ヨハネ、パウロ、ゲオルギウ、リヒャルト、と書くとまるで聖書か何かの古い人物みたいだが、もちろんかの有名な四人組のことである。
今じゃネットでいくらでも聞けるもんだから、処分するためカセットテープでビートルズを聴き直している。例えば初期の「プリーズ・プリーズ・ミー」に比べて「サージェント・ペパーズ」なんて、段違いに素晴らしいのがよくわかる。とは言え進歩の段階で「プリーズ・プリーズ・ミー」も経由しなければならなかったのだろう。
しかしあの4人、実にいい組み合わせだった。精神的な支柱(これ大事!)はジョンにあるとして、ポールは上手なメロディメーカーだし、リンゴはムードメーカー、そしてジョージが落ち着きをもたらす。性格も、社交的とか内向的とかそれぞれに違ってて、バランスとれていた。これが4人とも陽気だったら、まったくつまらないグループになっていたことだろう。
カリスマ的なジョンが凶弾に倒れ(オノ・ヨーコは強い人だ)病弱そうなジョージが病死したのも「らしいなあ」と思う。残り2人はまだまだ元気なようだが、リンゴが一番長生きしそう。ビートルズの中では一番地味だったが。