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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

「それ」

2015-02-22 09:15:14 | ショートショート
前触れもなく それは空から
見るも恐ろし 巨大な化け物
のそりのそりと 市民は恐怖

対話を試すも まったく通じず
銃にミサイル これまた効かず
神も仏も あるものか

困った人類 一致団結
力を合わせて 頑張ろう
すると不思議や 化け物失せる

何のこたない それが神様
元の姿で 苦笑い
地球の世話も 楽じゃない


Copyright(c) shinob_2005

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最近の新聞から(2015年初頭)

2015-02-15 08:21:46 | こころ
1.成功とは何か(ホロウィッツ博士)
 しばしば、そして、たくさん笑うこと
 世界を少しだけより良い場所にして去ること
 あなたが生きたことで誰か一人でも一生が良いものとなったと知ること
 〔1月29日付:エイズ治療薬AZTを開発した熊大・満屋裕明教授の朝日賞受賞の挨拶より〕
 〈世界的な学者は、はやり言うことが違う〉

2.後世への最大遺物(内村鑑三)
 お金を遺して慈善事業をすること
 水害を防ぎ田畑を灌漑するような、世に役立つ土木的事業を成し遂げること
 文学や教育を通じて思想を遺すこと
 〔1月31日付:日曜版be「悩みのるつぼ」より〕
 〈僕に出来るのは3番目くらいかなあ…〉

3.ナチス親衛隊の個々人について(作家プリーモ・レーヴィ)
 狂信者もいたが、多くは無関心か、罰を恐れているか、出世したいか、あまりに従順だったか。
 〔1月29日付:天声人語より〕
 〈…ちょっと身につまされる〉

 いい言葉が続きましたので、個人的メモも兼ねて記載しておきます。いずれも朝日からの引用です。
 

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日本酒“あらばしり”

2015-02-08 13:48:51 | エッセイ
 
 行きつけの酒屋さんで“あらばしり”というのを教えてもらい、予約してみた。
 あらばしり。これは銘柄ではなく、発酵の終わった醪(もろみ)を槽(ふね。お酒と酒かすとを分ける装置)にかけて搾ったとき最初に出てくる少し白濁した原酒のことだと、買った瓶のラベルには書いてある。再春館製薬のドモホルンリンクルみたいなもののようだが、とても貴重なお酒らしい。長いこと日本酒は飲んでいるが、初めて知った次第。
 確かに少し濁ってはいるがにごり酒とはまた違った口当たりでほんのり甘くてとてもおいしい。ついつい飲み過ぎてしまったが、いいお酒だからか翌日さほど残ることはなかった。 
 買ったのは大村屋酒造「虎御前」という銘柄のもの(1490円と手頃)。どうも酒造りの最初の時期にしか出来ないようで、250本の限定品(ラベルにはシリアル番号も)。皆さんの所にも地元の銘柄であるはずなので、お酒好きな人は是非。(来年になってしまうかもしれませんが)
     
 しかしこんなウマい酒を味わうと、大量生産の「白鹿」やら「白鶴」やら「松竹梅」やら「菊正宗」やら、失礼ながらとても飲めたもんじゃない。もう何年も口にしていない。
 そう言えばきのうの朝日の日曜版に、こんなことが書いてあった。
 ビールは20代・青春の酒、ワインは30代・恋愛の酒、ウイスキーは40代・男同士の酒、日本酒は50代・人情の酒、焼酎は60代・達観の酒、とな。なるほどね。(かく言う僕は50代) 
 麹(こうじ)が生きている状態なのですぐに味が落ちてしまうらしく、早めに飲んだ方がいいそうだが、もったいなくてまだ少し残してある。他のお酒に少し混ぜて、麹が育っておいしくなるか、試しているところ。
 



 
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イスラム国・西洋・日本

2015-02-01 12:31:45 | 時事
 
 公正な〈神様〉が地上に降り立ち、「イスラム国」の指導者や戦闘員たちに蛮行をやめるよう諭した。すると彼らはこう答えた。
「アメリカを始めとする西洋諸国の空爆により、俺たちの家族や友人がどれだけ殺されたことか。日本人と交換を要求していたかの死刑囚だって、空爆により兄弟を殺されたのだ。この悔しさを晴らすには、この道しかない」
 そこで神様は、西洋の各指導者や市民に聞いて回った。するとこういう答が圧倒的であった。
「無差別テロを繰り返し、周辺住民を困らせている奴らを懲らしめるのは当然だ」
 いずれも尤もな回答に、さすがの神様も頭を悩まさざるを得なかった…。

 …もちろんこれは寓話であるが、こういうイタチごっこをやめるには、第三者的な視点というのがどうしても必要になる。部下同士の口論であれば上司が、住民同士のいさかいであれば市役所が、といったように。
 しかし人間同士の争いとなると、人間ではない、上位の存在/視点というのがないと前に進まないだろうと思う。実際問題どうするんだというのは実に難しいのだが、八百万の神をゆるーく信じている日本であれば〈神様〉役をできそうな気もしている。

 話変わってサッカーのアジア杯。地元オーストラリアが見事初優勝。ガチガチ来る韓国にも当たり負けていなかったし、足元の球さばきもウマかった。若手も活躍していたようだし、これから伸びるんじゃないか。いつまでもベテラン頼みの日本では、次回ロシアW杯予選は苦労するだろうと思われる。

 大相撲・白鵬の優勝33回は見事。ただし場所後のインタビューでの審判批判は宜しくない。新記録達成でホッとしたのかもしれないし、前の晩にでも一杯やったのが残っていたのかもしれないが、まだまだ青いなあ、と。

 初めの話題に戻ると、彼らも武器商人なんかに踊らされている面も、なきにしもあらず。そういうのに気が付いているのかどうか。
 …とは言え、世の中これ以外にも大変なことはたっくさんある。僕ら意識していないだけで。
 

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