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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

変わった趣味

2018-04-29 12:09:10 | エッセイ
 
 見た映画や読んだ本は、リストとしてやはり記録しておきたいもの。映画や本なら、タイトルや監督/作者を記録することは比較的簡単にできる。
 ある時、見たテレビ番組も記録したいと思った。ただ、番組名だけでは出演者や内容があとでわからなくなる。そこで手っ取り早い方法として、新聞の切り抜くをするついでに見たテレビ欄を切り取ってルーズリーフに貼り付けることにした。
 好みがわかってしまうのでちょっと恥ずかしいけど、写真はその一例。大河ドラマやバラエティ、サッカーW杯など番組ごとに分類しているし、分類できないものはそれはそれでまとめている。
 もう30年ほどやっているが、数えてみたらざっと1万以上(時間にして、…)。世の中/人様の役に立つことはおそらくないだろうし(だからいいのだが)我ながら変な趣味だと、思う。こんなことやっている人、他にはいないだろうなあ。
 …でもでも、やってて楽しいんだよね。
 天気いいのにカゼ気味なので、ちょっと短め。

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ありがたい教10(道路工事の人 ほか)

2018-04-22 08:37:19 | こころ
 
 ここのところ通勤経路で道路工事が行なわれており、ヘルメット被ったおじさん達が朝早くから作業をし、また交通整理のため紅白の旗を振っている。
 僕と同い年くらいの人もいるようだが、排気ガスもあるしずーっと立ちっ放しだし、きっと大変なことだろう。

 「上から目線」ながら、彼らがいなければ工事も進まないし、通勤も不便なまま。
 その他たとえば、ゴミ回収の人、宅配のお兄さん、掃除のおばさん、コンビニのお姉さん、さらには原発事故の事後処理の人たち、等々。彼ら/彼女らがいるおかげで、少なくとも僕は、快適な生活を送ることができている。
 …こうして考えていくと、周りのすべての人たちが「寄ってたかって」僕のために尽くしてくれているのだとも言える(大げさだけど)。
 もちろん当人たちにはそんな意識ないだろうし、回り回って僕も何かしら彼らの役に立っているはずなので〈お互いさま〉なのであるが、何ともありがたいこと。

 だから、道路工事で交通整理しているおじさんには軽く会釈くらいしても、コンビニのお姉さんには挨拶くらいしても〈バチ〉は当たらない、はず。

 そうそう、アメリカ元国務長官のコリン・パウエル氏が『「ありがとう」と言わない人は“必ず失う”』旨のことを自著で書いているそうだ。長官時代の、駐車場係とのやりとりの中から得た教訓の話。偉くなっても「下々の人たち」にありがとうを言わないとツケが回ってくるよ、というこれまたいい内容。
 

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続・理性と本能と

2018-04-15 08:33:57 | 科学/考察
 皆さんはどうか分かりませんが、酔っ払うとどうも〈エッチ〉になってしまう。飲み会から帰ってきた時など(毎回ではないものの)ついついその方面のサイトを覗きたくなる。(時に自己嫌悪に…)
 そう言えば、かの福澤諭吉もお酒にだらしなかったというから、あるいは同じようなことで悩んでいたのかもしれない。

 ご存じのとおりこれは、理性を司る大脳皮質がマヒして本能が露わになるためで、やむを得ないことではある。
 理性が神様/天から与えられたものであるように、本能も同様、自然に与えられたもの。そこには命をつなぐという深遠/重要な意味があるのだし、避けようもないこと。(もちろん人に迷惑掛けたりセクハラなんぞは、ご法度ご法度)
 物事に「陰と陽」「裏と表」があるように、そしてどちらか片方だけでは成り立たないように、理性と本能とは切っても切れない関係であり、またどちらも必要なもの。

 男根あるいは女陰を模した神輿を担いで行なわれる各地の祭りや、アニミズムの象徴である土偶なんか見ていると、おおらかな〈性の解放〉が見られる。こういうの、いいなあ。
 古(いにしえ)の時代はそんなものだったのかもしれない。今の世の中、ギスギス/チマチマし過ぎ。

 ところで『50代から強く生きる法』という本を読んでいたら〈理趣経〉という聞きなれないお経の話が出ていた。
 曰く「男女交合の妙なる恍惚は、清浄なる菩薩の境地である」「男女の愛も、清浄なる菩薩の境地である」等々。お経らしからぬ何とも鷹揚な考え方。何だか自信が持てそう。
 あるいは、とある年配の女性が言ったというこんな言葉もある。「ええばっかりの人間はおらん。悪いばっかりの人間もおらん」 人間なら誰しも、長所もあれば短所もあるってこと。程度の問題なのであるが、こういうの聞くと、安心して生きていくことができそう。
 …とまあ半分は自分を慰めるために書き連ねてみたのでした。

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哀しい春

2018-04-08 11:23:07 | エッセイ
 
 春は別れの季節、とは言うけれど、この4月は大事な3人との哀しい別れがあった。

・一番のかわいい飲み友達
 転勤で遠くへ行ってしまった。これが何とも哀しい。

・娘
 県内ではあるが、一人暮らしを始めてしまい、家の中寂しくなった。

・会社の同僚
 仕事上いろいろと助けてもらっていたしよく飲みにも行っていたが、東京本社に戻って行ってしまった。

 娘はちょこちょこ帰ってくるだろうし、同僚とはお互い元気でいればまた会えるはず。ただ「かわいい飲み友達」Tさんとはもう再会できないかも知れない。とは言え、楽しい時間を一緒に過ごすことができたし、思い出は美しいままにでいいか、と。
 …センチな気分に浸っている今日このごろ。

 そうそう、Tさんにとりあえず“最後”のメールを送る際、冗談交じりに「素敵な人に出会えて〈いい人生〉でした」とひと言添える。
 後日、地元の図書館をぶらぶらしていたら、大津秀一『「いい人生だった」と言える10の習慣』という本が目に入り、借りてみた。がん末期患者の最期を看取るお仕事だそうで、患者の、家族含めた周囲の人との関係修復が切々と綴られており、これまた泣けること泣けること。
  

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新入りの皆さんへ

2018-04-01 08:03:47 | エッセイ
 「上から目線」で失礼。定年まであと2年ほどとなった者から、新入社員/配転者/転職者へ。(少々偏っているかもしれませんが、こういう話をまともに聞くことはあまりないかも)

1.まず褒められない
 子供や学生の頃と違って、社会人になったら面と向かって褒められることはまずないと思っていい。(褒められるとすれば、査定の結果が来た時くらい)
 だから「褒められよう」という期待は持たない方が、精神衛生上もいいはず。もしあなたを褒める人がいたら、よほど〈出来た〉人か、何か下心持っている奴。この見分け方は難しいが、いずれ分かるもの。

2.近付いてくる奴には要注意
 新しく職場なら職場に配属された際、真っ先に近付いてくる奴には気を付けた方がいい。職場での地位が低いかうまく行っていないため、仲間に引き入れたくて、何も知らない新人を取り込もうとしているもの。
 だから、あまり深入りしないのが無難。ほどほどにあしらっておけば、そのうち状況も分かってくるはず。

3.自信なくすな
 実力ある人/伸びそうな人は、すぐ上の人間にとっては立場を危うくさせかねない「危険な奴」でもある。どうしても自信なくすようなこと言われがち。ただ自信なくすかどうかは、あなたが決めること。
 自信なくすようなこと言う奴は、人を貶めて自分を高く見せようとしているのだから、そんなケチな奴らにお付き合いすることはない。むしろ“脅威”と思われるほどだってことに自信持っていいくらい(死んだ犬を蹴飛ばす者はいない…)。
 古今東西、この宇宙に〈あなた〉という人は他には存在しないのだし、過信とならない程度の自信はなくさないこと。上の1にも書いたように、褒められることはまずないのだから。

4.諸行無常/驕る平家は
 どこの世界(職場・会社)にも大きい顔した人間(権力持っている者)は居るもの。当たり前の話ながら、その栄華はいつまでも続くものではない。肩で風切って闊歩している者でもいつかはトボトボと歩くことになるし、それにつられて取り巻き連中も落ちぶれるもの。
 だから、長いこと活躍したいのであれば〈一匹狼〉でいるのがいい、少なくとも気持ちの面では。

5.忖度する側される側
 まず「あんたに気ィ遣うために/忖度するために生きてんじゃないよ」という気概は持つこと。(だいたいヘタにエラくなった奴ってのは、押しが強いというかずうずうしいというか「オレ様に気を遣え」という態度をとりがち)
 そして、忖度する側より忖度される側になる方がやはりいいはず(そのためにはガンバるべし)。ただし変な言い方だけれども、忖度される側になっても、忖度させてはいけないだろう、と思う。

 あまり予備知識入れない方が〈いい勉強〉になるかも、と思いつつ老婆心ながら。もちろんこれがすべてではありませんし、ひょっとしたら皆さんの職場は全然違うかもしれません。
 …あ、僕も「何も知らない新人を取り込もうとしている奴」なのかも。

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