大人になった今、単純に「子供の頃は良かったな」と思っていたが、実はそうでもない…。
いじめについて、新聞の投書欄か何かで読んでからのこと。それは、ツラい時期がずっと続くわけではないことを大人は知っているし、「逃げる」という選択肢も持っているが、子供はそうは行かないから大変だ、とでもいった主旨。
そう、子供には未来がある分、経験がない。未知の世界に向かって進むというのは、ワクワクする反面、不安な気持ちにもなるもの。特に心身の成長まっ最中の中学生時代は、荒れたりおかしくなったりするもの。
僕も子供の頃、どのくらい勉強すればいいのか、将来どうなるのか、うまく生きていけるのか、心配でならなかった。
一方、大人には経験がある分、未来がない。既知の世界が多くなってワクワクすることがないし、不安な気持ちになることも少ない。もちろん仕事で大変な時もあるけれど、子供の頃に比べりゃ心は安定しているんじゃないか。
そうそう、経験とともに「後悔」も多くなるのは仕方のないところ。ただそれも、他の人も同様だというのが分かるから、少しは気が紛れる。
子供の頃はそりゃ懐かしいけれど、今の方が思いどおりにできることが多くて幸せな気がする。仮に、今から受験に結婚に子育てに引っ越しに、ともう一度やろうったってとてもできやしない。それやこれや、若くて気力・体力があればこそ。
さて、いじめなどで苦しんでいる子供たちも多いことだろう。人生、いい時期悪い時期があるのだということは覚えてもらいたいし、長い目で見ればプラスマイナスゼロという説もある。
そして、一つでもいいことがあれば(例えば素敵な曲が聞けたとか美味しいものを食べられたとか)生きていて良かったと思えるんじゃないか。これは寅さんのセリフでもあるんだけれど。(かく言う僕にも、ツラいツラい時期はあったのです)
…ちょっと深刻になってしまいました。