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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

〈選択的夫婦別姓〉に思う

2020-02-23 09:28:24 | エッセイ
 頭の固いのが多いのか、日本ではなかなか認められないようだが、今回は〈夫婦別姓〉について。

 当たり前の話ながら、夫婦別姓が法制化されたからといって、夫と妻と、必ず名字を別々にしないといけないわけではない。「別々にしたい人のみ」が別姓にする、というだけ。だからわざわざ「選択的」と付けてある。
 周りが混乱するだの統率とれなくなるだのいうのは二の次三の次、当の本人たちの希望が優先(と思うんだけどね)。それとも他に理由あるのかなあ。

 これで思い出すのは、中学時代の校則。「男子は坊主またはスポーツ刈り」となっていて、生徒会で何度も「多少の長髪も認めるべき」という話が出たが、先生方から「風紀が乱れる。そもそも中学生たる者、頭髪なんかにウツツを抜かすべきではない」とかいう理屈で認められることはなかった(今はどうか知らない)。そのせいか、おしゃれに疎い男になってしまった…いやこれは余談。
 選択の幅が広がるだけで、長髪が認められたからといって、男子みんなが皆長髪にするわけではない(そこは今で言う〈自己責任〉)。髪洗うのが面倒と考える生徒は坊主のままだろうし、クソ真面目な生徒はスポーツ刈りのままであったろう。そもそも頭部を守るための頭の毛、短すぎるのはリスク高くなるし〈自然の理〉に反するよね。

 昔も今も、頭の固い大人ってのはいるもの。そして下らない校則や規則も日本全国たくさん残っているのだろう。今からでもいいので、くっだらない規則は正す、べし。
 …ちとグチっぽくなりました。

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言い訳するな!

2020-02-16 07:19:13 | エッセイ
 昭和初期生まれの親父(既に他界)は軍隊に入っていたこともあり、僕ら子供の頃は怖いし頑固で仕方なかった。
 その親父からよく言われていたのは「言い訳するな」「めそめそするな」「ヘラヘラするな」で、今もそれらは骨の髄に染みている。

(ここからは自慢めいてしまうがご容赦を)
 60過ぎて今も会社で重宝されている(?)あるいはうまく使われている(?)のも、特に「言い訳しない」おかげだと思っている。
 仕事していればミスは付き物(僕も大失敗やらかしたことがある)。自分のミスであっても部下のミスであっても、やはり言い訳はほどほどにしておいた方がいいだろう。
 言い訳のうまい、口先だけの奴はどこにでもいるものだが、そういう奴に限って仕事できないし重要な役目は任せられていない。当たり前と言えば当たり前。(もしそういう人間がずっと上にいるようなら、他の職場に移った方がいいかもしれない)
 だいたい、言い訳するとそれに対して突っ込みが入り、ますます立場悪くなる。ひと言「済みませんでした」とだけにしておけば、あとは察してくれるというもの。そこまで考えれば、やはり言い訳はしないに越したことはない。
 それとよくあるのは「オレは聞いてない!」というもの。聞いていないからといって責任逃れできると思っているのが何とも浅ましいし、仮に聞いていたとしても大したことはできなかったろう。だからそういう場合は「話聞いてなかったけど、何?」と聞くのが〈正しい〉のだろうと思う。

 べらべら口がうまい人間より、不愛想でも口の堅い人間の方が、信頼できるし信頼されるもの。
 相田みつをの名言に「べんかいのうまい人間 あやまりッぷりのいい人間」というのがあるし、確か『論語』にも「過ちを犯した場合、小物は必ず取り繕う」という意味のことが書かれている。
 ついでながら、定年退職者のような古株の役割ってのは、「知恵袋」であることと若い者同士の「緩衝材」になることだそうだ。(のんびり〈妖精さん〉やっている場合じゃない!)

 そういえば、昭和天皇も言い訳をしないで亡くなってしまった。口をもごもごさせたあとキュッと口元締めるのをよく目にしたが、あれは弁解含め言いたいことを我慢していたのではないか。「臣下○○の報告が誤りだった」「話が違ったのだ」等々。確かめるスベはないけれども。
 

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ネクタイ男は信用ならない

2020-02-09 06:43:07 | エッセイ
 年の初めになると、大企業トップや経済アナリストなる者が「今年はこうなる」だの「何が流行する」だの「日経平均株価は○○円になる」だの予想する記事をよく目にする。たいがいがネクタイを締め、スーツを着た男たち。
 そういう男たちが口にするのは「経済を良くするには」「利益を上げるには」「組織を強くするには」といった話ばかり。何だかウサン臭いし、個人的に話をしても、きっとひどく退屈でツマラナイに違いない。

 それよりも、人としてどう生きるか、何を幸せと感じるか、あの世はどうなっているのか、ということの方がずっとずっと大切な気がする。
 ネクタイ締めてトウトウとしゃべっている人間よりも、作務衣でも着て無精ヒゲでトツトツと話す人間の方が、信用できそうな気がする。少なくとも、話をすればネクタイ男よりかは断然面白いんじゃないか。
 …とはいえ僕も、スーツ着てネクタイ締めた上で、しかつめらしい顔して他社との会議に出てはいるんだけれども。(仕事から完全にリタイアしたら、ヒゲも剃らずラフな格好で過ごしたいと思っているところ)

 ちと話それるが、僕の〈かわいい飲み友達〉たちからは「とても楽しかったです。また誘ってください💛」とよく言われる。経済なんかは放っといて、何やかやと話をするからかもしれない。(いい意味での〈年の功〉か)
 一方、思いついたナンセンスな話をカミさんに披露すると、「またくっだらないことを」と言われる始末。
 …お粗末でした。

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ヨーロッパ旅行記

2020-02-02 06:48:05 | 
 
 定年の記念にと、世界遺産を見て回る「ドイツ・チェコ・オーストリア8日間」のツアーへ。ドイツの丘陵風景やチェコの渋さをカミさんにも見せてあげたいと思ったのがきっかけ。
 





  ニュルンベルク(ドイツ)坂道の多いきれいな街。大きな教会と見張り櫓






  プラハ(チェコ)プラハ城と時計塔


  チェスキークルムロフ(チェコ)小ぢんまりとしたきれいな街








  ウィーン(オーストリア)シェーンブルン宮殿、オペラ座、シュテファン寺院、同・夜のライトアップ




  ハルシュタット(オーストリア)ここだけは氷点下。湖のほとりの木造の家々




  ヴィース協会(ドイツ)内装が素晴らしい

  〔冒頭の写真が〕ノイシュバンシュタイン城(ドイツ)眼下の湖を含む景色もきれい。世界遺産じゃないそうだ




  ローテンブルク(ドイツ)中世さながらの城壁




  ハイデルベルク(ドイツ)川沿いのきれいな住宅とハイデルベルク城

 どこも立派な教会やお城ばかりだったが、個人的には中世の雰囲気が残るローデンブルクが最も印象に残った。カミさんは、迫力ある建物の多いウィーン歴史地区が一番気に入ったそう。

 そうそう、行く先々のトイレの小便器が高いのには参った。届かないことはないが、やりづらいこと。場所によっては子供用のがあり、それがちょうど良かった。なお、街中のトイレは基本的に有料(0.5ユーロ(60円)ほど)のため、小銭を常に用意しておく必要があった。また、大きい方は一流のホテルでもウォシュレットもなく便座も冷たいまま。
 かの地も暖冬らしく、雪がほとんどなかったおかげで渋滞もなく、どちらかと言うとシーズンオフなので(料金安い!)ほとんど混雑もしないで観光できたのは実にラッキー。


  チェコでの昼食(ポテトがどっさり)ビールも白ワインも美味しかった。


  帰りの機内食(これくらいがちょうどいい)

 そうそう、ヨーロッパのホテルはどこもスリッパ置いていないので、持って行くと便利。
 やれやれ、これで長年の夢も叶えられた。さて次はどこ行こうかね。しかし帰国してからの時差ボケはひどかった(若い頃はそうでもなかったが)。
   

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