでありドイツのためだと演説していた。フランスのフイヨン首相は、2日のフランス議会で演説し「ギリリシャはユーロ圏での地位を捨てるのか捨てないのか明確にすべきだ」と語った。フランスF2は、EU議会のユンケル議長は、ギリシャ支援の80億ユーロは既に凍結されたと語った。2日、サルコジ大統領とメルケル首相は、パパンドレウ首相をカンヌに呼び出したが、今朝8時台のNHKBSニュ-スは、パパンドレウ首相は、ギリシャは12月4~5日にギリシャ支援の是非について国民投票を実施すると正式に伝えたと報じていた。

一方、これに先立ち開かれた11月2日、NY株式市場は、バ―ナンキ米FRB議長が、記者会見で、具体的に時期と規模は明言しなかったが金融緩和政策継続を示唆したことを材料に、前日比178ドル、1.5%上げ、11,836ドルで取引を終了したと2日付けのWSJ紙電子版は伝えた。一方、バ―ナンキ議長は、2012年の米 GDPは当初見通しの2.9%増を2.5%へ、失業率を当初の7.8%~8.2% を8.5%~8.7% へ引き上げた。WSJ紙によれば、この日のNYダウは、EUとIMFがギリシャの国民投票が終わるまではギリシャ支援を留保すると伝えらえられたあと値下がりに転じたと解説していた。

ギリシャへの輸血が止まればギリシャは自力では生きていけないとされる。英BBCはギリシャが破たんすれば、次はどこかとマーケットの動揺が広がる。今回のヨーロッパ金融危機はギリシャ破たん危機から始まった。アイルランド、ポルトガル、スペイン、ベルギーそしてイタリアへ波及する気配が出て来た。イタリアの財政赤字はGDPの120%である。イタリア国債の利回りは5%と既に極めて高い。イタリアに飛び火すればEFSF(欧州金融安定化基金)は1兆ドルだが2兆ドルでも足らない。ユーロ圏が混乱する。イギリスにとっても他人ごとではないと解説していた。


パパンドレウ首相がアクセルとブレーキを踏み間違えたかどうか即断できない。しかし、少なくとも欧州金融危機が、フランス、ドイツ両首脳中心に政治生命を掛けてまとめた対策だった。ギリシャ国民が賛成する可能性は残されてる。しかし、投資家の多くは12月4,5日まで待つ勇気はないであろう。

欧米ではMusical Chairs、日本ではイス取りゲームと呼ぶゲームがある。音楽が止まるとイスがひとつずつ減って行くゲームである。G20が間もなく開かれる。参加者はパーティーの食事ものどを通らないであろう。銀行から振り込みがあるかないかを心配しながらの演奏など聴けた代物でないことだけははっきりしている。大事に至らないことをひたすら祈るのみである。(了)

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スぺキユレーションは元々ギリシャ語で「遠くを見ること」を意味する、

2011-11-02 10:42:56 | 経済学
NYダウ、ギリシャ問題嫌気、297ドル安(学校で教えてくれない経済学)


ドイツZDFのトップ二ュ―スは、ギリシャのパパンドレウ首相が、明け方4時まで掛けてまとめたギリシャ支援策を国民投票に掛けると表明した結果、ドイツ株価が前日比5%急落したことを伝えた。G20の会合を3日に控えて、2日に急遽、フランスのカンヌで、フランス、ドイツ、EU首脳にパパンドレウ首相を入れて緊急会議を開くと伝えた。1日のNYダウは、前日比297ドル安、11,657ドルで取引を終了した。

1日のNY外国為替市場で、ユーロが対ドル,対円で売られ、1ユーロ=1.36ドル台、1ユーロ=107円台で取引された。7兆円以上の国民の税金を使って円売り・ドル買い介入を日本政府は実施した。一時、1ユーロ=111円までユーロが買われていた。ギリシャ首相発言のあとユーロは急落、ユーロの対円相場は元の木阿弥となった。

2日の「モーニングサテライト」に出演していたコメンテーターは週末開かれる米FOMCで追加の金融緩和政策が示唆されれば、金利差がさらに拡大する。日本円が買い直されるだろうとコメントしていた。1,024兆円(1日のNY相場:1ドル78円換算、13兆ドル)の借金を抱えている国の財政で、どこから見ても買えない日本円である。しかし、現状はといえば、「リスク回避」の流れで全て物事が進んでいるからどうしても円買いを選択せざるを得ないのであろう。

2日付けのCNBC Asia Morning Brief電子版に、ギリシャのSurpriseMove(サプライズ・ムーブ)を受けて仏、独、ギリシャ首脳が急遽カンヌに集まると書いていた。Surpriseを英和辞典で引いた。①驚き、②意外なこと,③不意打ちなどと出ていた。「秀吉はいつ知ったか」(山田風太郎著、筑摩書房)をたまたま読んだ。秀吉は本能寺の変の勃発を予期していたのではないかと大胆な解釈を作者は縷々展開していて面白かった。最近、Unexpected(想定外)という言葉が日本で流行している。今回のパパンドレウ首相の発言をSurpriseとCNBCが書いていた。さすがのEU首脳、特にメルケルさんもパパンドレウの腹の底まで見抜けなかったのであろうか。弾の撃ち合いはないが、経済戦争である限り殺し合いに違いない。

2日朝の「ワールドWaveMorning」が紹介したドイツZDFで面白かったのは、子供への読み聞かせが、のちのちの子供の発達に効果があるというある財団の研究結果が発表されたと時間をとって紹介していた。コンピューター万能の時代である。しかし、読み聞かせの経験のある子供は大人になっても、本を手にする機会が多いと、Hanischさんというあるドイツの家庭を紹介していた。昔、日本でも、母親がおとぎ話を子供の枕元で読んでくれた経験の持ち主は多い。最近はあまり聞いたことがない。朝から晩までインタ―ネットの前に座っているだけで一人前の仕事をしていると勘違いしているひとも多い。電車の中でもIphonと首っぴきの若者の姿を目にする機会が増えた。本を読めば全て解決するとは言わない。しかし、読書週間の間だけ読書の効用を得々と記事に載せる日本の新聞もいただけないと勝手に思っている。

「インタ―ネットもテレビも電話もない時代に秀吉という男はどうして情報を手に入れたのか」と山田風太郎さんは書いた。「情報は日常にある」とも書いておられる。Speculation(スペキュレーション)ということばがある。辞書を引くと①熟考、②空論、③投機などと出ている。日本ではスペキュレーションと聞くとほぼ条件反射的に投機と読む。元々ラテン語で見張り台、ギリシャ語では遠くを見ることを意味する。足元を見ることも大事だが、こんな時だからこそ,遠くを見ることの大切さを家庭でも学校でも子供に教えてやって欲しい。(了)

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世界の人口70億、10月31日生まれの赤チャンが大人になった時に、

2011-11-01 12:15:18 | 経済学
人間に生まれて来たよかったといえる世の中にして欲しい
(学校で教えてくれない経済学)



トランプ遊びに「ダウト(Doubt)」というゲームがある。10月31日付けのWSJ紙は「DoubtCloud Tokyo’s Yen Intervention(東京円売り介入に疑念広がる)」のタイトルで日本の円安誘導は失敗に終わるだろう。日本政府は今回の介入で7兆円(92.31億ドル)を投入したと見られる。8月4日の介入に使った4.5兆円をはるか上回る額だった」などと書いていた。31日、NY外国為替では1ドル=78.15~21円1ユーロ=108.23~34円で取引されたと「ワールドWaveMorning」(経済情報)で紹介していた。

31日のNY株式市場は、米投資銀行、MF Global銀行が破産申請したニュ-スに加えてヨーロッパ債務危機再燃を嫌気して、NYダウは先週末比276ドル、2.26%安,11,955ドルで取引を終了した。米ブルームバーグに出演した投資会社、KotocDavid氏は「本業を離れ、ゴールドマンのマネをして投資銀行を目指した。イタリア、スペインなどの国債などに手を出し、今回の欧州金融危機に巻き込まれ400億ドルの損出を出した。ただ、MFグローバルは規模が小さい。それ自体は大した問題にまで発展しないだろう」と話していた。MFグローバルが氷山の一角だとしたら欧州金融危機問題の根ははるかに深くはびこっているかもしれない。

11月1日付けのCNBC Asia Morning Brief電子版は、ギリシャ、パパンドレウ首相が先のEU連合で決議されたギリシャ支援策について国民投票に訴え信を問うと語ったと伝えられヨーロッパ金融危機の先行きに不透明感がさらに強まり株価を押し下げたと解説していた。金融に限らず世界全体に瞬時に情報が伝わる。グロ―バル(Global),文字通り地球儀的に物事が動いていると言うかむしろ世界に動かされているという視点がないと何事も適切な手を打てまい。

1日の「モーニングサテライト」ではNY株安には、9月のユーロ圏の失業率が0.1ポイント悪化,10.2%となった。スペインは0.4悪化して22.6%,ポルトガルは0.1%悪化して12.5%を記録した。オ―ストリー、オランダの失業率も上昇した。欧州経済のファンダメンタルズの悪化に繋がる怖れがあると解説していた。ギリシャに限らない。欧州各国が緊縮財政に向けて舵を切り替えた。今を我慢して将来に備える流れが失業率の増加に端的に現れ始めたのであろう。OECDが31日発表した欧州の経済見通しも5月時点では11年、12年とも2.0%増だった。それぞれ1.6% 増、0.3% 増へ下方修正された。

一方、ドイツZDFは、社会民主党が今までの政策を180度転換して時間給5ユーロ(1ユーロ=108円換算:540円)の最低賃金設定に賛成に転じたと紹介していた。「過去は労使交渉のみで賃金が決められていた。現状の収入ではとても生活できない。連邦議会で決めなければならない。」などと党主がインタビューに答えていた。日本円に換算してわかったことであるが、日本のそれと比べて意外に安いなと感じた。ただ、3年前ベルギ―へ出かけたときは1ユーロ=170円だった。2年前パリでの森田りえ子展の時は155円だった。当時のレートのままであれば、5ユーロはそれぞれ850円、775円となるからほぼ日本並みである。

その他の「ワールドWaveMorning」では、フランスF2が、パレスチナを195番目のユネスコ加盟国とすることで承認した。驚きだったのは当初棄権だったフランスが賛成した。パレスチナはお祭り騒ぎである。アメリカは反対した。11月分の支払い分6,000万ドル(47億円)支払い停止をアメリカは決めたなどと紹介していた。

世界人口が70億を突破したと世界各局が特集を組んでいた。10月31日生まれの赤ちゃんが大人になった時いい世の中になったと喜べる政治が望まれてならない。(了)

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