eSSay

エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

春・雑感

2009-02-22 08:40:04 | エッセイ
 
 ここんとこ休みなのに何やかと用事があったのだが、この土日は特に行くところもなく、久しぶりにゆっくりできている。花粉症でもあるし、出掛けると気疲れするから、家でのんびりできるのはありがたい。

 日本アカデミー賞の発表が決まり、『おくりびと』がほとんどの賞を独占した。ドイツからの帰りの飛行機の中で、ぽろぽろ泣きながら見ていたので、感慨深いものがある。地味ながら、いい作品だった。
 あとは劇場で見たのだが、『ザ・マジックアワー』も楽しくて良かったし、『容疑者Xの献身』も切なくて良かった。『母べえ』もまた渋いながら、心打たれる作品だった。
 結局、優秀作品賞5つのうち4つを見ていることになる(珍しいことだ)。『クライマーズ・ハイ』も、予告編から良さそうな感じはしたが、見逃してしまった。
 なお、『おくりびと』の音楽は、『崖の上のポニョ』の久石譲なんだそうだ。

 土曜日の夕方、NHK-BS2で「スター・トレック 宇宙大作戦」をやっている。小学生の頃、当時〈UHF〉と言っていたチャンネルでしか見られず、悔しい思いをしたのだが、学生時代に再放送があって、よく見ていたものだ。
 ツクりは古めかしいものの、デジタルリマスター版になっているせいもあって、今見ても新鮮だ。哲学というのか、古き良き時代のアメリカの思想が詰まっているように思う。(小学生の時に見ておきたかった!)
 もうそろそろ終わりだと思うが、次は「スパイ大作戦」でもやるのだろうか。余談ながら、ミスター・スポック役のレナード・ニモイは、こちらにも出ている。
 「刑事コロンボ」もやっているが、BShiなので見られない。これも悔しいところ。

 そうそう、それほどひどい花粉症ではないので、小青竜湯という漢方を、シーズン前の1月下旬から飲んでいる。こいつは眠くならないからいい。あと、目がかゆいときには越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)というのも。
 同病の皆さま、ガンバりましょうぞ。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

似てるこの2人

2009-02-15 08:12:14 | 言葉/ナンセンス
 
 ひょっとしたら皆さんも感じているかもしれませんが。

・森山直太朗(歌手)と
  きたろう(俳優)
・今井絵理子(SPEEDのメンバー)と
  滝沢秀明/タッキー(歌手・俳優)
・鶴田真由(女優)と
  昔のカルピスのマーク
・多部未華子(女優)と
  三田誠広(作家)の若い頃
・高橋愛(「Q.E.D. 証明終了」の主人公)と
  加藤晴彦(俳優)
・中島美嘉(歌手)と
  ショーウィンドーの中のマネキン
・藤川球児(阪神タイガースの投手)と
  速水いまいち(ビタミンウォーターを飲む前のもこみち)
ミスター・スポック(レナード・ニモイ)と
  水沼貴史(サッカー解説者)
・宮本恒靖(サッカー選手)と
  岡田准一(V6のメンバー)
・岡野雅行(サッカー選手)と
  大槻ケンヂ/オーケン(ロックミュージシャン)
・鈴木英哉(ミスチルのドラマー)と
  都築龍太(浦和レッズのキーパー)
・米村でんじろう(科学者)と
  鳥塚しげき(ザ・ワイルドワンズのメンバー)
・金賢姫(北朝鮮の元工作員)と
  福原愛(卓球選手)

 あるいはどっかの週刊誌に特集でもあったかもしれません。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

海外出張報告(ドイツ)

2009-02-08 09:24:17 | 
 
 ドイツは確か3回目で、今回、海外でも初めての列車に乗った。
 ICEという、日本の新幹線みたいなもので、フルンクフルトからハンブルクまで4時間。ほとんど丘陵地を走るため線路わきに家がほとんどなく、さほどスピードは感じられなかったが、時速250キロほど出ていたようだ。
 広々とした畑や牧草地の向こうに見える家々は、グリム童話に出てくるような三角屋根(それも茶か黒の、落ち着いた色)で、屋根には暖炉の煙突が。雪の降る寒い時季だったので、あちこち煙が上がっていた。
 途中通る森も、赤ずきんちゃんやオオカミが出てきそうなものだった。

 クルマは、やはりベンツやワーゲン、アウディなどのヨーロッパ車が多く、トヨタや現代はちらほら。規則なのか、昼間でもライトを付けて走っていた。
 コンビニが見当たらないので聞いてみたら、ガソリンスタンドがそうだと言う。見ると、どのスタンドもちょっとした店になっていた。さすがクルマの国。
 オランダ人も大きいが、ドイツ人もやはり大きい。たまたまエレベーターで乗り合わせたのが190はあろうかという大男ばかりで、巨人の国に迷い込んだガリバーのような気分だった(『ガリバー旅行記』は、こういう体験を元に書かれたものなのかも)。

 全体的に西ヨーロッパはそうだが、どこもかしこもきれい。世界でも有数の豊かな国って感じ。街中の大きな電気屋に入ってみたら、任天堂Wiiがたくさん並んでいたし、『ドラゴンボールZ』や『NARUTO』のDVDも。周りのドイツ人たちに「これを作った日本から来たんだぞ」と言ってやりたかったが。
 デパートではバーゲンセールもやっていて、日本の「SALE」の代わりに「%」という表示で、それを表わしているようだった。

 ビールはさすがにおいしく、日本とはまた違った味わいだった(どちらかというとコクはなく、苦いのが多い)。駅中にはソーセージやハンバーグ、ポテトと一緒に売られていて、それとビールとでけっこういい昼食になった。駅弁は当然なく、パン屋さんがたくさん。
 ホテルの朝食は、ハムやチーズが豊富で、いろいろと食べ過ぎてしまった。また、野菜はあまりなく、果物が多かった。

 ホテル内の表示にしろみやげの表示にしろ、日本語の併記が増えているようだった。またドイツの人も、日本に対し友好的な感じも受けた。
 一方こちらドイツ語はやはりよくわからないのだが、“Guten Morgen!” “Danke schoen.” “Auf Wiedersehen.” くらいで済ませていた。
 そうそう、アメリカが建国の際、公用語を何にするかで投票をやったんだそうだ。2票差で英語に決まったのだが、その時の2位がドイツ語。
 場合によったら、今ごろ僕らは、ドイツ語会話を一所懸命勉強していたのかも。ネットの世界でも、ドイツ語が幅を利かせていたのかも。(文法が難しいから、そうならなくてホントに良かった!)

〔写真は、ハンブルクの市街地〕

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

未来からの声

2009-02-01 08:13:07 | こころ
 
 一緒に行った人たちもそうだったんだけど、ドイツの初日は体が慣れていないのと興奮しているのとで、よく眠れなかった。
 日本にいても時々眠れない夜というのがあって、そんな時、僕は〈未来からの声〉を聞くようにしている。

 映画『スター・ウォーズ』で、デススターに爆破された惑星アルデランの住民の悲鳴をレイア姫が聞く、という場面があった。
 そういう悲痛な、しかも大勢の人間の叫びというのは、ひょっとしたら時空を超えて伝わるのではないかと思っている。たとえば僕の未来において何か大きな岐路、あるいは災害があって、その結果が良くなかったとすれば、その時の僕はきっと、「あちらにしておけば!」とか「あっちに逃げていれば!」とかいう強い想いを抱くに違いない。
 そんな未来の自分からの声を、聞いておきたいと思うのだ。
 ただそれは、真夜中の静寂の中でも、はっきりと耳に聞こえるものかどうかはわからない。時空を超えてくるうちに、周波数が変わっているのかもしれないし、その想いは〈イメージ〉になっているのかもしれない。

 さらに言うと、今現在の、遠くにいる人たちの想いというものも、聞こうと思えば聞けるのかもしれない。ケータイなんかなくたって、わかる時にはわかるのかも。
 いや、意識しているいないに関わらず、僕らはすでに〈未来からの声〉あるいは〈遠くの人の声〉が〈聞こえて〉いるのかもしれない。そのおかげで、きょうも無事生きることができているのだ、とも。
 ひょっとしたらそれが、守護霊や天使のささやき、ということなのかも。
 ただし、あまり根を詰めすぎるとまた眠れなくなってしまうので、ほどほどに。

 そうそう、年に数えるほどなのだが、左右の耳を何かが突き抜けていく感覚というのがある。映画『幻魔大戦』で、ルナ姫の呼びかけに応じて、中国のタオやインドのヨーギンが感じたような光の矢のような…。
 寝入る時が多いので、金縛りとかそういうたぐいの、脳のちょっとした誤作動なのかもしれないが。

 ちょっとオカルトっぽくなってしまいました。
  

 〔写真は、泊まったホテル「フランクフルト・ホフ」〕

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする