この夏、名古屋空港(セントレア)に降り立った時のこと。
後ろの席だったので降りる支度をゆっくりとしていたところ、最後の一人になってしまった。頭の上の荷物を下ろそうとしたら、近くのキャビンアテンダント(CA)さんが手伝ってくれた。
何か言葉を交わしたのだと思うが、どういう訳か飛行機出ても、「お送りしましょう」と通路を一緒に歩いてくる。最後のお客さんは見送ることになっているのか、いやそんな話は聞いたことがない。
一緒に歩いているうち、その子が「今から名古屋市内で食事なんですよ」と言ってくる。「一人で?」「ええ、着いた先々で食べ歩くのも楽しみで」とか何とか。そうこうしているうちにその子は飛行機の方へ引き返して行った。
あとになってあれは、一緒に食事に行きたいということだったのかもしれない、と。そんなにいい格好はしていなかったのだが“セレブ”にでも見えたのか。彼女なりに勇気がいっただろう、とも。
…いや実に惜しいことをした。顔をよく覚えていないのだが、CAだから人並み以上の器量ではあったろう。ひょっとしたらその子と仲良くなって人生変わっていたかもしれない、と今さらながら思っているところ。
長いこと生きていれば、こんないい目に遭うこともままあります。現在進行形のものを含め他にも浮いた話はあるのですが、それはまた別の機会に。
教訓「女性のメッセージはちゃんと受け止めること」