「先週の米新規失業保険申請件数が20.1万件(予想:20.6万・前週;21.2万)発表の後米債券が売られ利回りが上昇、ドルが買われた。1月の米中古住宅販売件数が400万戸(予想)397万・12月:378万)でドル高を支援した。画像処理AIチップメーカー、エヌビディアの12月~2月決算が増収増益を材料に16%強値上がりした。22日、NY市場で3主要株価指数共に値上がりした。」と22日、ロイター電子版が伝えた。
植田日銀総裁は「今やデフレでない。インフレだ。」と21日、定例記者会見で語った。22日、日経ダウは39,098 円、2.19% 高、34年振りに過去最高値更新した。岸田首相は「日本経済が動き出していることを国内外が評価されている。物価高に負けない賃上げを実現していかなければならない」と語った。」とロイタ―電子版は伝えた。
22日、NYタイムズ電子版は「①リークされた中国系レポーとによれば、中国ハッカー集団がいまや民間企業に拡大して来ていることが判明した。バイデン大統領は精査を指示した。②中絶が合法の米6州の医師は薬剤を送る場合、患者の診察を義務付けられることに変わりつつある。③イスラエルのガザ空爆で少なくとも97人が死亡した。ミシガン州民主党予備選がバイデン米大統領のイスラエル支持に対する有権者の反応を知る初めての州となる。」と伝えた。11月8日の米大統領選挙に向けて米国内問題では「中絶」問題が特に若者の間で、一方、国外問題では「バイデン政権のイスラエル支持」が選挙戦の争点となってきている。
22日、NY市場でダウは39,069ドル、456ドル、1.18%高、S&P500は5,087と165ポイント、2.11%高、ナスダックは16,041と460ポイント、2.96%高で取引を終えた。ナスダックでエヌビディア株は785.38ドル、16.40%高、過去最高値を更新、ハイテク株高をリードした。ダウではマイクロソフトが411.65ドル、2.35%高、1銘柄でダウ指数を62ポイント押し上げた。
恐怖指数VIXは14.54と5.22%低下。米10年債利回りは4.331%、0.18%上昇。NY外為市場で1ドル=150.53円、0.07%高、1ユーロ=162.90円、0.01%高、1英ポンド=190.54円、0.23%高。NY原油(WTI)はバレル78.34 ドル、0.35%高、北海ブレント、同83.44ドル、0.37%高。中東情勢の悪化が原油相場を下支えしている。NY金はオンス2,034.30ドル、0.12%安。ビットコインは5万1,559ドル、0.56 %安でそれぞれ取引された。
2月23日は天皇誕生日。国民の祝祭日はNHK/BS「ワールドニュース」の放送はない。朝6時のNHKニュースのあと「限界集落に住んで見た」という番組を見た。男鹿半島のハタハタ漁で昔栄えた一寒村を訪ねる番組だった。こちら神戸でも昔栄えた映画評論家の淀川長春さんが育った神戸新開地に往時の面影はない。神戸で最も人口の多い東灘区でも六甲山の麓では「自力で歩けない」、「車が運転出来ない」、「身近にコンビニがない」都会内「過疎地」が急速に増えている。
23日付、さる一般紙の見出しに「株、史上最高値」、34年振り。3万9,088円、バブル期越え」の文字が躍っていた。大部分の日本人はしらけていると伝えられる。34年かかってようやくバブル崩壊後のレベルに追いついたに過ぎない。米国株は同じ期間で14倍。お隣の韓国株は3倍である。
日本は30年間実質賃金の上昇はほぼゼロ。それがいかに「異常である」かということを日本人は「口に出して」言わない。先日、2023年の出生数は72万人との発表があった。「72万人」という数字はこの先10年、20年いや、もっと先々迄の日本のあらゆる世界にまとわりつき離れないだろう。衝撃の数字だった。
日本という国に希望はないのか。日本という国は水道水がそのまま飲める極めて稀な国である。「賃上げできません」とテレビのインタビューに答える中小企業経営者が映っていた。賃上げをしない限り新しい人が雇えない。人が確保できなければ生きていけない。人材を確保した企業だけが生き残り切符を手にする時代が2024年に日本で始まったと歴史家は振り返るだろう。
一方、株価最高値と騒いでいるが新NISAスタートは影の功労者である。株式投資に関心を持つ若者を増やすきっかけになりそうだ。「人生には愛とSome Moneyが必要だ」とチャップリンは明言を残した。今,種を撒き、若木に育て、長い目で自分の将来に備えてSome Moneyを積み立てて行って欲しい。今や金の卵の若者には出来るからだ。(了)