またもテレビの話になってしまうのだが。
NHKで深夜に『BS熱中夜話』というのがあって、先日はウルトラマン/ウルトラセブンの特集だった。人気怪獣や名作ストーリーのランキング発表をやっていて(『ウルトラマン』ではそれぞれ、バルタン星人と「故郷は地球」だった(個人的には「小さな英雄」の方が好きだが))、なかなか面白かった。
ただ、ゲストで出ていたアンヌ隊員役のひし美ゆり子さんが、失礼ながらすっかりオバサンになっていたのにはビックリした。『ウルトラセブン』以来40年、60歳は超えてるはずだから、仕方ないのであるが(仮にその辺ですれ違っても、ただのオバサンとしか…)。フジ隊員役の桜井浩子さんは、時々テレビにも出ていたのでそれほど違和感なかったのだが。
フジ隊員に比べて色っぽいアンヌ隊員、こちらまだ小学生ながら、ちょっとドキドキしながら見ていたものだ。モロボシダン役の森次晃嗣さんが年取ってもあまり変わらないように、吉永小百合さんが60超えてもきれいなように、アンヌ隊員もあまり変わっていないものと勝手に思っていた。しかしこれはこちらの一方的な思い込みであり、本人にすれば、いい迷惑なのかもしれない。
彼女に限らず、芸能界やスポーツ界で昔活躍した人が久しぶりに出てくると、体型がずいぶんと変わっていたり、ものすごく老け込んでいたりするもんだ。もちろんそれはその人が悪いんじゃなく、時間の経過や気苦労によるものであろう。画面の中の世界と違って、現実の世界には苦労が付き物だから。それは、どんなに有名なタレントだってヒーローだって例外ではない。
名前を出して恐縮だが、例えば石野真子さんなんか、昔は垂れ目でかわいらしかったのだが、最近のドラマでは、その目で睨みつける怖いオバサン役になっていたりする(実際は違うと思うが)。
てことは、今かわいらしい女の子も、年取ったらおっかないオバサンになるのかも。そして今おっかないオバサンも、昔はかわいらしい女の子だったに違いない。だから結婚するときは、女の子の場合その母親を、男の子の場合その父親を見ておけ、というのはやはり理屈に合っているのだろう。
またちょっと話が逸れるけれども、オジサン達が若い女の子を求めるのは、こんなところに理由があるのかもしれない。
でもでも、ひし美さんはどこかでレストランを経営しているらしく、今でもファンとの交流があるそうだ。元気そうだったし、それはそれで、いいのか…。
それに僕だって、40年前からすればずいぶんオッサンになっているのだし。