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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

迷いながら投票

2021-10-31 07:35:36 | 時事
 
 ここ静岡では先週参院補選が行なわれ、与野党で接戦だったようだ。確かに、僕もかなり迷った。
 選挙権を得て40年以上経つけれども、特に後援会とかしがらみとかないから今もって迷うことが多い。いいツラ構えしてるとか誠実そうだから、で決めることも多々ある。ただこれには「正解」はないのだろうとも思う。

 4年に一度の衆院選。オリンピックやW杯そしてアメリカ大統領選のようなお祭りなのだが、各候補者・各党とも同じようなこと言っているし、日本のビールみたいにそう差はないのかもしれない。
 曰く「コロナ対策」「命と暮らしを守る」「経済の立て直し」そして静岡なら「大井川の水を守る」、…どこの政党だかわからない。
 これで勝ったの負けたのと言っても、イメージで決められたというかほとんど差はないのではないか。〈政権交代〉もいいけれど、実行部隊は同じ官僚なので、そう大きくは変わらないだろうという気もする。

 それから、そういう目で見ているからか(失礼ながら)党首の顔がみな薄っぺらに見えて仕方ない。特に、財源はどうなっているのか知らないが「○万円を支給します!」と〈ドヤ顔〉で言うもんじゃないと思っている。もちろんお金が必要な人はたくさんいるはずだが、上から目線で「どーだ、感謝しろ」じゃなく、何て言うか、本当に困っている人たちを思うのなら、同じこと言うにもそれなりの表情があるんじゃないか。そんな政党には(これまた失礼ながら)勝たせてやるもんか、とも。
 こんなことも考えながら、またこんな候補は落としてやろうという「ヤシノミ作戦」というのも参考にしながら投票に行こうと思う。

 しかし各党公約は(当たり前ながら)いいことばかり。実行してくれれば素晴らしい世の中になるのになあ(とヤボなことを)。
 …ところで、サッカーのW杯を2年ごとの開催にしようという案が出ているそう。あんな楽しいお祭り、4年ごとで充分!

〔イラストは、北海道テレビのウェブサイトより〕

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直訳「刑事コロンボ」③

2021-10-24 07:31:13 | 言葉/ナンセンス
 
 NHKでやるのはこれで4回目だと思うが、現在BSプレミアムで土曜日の夕方、放映されている。
 邦題が内容に即してわかりやすくなっている一方、原題はシャレてると言うかまた違ったものになっている。それを、本国アメリカ人が感じているように和訳してみた。

・二枚のドガの絵 SUITABLE FOR FRAMING
 以前「額縁にピッタリ」と訳したが、犯人の言うまま家宅捜索をしたり「今その手で絵を触っただろう」と言われたコロンボがおもむろに手袋はめた手を出すとこから「おもワクにドンピシャ」でどうでしょう。
 ちなみにこの作品で犯人にされそうになった被害者の別れた奥さん役のキム・ハンターは、映画『猿の惑星』にサル(ジーラ博士)で出てた人。そう言われれば。

・死の方程式 SHORT FUSE
 以前「一触即発」と訳したけれども、犯人がカッとなってボロを出すところから「短気は損気」でもいいかも。
 なお、犯人役のロディー・マクドウォールは同じく映画『猿の惑星』でサル(コーネリアス)を演じた人。そう言えば面影ある。

・第三の終章 PUBLISH OR PERISH
 「公表するか消されるか」でしょうか。

・愛情の計算 MIND OVER MAYHEM
 “MAYHEM”は「混乱/騒乱」という意味らしい。犯人の息子が主治医(カウンセラー)といい仲になったなどという濡れ衣がポイントなので「ドサクサを乗り越えて」か。

・殺しの序曲 THE BYE-BYE SKY HIGH I.Q. MURDER CASE
 そのまま「サヨナラ超絶IQ殺人事件」ですかね。
 …こうやって楽しむ方法もあります。

 〔写真は角川書店『レインコートの中のすべて』〕



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〈歌姫・中森明菜〉考

2021-10-17 07:13:09 | 音楽/映画
 
 先週10/9付の朝日新聞「be」に中森明菜のことが特集されていた。(懐かしくて、手元にあるテープを4時間ほどぶっ続けで聞いたのでした)

 1982年に「スローモーション」でデビューした明菜さん。以降「少女A」に「セカンド・ラブ」「1/2の神話」と、かわいい歌と激しい歌とを交互に歌い継いで行ったのはご承知のとおり。(世界的にも例がないかもしれない)
 実にかわいらしいし、本人も「かわい子ちゃん路線」で行きたかったのかもしれないが、事務所の意向なのかプロデュサーの意向なのか、はたまた本人の中に小悪魔性/不良っぽさが見えたからなのか、これがうまく当たり、幅広い表現力を身に着けた“歌姫”になって行った(その間、多くの作詞家・作曲家やクリエイターが寄ってたかって手を加えたのもご承知のとおり)。かわいい歌だけだと同時期の松田聖子たちとカブってしまうので、きっと埋もれてしまったことだろう。
 なお、名前が”A”kinaだったのは運命的な偶然と言うべきか。

 上記「be」には読者が選んだ好きな曲ランキングが載っていた。どれもいい歌だが、僕が一番好きなのは、ここでは選外ながら「Fin」。とてもセンスのいい歌だと思う。
 あと「ヨコハマ A・KU・MA」もかわいらしい歌だし、自身がプロデュースしたというアルバム『不思議』は絶品。

 もう一度歌うところを見てみたいものだが、昔ほどのパフォーマンスは難しいだろうし、無理は言わないことにしよう。もう充分楽しませてもらったのだから、ゆっくり休んでほしいし心穏やかに過ごしてほしいもの。同時代を生きてリアルタイムで見られたこと、日本武道館のライブにも行けたことは、いい思い出になる。
 そうそう、女の子に変なチョッカイ出すと明菜さんに叱られる、というようなイメージが、今もある。
 〔写真は、書斎の壁に貼ってるパネル〕

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個人的なことながら

2021-10-10 07:15:45 | エッセイ
 
 心身ともに疲れてきたので、希望すればまだ3年は働けるところ今年いっぱい、62歳で以って仕事からリタイアすることにした。(早いと言えば早い)
 今もってそこそこの役目を持っているし、何度も引き止められはしたが(それはそれでありがたい)体調もイマイチだし最近の各種ITにもついて行けないし若い衆の邪魔にもなってはいけないし。サラリーマンはもう充分、というのもある。
 別に合わせたわけではないが、大相撲横綱の白鵬やプロ野球の斎藤佑樹投手や次元大介役の小林清志さんやドイツのメルケル首相も引退だそうだ。時は移ろいゆく、当たり前だけど。

 来年以降は、今まで味わえなかった〈退屈〉が待ち受けていることだろう。それもいいし、何かお金の掛からない〈バカバカしいこと〉で暇つぶしするのもいいか。
 このページも少し様変わりするかも。ヒマに任せて文章長くなったりしたらご容赦を。

 ところで(僕はその予定ないが)転職しようとしている時、引き止められるようなら転職先でもうまく行くはず、大して引き止められないなら転職先でもうまく行かないはず、というやや逆説的な考え方があるそうだ。なるほどなあ、と。
 とは言え転職してうまく行く自信は、僕にはない。


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