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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

筒井康隆『モナドの領域』

2016-02-28 09:57:28 | エッセイ
 
 年末だったか、小難しいタイトルながら「わが最高傑作にして、おそらくは最後の長篇」というコメント付きの広告を見て、気にはなっていたところ。

 先日本屋をぶらぶらしていたら1冊だけあって(それも初版本)パラパラとめくったら「GOD」が出てくるようで、また「最後」とか「限定品」に弱い僕としては、買わざるを得なかった。
 読み始めたらこれがまた読みやすくて面白くて、夢中になって3日で読み終えてしまった。『聖痕』の主人公・葉月貴夫を思わせる警部が出てきたり(筆者は美形好きなのかも)『朝のガスパール』と似たような状況もあったりして、これも楽しめた。
 「宇宙論」だとか「宇宙意思」だとか僕も嫌いではないし、このブログの読者であれば、充分楽しめるんじゃないか。ただ最後の章「神の数学」は難解なので、分からなければ流してもいいかと思う。
 おそらくは最後の長篇、なんだろうね、きっと。そう言うだけのことは、ある。

 最近は自己啓発などの実用本ばかり読んでいたので、小説も久しぶり。物語の世界にどっぷり浸かれるなんて、『罪と罰』を読んで以来か。
 …いずれにしても、幸せな3日間だった。

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こんな氷が

2016-02-21 08:30:53 | エッセイ
  
   

 冷え込んだ2月11日(建国記念の日)の朝、庭のバケツを覗くとそこには二等辺三角形の穴の開いた氷が。

   

 まさか宇宙人の仕業ではなかろうが、バケツには柄杓(ひしゃく)を差しておいたのでそれが影響したのかも知れない。

   

 しかも表から裏にかけて広がった格好になっており、裏面にはちょうどサメの歯のようなギザギザが重なっている。
 …実に不思議。長いこと生きているが、こんな氷は初めて。




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僕が出会った有名人

2016-02-14 09:55:15 | エッセイ
 西武だったと思うが、現役時代の清原選手にひょっこり出会ったことがある。草薙球場でオープン戦か何かの際、静岡駅南口でバッタリ。体格いいなあ、というのが印象で、確かきれいな女性と一緒だった。危なっかしい性格だったが、こんなことになろうとは。
 そう言えば、と思い出してみると、野球では当時大洋ホエールズの監督だった古葉竹識さん。キャンプしていた草薙で、一緒に写真を撮ってもらった。穏やかな人だったのを、覚えている。
 それから2千本安打の張本勲さん。新幹線の中で出くわし、サインをもらった。物静かな人だった。
 草薙駅ではあのカール・ルイスにも出会った。陸上の大会があったようで、写真撮ろうと思っているうち立ち去って行った(さすが速い)。
 
 昨年末の石垣島行きの飛行機の中では、サッカーU-23日本代表の手倉森監督に。キャンプ地へ向かっていたようだが、何か声でも掛けておけば良かった。
 サッカーでは1999年のJリーグチャンピオンシップ「清水×磐田」をやっていた日本平スタジアムの外で当時の代表監督・トルシエ氏にも会い、長男と握手してもらった。背が高く、紳士に見えた。
 もちろんスタジアム内では、多くの選手は見ている。

 コンサートでも、多くの有名人を目にしている。
 中森明菜、P・マッカートニー、オノ・ヨーコ、オリビア・ニュートン・ジョン、さだまさし、平原綾香、稲垣潤一、尾崎亜美、絢香、中島みゆき、…。
 「春ラ!ラ!ラ!」を歌っていた石野真子や「愛の水中花」で売り出し中の松坂慶子は、たしか新静岡センターの屋上で見た。やはりまぶしかった。
 ついおととい12日は、コンサートで井上陽水にも。歌声が素晴らしいのは言うまでもなく、テレビで見る以上に力の抜けたウマい語りで、何度も笑わせてもらった。

 落語も好きなので、日本を代表する数々の師匠も。笑福亭鶴光、三遊亭圓歌、笑福亭仁鶴、桂歌丸、立川志の輔、柳家小三治、…。
 それから、映画の舞台挨拶で大杉蓮さんや木村佳乃さん(細くてきれいだった)、堤幸彦監督も。
 そうそう、調布の日活撮影所で石原裕次郎や峰竜太にも会ったことがある。やはりカッコよかった。
 ところで今会ってみたいのは、大島優子と椎名林檎。二人とも華があって、ひと目見ただけで幸せな気分になれそう。あと、吉田羊と黒木華もいいなあ。
 …今回はすっかりミーハーになってしまいました。

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声を出すということ

2016-02-07 09:53:01 | エッセイ
 
 業界(薬)の仕事をしているというのは前にも話をしたけれど、昨年末、よその会社の方々を前に、大事な会議の司会をやることになった。
 おおかた話すことは決まってはいたものの、お偉いさんもたくさん列席している中、言葉つっかえたり聞きづらかったり、ヘタな司会はできないため、少しばかり練習を積んだ、という話。

 前任者のものをアレンジした進行ナレーションを印刷し、声出して読む練習。自分で書いた原稿とは言え、いざ読むとなると噛みそうになるし声も出ないこと。普段からあまりしゃべる方ではないので、会議室に籠って何回も繰り返し、ようやく人様に聞かせられるような発声となった次第。
 併せて滑舌の練習を。そう…食後、唇と歯茎との間に食べ物が挟まった際、舌でかき取ろうとすると思うが、その舌の動作を右回り左回りに10回ずつやるというもの(たしか『世界一受けたい授業』で紹介されていた)。これやるとコメカミの辺りが痛んでくるが、効いている証拠。何度もやる必要はないが、これやっていると言葉がスムーズに出てくるし声の通りも良くなるはずなので、人前でしゃべる機会の多い方、是非。

 もちろんプロのアナウンサーや歌手は、全身含めもっともっとトレーニングをしていることだろう。
 時間がない場合は、あごの下、エラと言われる骨の内側を指で押さえるのでもいい。それと、舌を出しながら「あー」というのも(これは三浦雄一郎さんの伝)。ただしいずれも、人前ではやらない方がいい…。

 声を出さないでいると、気持ちが内にこもると言うのか、鬱屈した気分になるもの。声を出すとそれが発散されて、とてもいい。だからこの練習をやっていた時期というのは、職場でしゃべるのも苦にならないし、とても心地いいものだった。
 さて本番、充分に練習を重ねたおかげでうまく司会もでき、参列者からの意見も活発に出て、いい会議となったのでした。ホッ。
 


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