キャンプから帰ってきた日、金魚を死なせてしまった。
空気ポンプが止まっていたことによる酸欠らしい。浮き袋か、おなかをぷっくりと上に向けて浮かんでいる姿は、今思い出してもかわいそう。暑かったろう、苦しかったろう、腹減ってたろう。
帰ってきたらエサをあげるつもりだったのだが、僕はキャンプ用具の片付けに気を取られ、カミさんや子供たちは疲れてて、誰も水槽を覗かなかったのも悪かった。帰ってきた時はまだ生きていたんじゃなかろうか、と。
もう10年近く飼っていたのもいて、尾ひれもきれいに伸びて体長20センチくらいになっていたのが死んだのは特に残念。
ただ、死んだのは3匹中、大きな2匹。一番のチビは今も元気にしている(よくぞ生きていてくれた!)。体大きいのは大きな分、酸素や栄養が足りないとすぐに弱ってしまうものなのか。6550万年前、恐竜は絶滅したのに体の小さな哺乳類や昆虫が生き延びたのも、同じ理由なのかもしれない。
それからまた思うのは、いざという時は、先輩というか親の方が先に死ななければならないのだろうな、ということ。
そう言えば、前日までの雨の影響でキャンプ場横の川の水量が多く、僕の子供と友達とが危うく流されそうになった(どこかの青年に助けられた)。金魚2匹が死んでしまったのは残念だけど、2人の身代わりになってくれたのだと、考えられなくもない。
南無…。
〔写真は、その翌日に見た夕焼け雲〕