eSSay

エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

ノボリ引退試合

2007-01-28 09:17:08 | サッカー
 
 先週21日、元清水エスパルスそして元日本代表・澤登正朗の引退試合を見に行った。元・現日本代表のそうそうたるメンバーが揃い、なかなか豪華なものだった。皆さんの中にも、スポーツニュースか何かで見た人があるかもしれない。

 ラモス・・・やはりウマいし、ボールを手で扱うようなふりをするなど、サービス精神たっぷり。一番笑わせてくれた。
 三浦カズ・・・39歳とは思えない、この日一番のいい動き。フル出場していたし、さすが現役。
 ゴン中山・・・出場時間は短かったが、アップしている時の足の運びというのは、他の誰より軽やかだった。筋肉番付で上位に行くだけのことはある。
 長谷川監督・・・しかし会場を一番沸かせてくれたのはこの人。だいぶ太くなっていたが、右サイドを駆け上がっては「重戦車」ドリブルを試みてくれた。ちゃっかり得点も決めてくれたし。

 そんな中、イガグリ頭でひげ面の太ったおっさん(失礼!)がいて、一体誰かと思ったら、天才MFと謳われた元ガンバの礒貝だった。さすがに動きにキレはなかったが、それはそれで、楽しませてくれた。今はプロゴルファーをやっているとのこと。

 そして澤登。1アシスト1ゴールを決めるなど、スタミナがあれば、まだまだやれるんじゃないかと思わせた。引退して1年経つためか、セレモニーで涙はなかったけれども、14年間、よくやってくれた。

 ガチンコのリーグ戦でもタイトル戦でもないから、和気あいあいとしたもの。何て言うのか、「同窓会」にでも来ているような感じ。楽しそうにプレーしているのを見てると、サッカーっていいな、スポーツっていいな、と素直に思うのでした。
 他にも、北澤や武田、都並に柱谷、三渡洲アデミールやシジマールや向島など、懐かしい顔も。そして現役組では、山口、川口、藤田などなど。これだけの面々が次に揃うのは、カズの引退試合の時ぐらいか。

 書ききれなかったメンバーの皆さん含め、お疲れさまでした。

 (写真は、SANSPO.com 22日の記事より)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

勉強は寄り道しながら

2007-01-21 09:10:44 | エッセイ
 センター試験が始まったそうだ(僕らのころは「共通一次試験」と言った)。けさの新聞にも、国語などの問題と解答が載っていて、昔なら、少しやってみようか、という気になったが、すっかり忘れてしまって今じゃとても歯が立たない。

 受験生は問題の解き方や答を覚えるのに精一杯だろうが、是非覚えておいてほしいことがある。(まあ、受験生でなくてもいいのだが)
 それは、関係すること、派生することも調べる、ということ。

 国語なら、習った諺を英語にするとどうなるか、など。たとえば、「苦あれば楽あり」は“No pain, no gain.”となる。(余談だが、これは映画『スーパーマンⅢ』中、クラーク・ケントがジムでトレーニングしている場面で出てきた)
 数学なら、「半径r」とか円周上の「点P」とかいうけれど、rは半径を意味する英語“radius”、Pは“point”の頭文字であること、など。
 物理なら、運動方程式「F=ma」というのをやるけれども、それぞれForce, mass, accelerationの略であること、など。(Forceはもちろん、『スターウォーズ』でおなじみ)
 化学なら、ヒドロキシル基-OHは、水素Hydroと酸素Oxyの合成語であること、など。
 地理なら、フランスを「仏」、ドイツを「独」と書くように、各国名の漢字表記を調べること、など。たとえば、ベルギーは「白」、メキシコは「墨」となり、日本vsブラジルは「日伯」となる。
 (ちと英語に偏りすぎたか)

 こういうことやっていると、理科で使う「dℓ」の「d(デシ)」と12月Decemberの「Dec」と、関係のあることなんかがわかってくる。
 ついでに言うと、「ぶんし」というのは、国語・数学・理科・社会・英語では、それぞれ別の意味になる。(答は次回にでも)

 試験にはまったく役に立たないかもしれない。でも何かと何かを関連付けて考えるという訓練は、きっといいはず。社会に出たら、単純な足し算・掛け算の世界ではなくなり、全然関係なさそうなところの知識も必要になるのだから。
 とっぴな所からポンと発想が出てくるような奴がたまにいると、「こいつ頭いいなあ」と思うことがある。そういう奴らに、負けないためにも。

 でもこんなこと、学校じゃ教えてくれないだろうなあ。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カゼの治し方

2007-01-14 09:16:51 | 実用
 冷たくなる大寒(今年は1月20日)の頃から、カゼ(インフルエンザ)がはやり出します。そこできょうは、カゼを治す方法というのを紹介します。

1.ひき始めは葛根湯
 くしゃみや鼻水が出て、寒気でゾクゾクする時、いきなり普通の風邪薬(総合感冒薬)は飲まない方がいい。体が菌やウイルスに対し熱を出して抵抗しようとしている時期だから、無理に熱を下げてはいけない。逆に、熱を出してくれるような葛根湯(かっこんとう)や生姜湯(しょうがゆ)を飲んで、温かくして寝ているのがいい。背中がゾクゾクする時は、ホッカイロを使っても。これが1日くらい。
 なお漢方薬は、食間(食事と食事の間。例えば10時とか15時とか)に飲むのがいい。
2.本格的なカゼには総合感冒薬
 それでダメなら、高熱やセキが出て、体もだるくなる本格的なカゼになるのだが、そこで初めて総合感冒薬の出番となる。
 食後にきちんと飲んで、温かくしていること。
3.長引いた時は小青竜湯
 熱も下がってだるさもなくなったのに、なかなかゼロゼロがなくならない、という場合がある。気管支が軽い炎症を起こしている状態。そういう時は、肺や気管支を温める効果のある小青竜湯(しょうせいりゅうとう)がいい。これも食間に服用。

 ただし菌やウイルスによっては、いきなりノドに来て高熱が出る場合もあるので、その時は2番からになります。
 人それぞれ体質も違うし、他にもいい薬があるのかもしれませんが、僕の経験によると、この方法はなかなかいいはず。もちろん、ひどい場合は医者にかかることをお勧めします。
 それと、手洗いやうがいは、ノロウイルス対策に限らず予防として必要なこと。また、できるだけ口で息をしないこと。それから、洟はこまめにかむこと。

 ただ一番いいのは、カゼひく時はひくのがいい、と考えること。体が休みたがっているのだから、休ませたらいい。

 ところで、世の中にカゼというものがなくなったら、仕事をサボったりする口実の一つがなくなることになります。「いやー、ちょっとカゼ気味で」なんてこと、言えなくなってしまう。
 だから、カゼの特効薬なんてものはできない方がいい。いや、すでにどこかで完成はしたけれども、世に出されず隠されているのかも。

追伸
 この年末も、ウイルスにおなかをやられてしまいました(家族の中でやはり僕だけ)。大晦日から1週間、太田胃散とビフィズス菌製剤と、それからヨーグルトを食べては、酒飲んでました。トホホ・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

想いは時空を超えて

2007-01-07 09:33:33 | エッセイ
 
 新幹線のホームで考えた。
 ひかり号(光)がこだま号(音)より速いのはわかる。でも、のぞみ号がひかり号より速いのはなぜか。

 太陽光が地球に届くのに、約8分を要するそうだ。つまり物理的に最も速い光でもそれだけかかり、僕らは8分前の太陽を見ているってことだ。ところが、その太陽の表面の様子を、僕らは〈一瞬〉にして想像することができる。てことは、イメージは光よりも速いってことになる。
 もちろんこれは詭弁であるし、想像も正確ではないかもしれない。しかし、太陽の状況をありありとイメージできたならば、それは太陽の近くにいるのと、感覚的に変わらないことになる(熱さは想像以上だろうが)。

 太陽系に限らない。遠く離れた銀河や宇宙の果て、あるいはどこかにあるかもしれない、地球と同じような星だって、正確であるかどうかはともかく、その様子を想ったとすれば、それは空間を超越していることになる。
 またこれは、時間をも超越することにもなる。たとえば10万光年先の銀河をまざまざとイメージしたなら、地上で見るそれの、10万年先を見ていることになるからだ。

 再び地上に戻ろう。原始時代や江戸時代、あるいは22世紀の時代を、正確ではなくともイメージしたならば、やはり時間を超越していることになる。生きているのが今現在であっても、イメージするのは簡単だ。もちろんイメージは人それぞれ違うはず。でも、似ている部分だって多いに違いない。それはおそらく、正確な〈スケッチ〉だと言えるだろう。
 もうちょっと言うと、想い(イメージあるいは思念/想念)というのは、遠く離れた人にはもちろん、過去や未来の人にも伝わるのではないか、という気もする。
 これって考えてみれば、凄いこと。イメージの力というのは、思ってる以上に素晴らしいものであるに違いない。

 そんなわけで、ひかり号よりも速い新幹線に「のぞみ号」という名前を付けた・・・のかどうかは知らない。

 想いを伝えたくて始めたこのブログ、きょうでちょうど100回目となりました。
 今年もよろしくお願い致します。m(_ _)m

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする