eSSay

エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

ブログ3ヶ月

2005-04-17 08:32:36 | エッセイ
 この“eSSay”も3ヶ月。毎回延べ数十名の人からアクセスがあるようで、まずは、読んで下さることにお礼申し上げます。

 確か、始めた頃はgooのブログ総数は12万くらいだったと思うが、今じゃ18万を突破。無限に増えることはないわけで、どこかで寝てくるはずだが、どのくらいだろう、40万くらいか。
 こうなると読む方も大変だし、読んでもらうのも大変だ。僕は書くだけで精一杯で、なかなか読む方へ手が、というより目が回らないのだが、すごく面白いのがあれば読んでみたいとは思っている。
 ところで、公序良俗に反しないかどうか、内容を誰かチェックしているのだろうか。18万ものブログを、全部確認しているのだろうか、興味のあるところだ。

 僕の場合、対象を何となく20代の若者とイメージして書いているが、実際のところはどうなんだろう。これまた興味のあるところだが、読者に作者の素顔を推理する楽しみがあるように、作者としても読者のことを推理する楽しみはあるわけで、それはそれで、わからなくてもいいと思っている。
 たとえば、「55歳の公務員です」とか「女子中学生でーす」なんてコメントが来たら、どうしても意識してしまって、本来書けることが書けなくなってしまうかもしれない。自分のブログだ、好きに書かせてもらおう。

 さて、エッセイとショートショートとを組み合わせたブログというのは、そうそうはないと思っている。ただ、エッセイはともかく、ショートショートの方は「在庫」が少なくなってきたので、勝手ながら掲載頻度を減らすことにしたい。まあタテマエ上は、「良質の作品をお送りするため」としておきます。
 なお、ショートショートにはとりあえず‘Copyright’と付けているけれども、掲載された文章の著作権はどうやら守られているようなので、なくてもいいのかもしれない。友人や彼氏/彼女への転送・紹介はご自由にどうぞ。
 それから、ショートショートの中には20年以上前に書いたものもあるため、あるいは古めかしく感じられるかもしれない。もちろん、ブログに載せる前にはひと通り見直しをしてはいるが。
 でも人に見せるとなると、それなりに気を遣うもの。直すところはない、と思っていたものでも、かなり手直ししたりする。

 エッセイは特に、その時その時関心があることを書いているので、話があちこち飛ぶかもしれないが、ご容赦を。たとえばサッカーならサッカーの話ばかり、宇宙なら宇宙の話ばかり、というのも飽きてしまいそうなので。
 話が思い切り飛んでしまうけれど、たとえば中田選手に宇宙のことなど、毛利さんに料理のことなど、道場六三郎氏にサッカーのことなど尋ねてみたら、また違った話が聞けるのに、と考えるのだがどうだろう。

 また長くなりました。今後ともおつき合いを。

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「厳格な職場」

2005-04-10 10:13:09 | ショートショート
 息苦しいほどの雰囲気、ピリピリしたムード…。我が職場は、異様なほど厳格である。冗談はおろか、笑顔さえもない。これにはちょっとしたワケがあるのだが、ここは私が説明するのが最もふさわしいだろう。
 それは、私が〈モノマネの天才〉であることによる。社長はもちろん、部長や課長、同僚に部下、お局様や若いOL、すべての人間をモデルにしたモノマネができる。それを知っているのは、この職場の、おそらく全員だと言っていい。
 というのも、もちろんアフター5にであるが、とある場所―――秘密のバーとでも言っておこう―――でそのお披露目をやっているからだ。しかしそれは、複数の人間を相手にしてはいない。相手は必ず1人だ。そして、当人以外の人間のモノマネを披露してやる。
 例えば部長のマネなら、ふんぞり返って「キミねーえ」という口癖などを、課長なら鼻をいじくるしぐさなどを、ある同僚ならなぜかお尻を振りながら歩く恰好を。そして、お局様なら「ちょっとー、この話知ってる?」というもったいぶった言い回しなどを。
 見る方は大喜び、そして大爆笑。当然だ。私のマネは、デフォルメしながらもその特徴をほぼそっくりに再現しているのだから。中にはほとんど笑い死にするのではないか、というのさえいるくらいだ。
 大笑いしたあとは、皆スッキリした顔で帰っていく。そしてそれはその時だけの話。職場では、周りの人間すべてを見ては、私のモノマネを思い出すので、内心おかしくてたまらないらしい。ただ、それをおくびに出すわけにはいかない。出せば、社長を含め、皆のことを笑っていることがバレてしまう。
 そんなこんなで、私の職場は厳格そのもの。冗談なり、少しでも笑いが出れば、たちまち堰が切れたようになってしまうことは、全員が全員、それぞれに知っているのだ。
 もう一つ、私自身が不機嫌な顔をしているせいもある。だってそうでしょう。私以外はすべて大笑いできるのに、私だけは、大笑いできるほどのモノマネを見ることができないのですから。とは言っても、全員がそれぞれに笑いを必死でこらえているという、この職場全体の秘密を知っているのは、私だけなんですけどね。それが唯一の楽しみってとこですか。

 Copyright(c) shinob_2005

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一番いい相手を選ぶ方法

2005-04-03 08:44:45 | 女の子
 男として、生涯に出会うすべての女性(女からすれば男性)が全部わかっていれば、一番いい相手を選べるのになあ、と思ったことはありませんか?
 きょう紹介するのは、アメリカの数学者が書いた『偶然の確率』(アーティストハウス刊、1470円)という本に「幸福な結婚をする方法」として載っていたものです。
 あらかじめ断わっておきますが、どういうタイプの人を選べばいいのか、どうすればモテるのか、という個々の話ではありません。どこで踏ん切りをつければいいのか、というタイミングの話です。

 結論から言うと、「生涯に出会うであろう花嫁・花婿候補のうち、その約37%と付き合ったあと、その約37%の相手よりも素敵な人に出会ったら、それが生涯で最高の伴侶である」というもの。
 生涯で100人と順番に付き合うとして、最初に出会った人が最高の相手という確率は100分の1。もっといい人が、と粘って粘って100人目、つまり最後の人が最高の相手である確率も100分の1。
 順番に付き合っていくと優劣はどうしてもある。良かったり悪かったり、おそらくそれはランダムに現われる。早々に決めるのも損、待ちすぎるのも損。半分待つと、最高の相手を逃す確率は50%。そこで上のような結論が、確率論から導き出されたようだ。
 約37%というのは、自然対数の底であるe(2.71828…)の逆数から来ているらしいが、なぜその計算で求められるのか、本にも詳しくは書かれていない。物事のバラツキを示すのによく出てくる正規分布が、確かeを使って表わされたと思うが、そこから来ているのかもしれない。

 そりゃあ、最初の方でカス(失礼!)をつかんでしまうのも悔しいし、最後の最後でカスだった、というのも悔しいですよね。上記の法則も、何となく実感として合っているようです。
 ただ、生涯にどのくらいの相手と付き合うのか、というのは本人だってわからないこと。まあ10人とか20人といったところでしょうか。だから、3人ないし7人と順番に付き合ったあと、それまでの人よりいいと思った相手が現われれば、それが生涯最高の伴侶、ということになります。ただこの場合も、相手がYesと言ってくれないことには話にならないのですが。

 あまり経験豊富とは言えませんし、たまたまかも知れませんが、僕の場合も上の法則に合っていたような気がします。(そう思い込んでいるだけかも)
 それから、最初に付き合った相手と一緒になって幸せに暮らしている、という人もきっといるはず。それはそれで、当人にとっては生涯に付き合うのは元々その相手1人だけだった、と考えるのが良いのでしょう。
 なお、この37%の法則というのは何も結婚相手選びに限らず、例えばマンション選びなどにも応用できると思いますので、いろいろ試してみて下さい。もちろん、あくまでも確率論であることをお忘れなく。

 余談ですが、どういうタイプの人を選べばいいのか、という問いに対しては、とりあえず「背の高さや美人かどうかはともかく、自分と価値観ができるだけ近い人を」と答えておきます。

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