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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

『ガリレオ』はなかなか

2007-11-25 09:27:12 | エッセイ
 
 フジテレビ月9のドラマ『ガリレオ』が好調で、初回から視聴率のトップを走っているそうだ。
 天才的科学者が主人公ということで、科学好きの一人としては、こりゃ見にゃいかんと毎回楽しみにしているところ。今では、家族全員で見る数少ない番組となっている。

 実際もカッコいいのだろうが、福山雅治は本当にカッコ良く描かれている。ああいうのが大学なり職場にいたら、周りの女の子はたまらないだろうな、と思う。見ていると、自分もあんなカッコいい男になったような気がする(その昔、高倉健さんの映画を見終わった男たちが、肩をそびやかして劇場から出てきてたようなもんだ)。それはともかく、ああいうクールな男ってのがやはりモテるんだろうね(しかし語る時はアツい)。
 それと、福山は思った以上にスリムだ。もう40近いと思うが、あれだけの体型を維持するには、かなり節制/トレーニングをしているのだろう。

 『刑事コロンボ』、『古畑任三郎』そして『トリック』と、推理物は大好きなのでよく見ているが、背の高い物理学者と女の子との凸凹コンビということで行けば、設定は『トリック』に近い。ただ、「六つ墓村」や「憎悪の象の像」なんていう言葉遊びは見られない。その代わりというか、各タイトルで「離脱る(ぬける)」なんてことをやっている。原作どおりのようだが。
 『コロンボ』にしろ『古畑』にしろ、趣きはそれぞれ違っているけれど、見続けていると、カラクリというのか、トンチが利くようになってくる。それは学校の勉強や会社の仕事で使う頭の部分とは異なるもの。仕入れたネタで、友達やらカミさんを引っ掛けるのも、楽しいもの。

 『ガリレオ』に戻ろう。毎回不思議な事件があって、それをガリレオが科学的に(反射や屈折、共振など)解いていくのだが、こちらとしては推理がなかなか当たらないのは悔しいところ。例のテーマ曲(ドラムは福山だそうだ)に合わせて計算式をダーッと書いて行く場面が必ずあるが、前回の「夢想る」なんか、数式なんか書くこともないのに…というのはヤボか。見せ場だからね。
 そのテーマ曲、特に終盤のゆっくり流れる時のは、『古畑任三郎』のテーマ曲によく似てて、メロディがうまくつながるような気がするのだが、どうだろう。

 ところで、相方の柴咲コウだが、加藤あいとイマイチ区別がつかなかったのだが、ようやく見分けがつくようになった。(何となく似てるよね)

 …そんなこんな考えながら、楽しんでいます。
  

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ナンセンス スタヂアム 3

2007-11-18 07:35:14 | 言葉/ナンセンス
・阿吽・算数・地位

・ダニー・デビッド・ボウイ・ジョージ・マイケル・ジャクソン・ブラウン
 (ちと苦しい)

・遺電子工学、自閉隊、J隊、東海大相撲、大相模九州場所

・偏執質、編集室。不経済、不敬罪、賦形剤。

・清、静。休、杉、須。信、諸、都、防、放。

・マザーコンピュータ、略してマザコン

・うどん、おでん。りんご、れんが。タンゴ、トンガ、てんぐ。

・路=road、歩く=walk、彼=he、素っ破=spy、買=buy、凍る=cool、魔術=magic、再見=そいじゃ。

・「神に誓って言う。私は無神論者である!」

・春日部市のクレヨンしんちゃんに聞きました。
 「しんちゃん、好きなサッカーチームは?」
 「オラ? オラはレッズ、オラはレッズ、ウホホーホホーホホッホ…」

 浦和レッズ、アジアCL優勝おめでとうございます。

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武士に二言は

2007-11-11 08:45:23 | 時事
 
 民主党の小沢代表が、いったん辞意を表明しながら撤回した。周りに説得され、いろいろ考えてのことだろうが、どうも気に入らない。
 一時的な感情に流されたにせよ、あれだけ“ブッて”おきながら続投なんて、みっともないったらありゃしない(個人的に小沢氏がどうこういうわけではない。誰であれ、ああいうことしたらみっともないのだ)。ひょっとしたら彼なりの深い計算があったのかもしれないが、〈大政翼賛会〉みたいなのができなかったのは、ある意味良かったとも言える。

 古くはキャンディーズの「普通の女の子に戻りたい」だの、都はるみの「普通のおばさんになりたい」だの、はっきり宣言したわりには全然そうなっていない例がある。
 新しいところでは、2006年のドイツW杯後に代表から引退したはずの中澤選手は未だに招集に応じているし、どっかの野球チームの監督をやっている萩本欽一は、何とか言う選手の不祥事を受けて「もう野球はやめるよ」なんて言っていたのに、今も続けている。
 中澤選手が国際試合でいくら活躍しようが、欽ちゃんが『24時間テレビ』で70キロ走ろう(歩こう)が、どうも応援する気になれないのは、これらの件があるから。

 テレビにも出る有名人てえのは、一度口にしたことは実行しなきゃならないんじゃないかと思う。軽々しく出処進退を言うもんじゃないし、言ったからには、それは守らないと。
 言葉が軽くなっているような気がするのは、僕だけだろうか。

 ところで、もともと義理人情に厚い人なのか、それとも年をとられた(失礼!)せいなのか、小沢氏は意外と涙もろいようだ。「剛腕」と称されている氏だが、強気に見える分、その内面は逆に弱いのかもしれない。いじめっ子だった奴が、ちょっとしたきっかけですっかり弱くなってしまうなんてことは、よくあること。亀田兄弟だって、見た目とは違って気が小さいんじゃないかと思う。
 肩を怒らせているような人間、組織、国家ってのは、内実はとても弱いものなのかもしれない。

 も一つところで、大連立だの政界再編だの騒いでいるが、おそらくそれは政治の本質ではないと思う。会社の組織替えや人事と同じく、形を作るだけのものであって、それで以って何をやるかというのが大事なことであろう、と。非常に地味なものなんだけど、検討して議論して法律を制定するという、そういうことの方が、はるかに大切なような気がする。

 …何だか頑固オヤジみたいになってしまいました。

 〔写真はasahi.comより〕

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やはりウルトラマンがいい

2007-11-04 10:00:55 | エッセイ
 
 春先だったか、『ウルトラセブン』のリメイクを今年やるというので楽しみにしていたのだが、10月からTBSで『ウルトラセブンX』という番組が始まっているようだ。ここ静岡では放送がなく、少々がっかりである。
 ネットで予告編を見たところ、CGを駆使したシャープな感じの作品になっている。

 もう40年も前、『ウルトラマン』に夢中になったものである。適度にユーモアもあり、またバルタン星人やらレッドキングやら、怪獣に〈人格〉みたいなものがあった。そして第37話「小さな英雄」は、その中でも集大成と言ってもいいかもしれない。さすがに空は見上げなかったけど、最終回は本当に寂しかった。
 続く『ウルトラセブン』も面白かったが、脚本・金城哲夫氏の思いがあってか、ややシリアスに過ぎたように思う。それにミクラスやらウィンダムやら、手下なんか使って。ツラくても、ヒーローは人(この場合、怪獣)に頼らず、一人で闘うものだ。(あとあと出てきた何とかレンジャーという、5人で闘うなんて、情けない!)
 『帰ってきたウルトラマン』は本当に楽しみだったのだが、公害やらの時代を反映してか、さらに暗いものとなっていて、ガッカリした。何より、ウルトラマンが突っ立って闘うのは良くない。初代みたいに、「ハッッ」とか言いながら猫背で怪獣に向かうのが、いいのだ。攻撃をよけるために側転なんかして。それに、左手に何とか言う武器まで。ヒーローがあんなもん身に付けちゃあいかん、と子供心に思ったものだ。
 『ウルトラマンA』はすっかりお子様向けになってしまったし、『ウルトラマンタロウ』に至っては父とか母とか出てきて、ヒーローがマザコンかいな、と思った次第。同じ円谷プロでも、プロデューサーとか製作のコンセプトが違ったのかもしれない。いつか『ウルトラマン』みたいないい作品が、と期待していたが、「昔話シリーズ」なんてふざけたものになってきて、その辺りでとりあえずウルトラマンシリーズは見なくなってしまった。
 (それと『ウルトラファイト』なんていう、ちゃっちい番組もあった)

 いつしか大人になってしまったんだけど、去年までやってた『ウルトラマンマックス』は『ウルトラマン』と『ウルトラセブン』をミックスした感じでなかなか良かった。子供と一緒に、いや子供以上に一生懸命に見てしまった。
 子供の頃のヒーローは、他にも仮面ライダーやマグマ大使、鉄腕アトムにエイトマンがいるけれども、やっぱり僕は、ウルトラマンがいい。あの、特撮初期の手作り感というのは、もう二度とできないだろうと思う。

 男は人に頼らないで生きるもの、ぺちゃくちゃしゃべるものではない、そして自分の本当の能力は隠しておくもの、というようなウルトラマンに影響された考え方というのはしっかり残ってて、おそらく死ぬまで変わらないだろう。
 考えてみれば、これらの番組は、僕らより20歳ほど上の人たちが作り上げたものだ。夢をくれたその人たちに感謝しないといけないし、彼らの価値観・考え方というものを、僕らは受け継いでいるに違いない。そして僕らの世代の製作者は、今の子供たちに影響を与えているはずだ。僕らの価値観を、子供たちは楽しんでくれているだろうか。

 …ちょっとシリアスになってしまいました。

 〔写真は、『ファンタスティックコレクション・ウルトラマン』(朝日ソノラマ)より〕
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