金曜日の午後2時50分ころ、フラッとしたんで目まいかと思ったのが事の始まり。(数日間フル回転で働いていたからなあ、と)
…そのあとの状況は皆さんご存知のとおり。ここ静岡で「震度7はデカいなあ」などど話をしていた最中、かの地では大変なことになっていた。
阪神淡路大震災の時も衝撃的だったが、今回もそれに劣らない。被災者の方々、親戚や友人と連絡が取れなくなっている方々には、心よりお見舞い申し上げます。
春は別れの季節とは言うけれど、突然こんな形で大切な人を失った方々、本当にお気の毒。ニュージーランドでもそうだったと思うが、生き残った人たちには「なぜ自分だけ生き残ったのか」という思いがあるに違いない。しかし生き残った人間は、生き続けなければならない。
東京でも震度5強とかで、帰宅できずにひと晩避難所で過ごした人も多かったようだ。ただタクシー待ちでも整然と並び、パニックも暴動も起きないのは、我ら日本人の非常に良いところ。また、日本人の〈無常観〉というのは、この地震列島に住んでいるところから来ているようにも思う。
この辺りでは震度3程度。それでも、きのうの朝刊はいつもより3時間以上遅かったし(内容も特別)、朝から夜までヘリコプターがしきりに飛んでいた。
オウム真理教事件やら米国同時多発テロなど、信じられない事件が次々と起きる。そして今回は阪神淡路の時の180倍ものエネルギーだとか。あれ以上の地震はそうはないだろうと思っていたが。不謹慎な喩えながら『ドラゴンボール』で次から次へと強敵が現れるようなものである。
同じ国、同じ星に生きる僕らは、どこかでつながり合っていることだろう。そして僕もあなたも、どこでどんな災害/災難に遭うやもしれない。ただ少なくともその時までは、僕らは生きなければならない、今回亡くなった人たちの分まで。
P.S.
今回の菅内閣の対応はまずまずである。早々に支援を約束してくれたオバマ大統領ともども、支持率ポンと跳ね上がるんじゃないか。(もちろんそんなこと考えている暇はないだろうが)
そうそう、5年前にホームステイで家に泊めたアメリカの青年2人から、これまた早々に“Are you OK?”のメールが入っていたのは嬉しかった。それから、震災ニュースの合間に録画で見たNHK『SONGS』の薬師丸ひろ子の歌に、なぜか涙がこぼれてしまった。癒された、というか。
何でもない日常の、何とありがたいことか。