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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

アルバムを見返しながら

2020-06-28 07:47:54 | エッセイ

 外出しづらかった今年のGW。庭仕事、家の中の掃除や本の整理に飽きると、昔の写真アルバムを見返していた。

 子どもが産まれる前後から幼い頃の遊んでいる写真、何気ない写真、クルマで温泉旅行した時の写真、…。大きくなってしまった子供たちが実にかわいらしく、カミさんも若々しくてきれい(ノロけて済みません)。
 当たり前だけど、もう二度と戻っては来ない時間。今社会人として苦労している子供たちの、その頃の無邪気な笑顔を見ていると、何だか切なくなってしまう。何度もアルバム見返しつつ、懐かしくもセンチな気分に浸っているところ。「もっと伸び伸びと育てれば良かった」という後悔の念も。
 よく「早く大きくなってくれないものか」と思っていたものだが、いざそうなってみると、寂しい気持ちの方が大きい。小学生なら小学生のままでいてくれたら、どんなにかいいことだろう。いやいや、子供のままでいることは自然の摂理に反することだし、映画『ブリキの太鼓』みたいに仮にできても、親として子育てが延々と続いて大変なのかも。(子育てはもうとてもできない!)
 「マッドサイエンティスト」よろしく冷凍保存ができたとしても、それはそれでまた不幸なこと。

 〈中今〉ではないけれど、子供が小さい時なら小さい時、その瞬間瞬間を大事に生きるしかないの、だろう。
 あるいは子供たちにとって、いい思い出があることで(昔の写真を見返すことで)今を頑張れる力になってくれれば。

 …結局、写真を整理するつもりもあって見始めたアルバムであるが、ほとんど捨てることができなかったのでした。
 〔写真は、涙でにじんだアルバム(のつもり)〕

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麻生君には「けしからん!」と

2020-06-21 07:16:57 | 時事
 外国人記者に対し「キミたちの国とは民度のレベルが違うんだ」と言って閉口させたとか。この男は余計なことをよく口走る。(こういう時こそ“専門家”の出番なのだが)
 「レベルが違うんだから違うと言ってなーにが悪い!」と、あの口を尖がらせて反論するだろうが、仮に、仮にそうだとしても、仮にそう思っていたとしても、得意げに言うもんじゃあない。「レベルの低い」財務大臣と思われても仕方ない。
 もちろん日本人がきれい好きであること、規律を守りがちであること、握手やハグの習慣がないことも関係はあるだろう。しかしそれだけでは説明しきれない面があるのも確か。(規律を守るという点では、ドイツもそこそこのはず)

 中国含め東アジアで重症者/死亡者が欧米に比べて少ないのはどうしてか。これがよくわからない。
 一つは、ウイルスの種類が違うという説。であれば、感染者数を欧米と一律に比較するのも変な話。
 弱毒性のコロナウイルスは前々から蔓延していたから、という説もある。軽いカゼで済んでいたので、いい具合に「ワクチン」のような役割を果たしていたとか。とすると僕らはずっと前から〈ウィズ・コロナ〉だったのかもしれない。
 武漢の住民990万人にコロナウイルス抗体の有無検査を実施したところ、陽性は300人でいずれも無症状だった(らしい)。それほど感染力は強くもないってことで、感染しても(少なくとも)武漢の人たちには免疫があるらしい。
 今回のコロナウイルスによる人口に対する死亡率を見ると、台湾やタイ、ベトナムの方が日本よりも低くなっているそうだ。弱毒性コロナに感染する機会が多かったため免疫を持ちやすかったと考えれば、スジが通らないでもない。

 さて麻生君はこうしてよく叩かれるわけだが、その分、某総理はその陰に隠れて矢面に立たされにくくなっているようだ。言わば〈隠れみの〉みたいなもの。麻生君それを知ってか知らずか…。もし示し合わせてやっているのだとすれば、そりゃあウマいことやっていると言わざるを得ない。
 だからいくら失言重ねようが、総理は麻生君を罷免することはないに違いない。

 どこかのボンボンらしいしお金と権力は充分お持ちだろうが、人から恨みを買うような生き方は、やめた方がいいんじゃないか。『ドラゴンボール』の〈元気玉〉ではないけれど、他人の恨みつらみが集まった時には、それはそれは大きな力になるはずだから。
 「総理のために〈汚れ役〉を買って出ているんだ!」ということであるならば、相手を見極めた方がいいかも。
 …お気を悪くされた方、済みません。

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9時から5時まで

2020-06-14 07:03:56 | エッセイ
 
 勤務時間の話ではありません。年取って寝るのが早くなり、床に就いている時間のことです。

 元々、「自由な時間」を満喫したくて休日は早く起きていた。平日6時起きのところ、5時起きとか。録画しておいた映画含めテレビ番組を、邪魔が入ることなく集中して見ることができるし、本だってゆっくり読める。それがだんだんと平日も5時起きとなって、寝る時刻も自然と早くなり現在の「夜9時-朝5時」となったもの。
 前の晩の録画(TBS『スーパーサッカー』やNHK『100分de名著』)は朝のうちに片付けられるし、朝刊もじっくりと。さらには膝の屈伸やストレッチも。
 「おじいちゃんみたい」とカミさんには言われるが、この調子で行くと、ホントにおじいちゃんになった時には、夜7時に寝て夜中3時起きなんてことに、なるのかもしれない。

 そう言えば、学生時代の特に土曜日なんかは『鶴光のオールナイトニッポン』を最後まで聞いていたので、日曜の朝5時から昼過ぎまで寝てるなんてことはザラ。(今はとてもできない!)
 その頃、下宿の四畳半の部屋から静まり返った外を見ながら、「こんなことやってていいのか」「将来やって行けるだろうか」「自分は同世代の中でどの辺りなんだろうか」とぼんやり考えていたもの。(何かきのうのことのように覚えてる)
 それからアッという間に40年ほど。人生何とかなっているし、まあまあの〈地点〉までは来ているんじゃないかと思っている。そこそこ大変なことはあった/あるけれど、道を踏み外したり事故・事件に巻き込まれたりすることもなくて、実に幸運なこと。ありがたいありがたい、と…。

 40年前の自分に「人生うまく行くから大丈夫!」と言ってやりたいところ。いや、今だって何十年か先の自分から「大丈夫だからね」という思いが届いているのかも。
 …とりとめのない話になってしまいました。

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不思議な〈サイコサイバネティックス〉

2020-06-07 07:06:02 | 実用
 
 洗面所なら洗面所に行った時、「あれ、何しに来たんだっけ」ということはないでしょうか。
 今回はそういうことが多くなるようで少なくなるような、ちょっと不思議な行動/思考パターンを紹介します。

 アメリカの整形外科医、マクスウェル・マルツという人が考え出した〈サイコサイバネティックス〉というもので、着弾地点を自動で決められるミサイルと同じように、自分で自分の行動をコントロールしようというもの。「心理学を用いた自動制御」とでもいったところ。自分に暗示を掛けることであり、ついやってしまう行動まで自分の思い通りにしてしまおうというもの。
 例えば、寝る前に「明日の朝は鼻毛の手入れをするぞ」と自分に言い聞かせる。あるいは「週末は靴磨きをするんだ」と。すると、洗面所に立ったら自然と鼻毛バサミに手が伸び、玄関に向かい靴磨きを進んでやるようになる、はず。

 こんな簡単な日常動作からさらに進めて、「あの娘に告白するぞ」「報告書まとめるぞ」「緊張せずにプレゼンするぞ」「お酒はほどほどにしておくぞ」とリラックスした状態で自分に〈指令〉しておけば、これが不思議とらく~にやってのけられる(らく~にコクるのも「何だかなあ」ながら)。もちろん悪い方向に〈指令〉すれば、その通りになってしまうんだけど。
 〈サイコサイバネティックス〉という言葉は知らなくても、「計画的に行動する」という意味では多かれ少なかれきっと誰しもやっているはず。それを、さらに楽にできるコツみたいなもの。落ちこぼれ学生だった僕がここまでやって来られたのも(って言ってもわからないですね)、その学生時代にタイトルに惹かれて読んだ『自分を動かす』によるところが大きいような気がする。
 デール・カーネギーの『人を動かす』もいい本だけど、この本もなかなか。またこの考え方は、ジョセフ・マーフィー博士の唱える〈潜在意識〉、あるいは大乗仏教で言う〈阿頼耶識〉の活用に近いのかもしれない。
 …使いこなせれば面白いように自分を律することができる、実におトクな方法、なのです。

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