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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

夏休みは自由に

2022-08-28 07:46:52 | エッセイ
 地域によって違うだろうが、夏休みもそろそろ終わり。宿題に苦労した子も多かったろう。

 〆切までに仕上げるってのは大人になってももちろん必要なこと。でもそのための訓練は普通の日にやればいいこと。何十日もある長い休み、自由にさせてはどうだろう。「だらけるから」という理由でたくさんの宿題で縛ることもない。自分なりに考えて、何かをやる子はいるだろうし、やらない子も当然いるだろう。もちろん、発表なんてしなくていい。その子の心に残っていればいいだけ。
 宿題ちゃんとやっとけば「よしよし、だらけずに過ごしたな」とでも評価されるのだろうが、あまり意味はないように思う。
 自由研究も、提出を前提としたものなら“自由”とは言えず、つまらないものになってしまうだろう。出す出さないも含めて“自由”でないと。ひそかにやるものの方が面白い、かも。読書感想文なんて、先生を意識した体のいい文章を書くだけ。(何かパンフレットのようなものの「感想文」を書いて出したことがある。それなりのコメントはあったが)

 小学生の頃だったか、夜、泊まりに来た友達とベランダで星を見ながら「宇宙はどうなっているのか」「果てはあるのか」といったことを話し合ったことがある(隣りのおばさんに「静かにしてね」と叱られてしまった)
記録も発表もしてないけど、その時のことは50年くらい経った今もよく覚えているし心に残っている。(きっとこういう思い出だけが「あの世」に持って行けるのだろうと思う)
 子供たちを宿題でいじめるんじゃなくて、好きにさせたらいいんじゃないか。何かやるやらないは、その子の勝手(言わば自己責任)。ひょっとしたら日本のサッカーに足りない「自由さ」というのは、こんなところが原因かも。
 …とりとめもないこと書いてしまいました。



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いつの間にか

2022-08-21 07:20:08 | エッセイ
 夏の甲子園もあす決勝(大阪桐蔭がいないのは残念)。子供の頃は「野球のお兄ちゃん」と見ていたのだが、とっくの昔に年下になってしまった。監督や審判の人たちも、ひょっとしたら年下かもしれない。
 同じことは大相撲でも言える。お相撲さんはだいたい20代30代だから、やはり年下。ずいぶんと大人びて見えたもんだが、いつの間にか。(高校生同士・若者同士とはいえ、メゲないでよく頑張るなー)
 最近驚いたのは、夏の参議院選挙で、ここ静岡地方区の候補者がみな年下だったこと。政治なんて、ずっと年配の人がやるもんだと思っていたが、全国でも、年上は数えるほど。そのうち全員年下になってしまうだろう。(総理大臣含め、みんな年下になったら「この若造どもが」とでも思うのだろうか)
 …別にイバりたいわけでも、何か努力したわけでもない。ただ年を食っただけ。


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○○論

2022-08-14 07:58:14 | 言葉/ナンセンス
理想論/現実論、存在論/認識論、現象論、決定論、運命論、目的論/機械論、懐疑論、記号論、精神論/肉体論、原子論、相対論/量子論、宇宙論、進化論、亡国論、国富論、君主論、幸福論、資本論、攘夷論、開国論、征韓論、文明論、堕落論、比較論、人生論、唯心論/唯物論、汎神論/無神論、平和論、終末論、女性論、文法論、位相論、色彩論、防衛論、楽観論/悲観論、積極論/消極論、好戦論/非戦論、厭世論、…
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三田誠広氏のことなど

2022-08-07 07:47:23 | エッセイ
 
 時間ができたら好きな本でも読もうと思っていた。そこで埴谷豊の『死霊』に挑戦したが、長いし何とも読みづらくて断念。代わりに、と言うか読み慣れている三田誠広の本を改めて読むことにした。
 ちょっと挙げてみると『すずめ台駅前情報局』『都の西北』『龍をみたか』『僕のうちあけ話』『空は終日曇らず』『死のアポリア』『考えるウォークマン』…。小説にしろエッセイにしろ、実に読みやすくて面白い。
 知ってるかもしれないが、高校生の時に『Mの世界』で文藝賞(佳作)となり、のちに『僕って何』で芥川賞をとった、全共闘世代(本人いやがるかも)の作家だ。子供の頃から世界の文学を読んでたらしく、いろいろ知っているしかなり深いこと考えている。
 「読みやすい文章の中に少しずつ毒を盛り込んでいる」というようなことを本人言っているらしい。とすると僕はだいぶ毒されているのかもしれないが、それでもいいと思っている。いろいろ考えさせられるし、文学の世界に引き入れてもらったし。人生が豊かになった、と言うか。
 …ちと持ち上げすぎましたか。


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