宇宙が寄ってたかって

　
　ＮＨＫ－ＢＳの「コズミックフロント」が終わるってんで久しぶり見たら、リクエストが多かったという２０１２年の１本を再放送していた。

　ここ日本ではあまりなじみがないが、南半球の星空の中には２つの「マゼラン星雲」というのが見えるらしい。その昔、マゼランが航海の際に目印にしたことからその名が付いたそうだ。
　地上からはもやっとした星の固まりに見え、銀河の中でも恒星の多く集まる特別な場所とも考えられていたようだが、観測の結果、ハレー彗星のように我々の銀河系の外をたまたま通りかかった別の銀河、それも太古のものらしい。比較的距離が近いことから、宇宙の起源の研究に非常に役に立つとのこと。

　何という偶然、何という幸運か。マゼラン星雲がやって来なかったら、宇宙の研究も遅れていたに違いない。何万年か何億年か分からないが、前あるいは後であったら、近くで太古の銀河を観測するなんてできなかったろうし、広い宇宙にはこんな幸運に恵まれない銀河の方が多いのだろう。
　〈宇宙意思〉というものがあるとすれば、我らが銀河系、我ら地球人に対し、宇宙の神秘のヒントを与えているのかもしれない。「どうだい？　これで宇宙のことが少しは分かってきたかな」と。
　…銀河系内ほかの星の天文学者や科学好きなオジサンたちも、きっと同じように思っていることだろう。

　ところで「コズミックフロント」は「コズミックフロントＮＥＸＴ」として生まれ変わるらしい。若い頃の気分に戻って、また見てみようか。スケールのデカい話ばかりで、楽しくなってくる。
〔冒頭の写真は、ブログ「英考塾」より勝手ながら拝借。詳細も記載もされています〕

最近のテレビから（2015年春）

映画『かぐや姫の物語』・・・劇場でも見たが、日本らしいしみじみとしたいい作品。今まで見た映画の中でも１，２位を争うほど。米アカデミー最優秀賞を獲ってほしかった。

映画『ガメラ３　邪神覚醒』・・・去年の録画ながら、これもなかなか見事な作品。京都に舞い降りるイリスはさながら天女のようで、中山忍や前田愛もかわいらしかった。仲間由紀恵がチョイ役で出ていたとは知らなかった。

BS日テレ「マジック革命軍団」・・・分かりそうで分からない。マジックはやはり楽しい。

ＴＢＳ「私の街も戦場だった」・・・米軍機のガンカメラ映像の数々。僕のふるさと宮崎も標的になっていた。日米それぞれ、被害者も加害者も哀しいものだった。

ＮＨＫ「放送90年　歴史をみつめ、未来を開く」・・・田原総一朗やテリー伊藤の意見はやはり面白い。ネットの影響で、テレビやラジオのあり方も変わっていかざるを得ないよう。ナマで見たかった。

ＮＨＫ「モーガン・フリーマン　時空を超えて」・・・宇宙人との遭遇／交信の可能性を取り上げた、個人的に大好きな内容。2012年のアメリカ番組なので、今はもっと進んでいるのかも。次回は死後の世界がテーマらしく、これも楽しみ。
…と言って、テレビばかり見ているわけでもないのですが。

花粉症の季節に

　花粉症に悩む皆さん、今年はまた飛散量が多くて大変です。通常の薬は眠くなるので、僕は小青竜湯と越婢加朮湯という漢方薬を飲んでいます。体質改善も期待できるとか。

　ところでスギなどの花粉が目や鼻に入ってくしゃみ・鼻水が出るのは過剰反応、つまり「異常」なことである。
　一方、ウイルスが体内に入って熱が出るのは、ウイルスをやっつけようとする体の防衛反応なので「正常」な反応である。これが逆に、ウイルスに侵入されても熱出ないとなると異常、その方が「病気」ということになる。

　去年だったか、北海道の女子高校生が祖母と母親を刺殺した事件があった。当初は「異常」な子供扱いだったのだが、その後の報道によれば、かなりひどい祖母たちだったらしい（亡くなった方々には申し訳ないが）。ということはかの高校生の行動も「正常」だったとも考えられる。いわゆる「正当防衛」というもの。
　だから、傍目から見て許しがたい行動（テロや暴力）も、状況によっては人間として「正常」な反応の場合もありうるだろうと思う。やむにやまれぬ行動、というのか。もちろん全部が全部というわけでもないが。（あ、そうするとかの祖母たちの行動も正当化されてしまうのか）
　…ハナをすすりながら、こんなこと考えていました。

松島～平泉～銀山温泉

　　　　　松島・五大堂


　　　　　中尊寺・金色堂


　　　　　毛越寺・大泉が池


　　　　　銀山温泉（昼）


　　　　　銀山温泉（夜）