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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

地球の仕掛け Earth trap

2015-06-28 11:06:36 | 科学/考察
 
「このまま人類に地球を任せておいていいものか」
「いやいや、皆に聞いてくださいよ」
「そうか、では“皆”に聞いてみよう。もしNoとなったら、人類には消えてもらう」
「いいですとも」
 神様と人間とのこんな話し合いがあり、結局人類が抹消されてしまった、という話をどこかで聞いたことがある。
 …そう、神様は地球上のあらゆる生き物に聞いてみた結果、圧倒的多数で“No”が突き付けられたとのこと。

 地球温暖化についてはもはや手遅れ、という一部の専門家の意見もあるという。どこかで関係しているのか、地震にしろ天気にしろ、このところはやり変だ。オゾン層の話は最近聞かないが、氷河が縮小し両極の氷は目に見えて減少。日本でも噴火に竜巻にゲリラ豪雨にデング熱…。海外に目を移せば、米国などの一部では水不足が深刻らしい。
 ついでに言えば、未婚者の増加。人類はじわりと破滅に向かっているのかもしれない。

 おそらく、だけれども、冒頭のようなことが地球上で起きているのかもしれない。気候が変動して(例えばピラミッドに仕掛けられていたと言われるような)熱帯の奥深くに潜むウイルスが目を覚まし、特に人間をターゲットに攻めてくる。結果、人類の数は減少し、緑が増え、二酸化炭素の排出量が減り、地球は元に戻って行くのではないか。
 これは言わば、地球自身に仕掛けられた巧妙な、いや見事な仕組みなのかも。

 領土争いやら軍備増強なんかやってる場合じゃあない。
 とは言え、50年以上生きてきた僕らはともかく、若いこれからの世代には、少々可哀想なことをしてしまっている。
 …夏至も過ぎたのにこうも涼しいと、こんなこと考えてしまう。




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「4年後には…」

2015-06-21 11:45:47 | ショートショート
 どういうつもりなのか、うちのおじいちゃんは何かというと、
「4年後には、わしゃあ死ぬかなら」と。
 何度も何度も同じこと言うものだから、私ら家族はもう耳タコ状態。

 まあそれはいいんだけど、たしか私が幼稚園の頃から言い続けているから、かれこれもう20年以上。
 おじいちゃん、今93歳。まだまだ元気。また今日も「4年後には…」と言うんだろうな。


  Copyright(c) shinob_2005



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日本昭和村

2015-06-14 17:53:18 | 
 〈日本昭和村〉なる所があると聞いて、カミさんと娘とで行ってきた。
 かの有名な明治村ほどではないものの、広い敷地内には昭和の展示物がたくさんあり、懐かしい気分に浸ることができた。とは言え、当たり前だけど“昭和”にはもう戻れないんだよね。
 紙芝居や手品も楽しかったし、あの〈ロバのパン〉も売られていた。残念ながら買い損ねてしまったが。
 それから、村の中というか園内に流れるBGMは、すべて昭和の歌謡曲。しきりに「あ、これ何て曲だっけ」と。しかし暑かった。6月13日、最高33度とな。
 東海環状自動車道の美濃加茂ICすぐ近く、です。

   

   

   

   

   

   

 そうそう、大人も馬に乗れるというんで、生まれて初めて乗馬というのをやってみたのでした(800円)。カミさんたちに笑われながら。

   

 


   
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井上陽水 “Fun”

2015-06-07 13:07:47 | エッセイ

 「君は雨を見ているの 雨を見てるふりだけなの」「それとも今日から日記をやめると書いているのかな」という、不思議な歌詞や言葉遊びが詰まった名曲。

 失恋した女性を雨の日に慰めているというストーリー性があり、しっとりとしていながら将来への希望を抱かせてくれる。僕自身、神経症になっていた中学生の時にこの曲に出会い、随分と励まされたものだ。特に「あしたが天気になると、今日の事が想い出のひとつになり…」というフレーズには聞くたびにほろりとさせられたもの。

 …それから40年。ツラかった中学時代がようやく「想い出のひとつ」になったところ。
 日本列島が南から梅雨となるこの時期、しんみりと耳を傾けるのにはいい曲なのです。傘を差して雨の中を歩くテンポにも、丁度いいはず。
 この曲が収められたアルバム『氷の世界』には、他にも「チエちゃん」や「桜三月散歩道」「おやすみ」など、いい曲が目白押し。特に冒頭の「あかずの踏切り」~「はじまり」~「帰れない二人」のつながりは、あのビートルズの『アビーロード』にも似た心地よさがある。

 この文章も『氷の世界』聞きながら書いている。これ読んでいる皆さんにもおそらく、それぞれの〈心の歌〉があるに違いない。
 



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