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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

なでしこ よくやった!

2011-07-24 09:00:29 | サッカー

 少し遅くなってしまったが、なでしこジャパンが世界一。〈小さな娘たち〉が、世界の強豪相手に本当によくやってくれた。僕も体小さい方だから、大きい相手を倒してくれるのはとても気分がいい。早くに起き出して見た甲斐があったというもの。
 しかしファウルの少ない、いいゲームだった。男子の方がスピードやパワーがあるのは当たり前ながら、ファウルでプレーがぶつ切りになるのが難点。FKもらうためわざと転んだりするのを見ると、女子より女々しいとも言える。

 得点決めた米国のモーガンにしろワンバクにしろ、なかなかの美人であるのに対し、日本の宮間も澤も、決してそういうわけではないが、他のメンバー含め、輝いていた。大和なでしこ、ここにありって感じ。
 優勝後の特番なんか見ていると、男子の代表と同じくチームワークの良さが感じられた。(ついでながら大学時代、サッカーの大会で優勝したことがあるが、その時もチームの雰囲気とても良かった。僕は左のサイドバックだった)
 ただ本人たちは、一流を極めた人たちがそうであるように、意外と冷静なのかもしれない。今回の世界一で、憧れそして目標とされることになったわけだが、チームにしろ個人にしろ、追われる立場にもなったのだし、何よりいつまでプレーできるか、という心配はあるだろう。

 ところで、欧米には日本人(アジア人)を下に見る人間がまだまだいるのも現実。いつだったか米国の国内便から降りる際、大柄な現地女性キャビンアテンダントに“Thank you.”と言ったら「ヘッ!」てな感じでそっぽ向かれたことがある。「チキショッ」と思ったが、それが現実。もちろんそういうのは少数だろうけど。
 だからそういう意味でも、世界中のハナを明かしてくれたみたいで、嬉しかった。東北の人たちへの、勇気づけにもなったことだろう。
 震災支援へのお礼の横断幕も、良かった。クロスバーやポストにも助けられたし、あんな見事に技ありシュートが決まるなんて、天が味方してくれたのに違いない。

 ともあれお疲れさん、そしておめでとう。

 あそうそう、結果知らずに起きてきたカミさんが「どうだった?」と聞くので、ポソリと「PK…」と答えると、「そう、そこまで行けば勝ってほしかったよね」と言う。その後ニュースで優勝したことをカミさん知ったわけだが、時々こんないたずらを、している。
 
〔写真は時事ドットコムより〕
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ハエやカ、ゴキブリに罪はあるか

2011-07-17 08:44:14 | エッセイ
 
 ずいぶん暑くなってきて、ハエやカ、ゴキブリも出没中。その分、殺虫剤のCMも目立ってきた。

 〈害虫〉ということで目の敵にされている彼らだが、ひょっとしたら、心優しい生き物であるのかもしれない。そしてもし絶滅させたりしたら、おそらく生態系が狂ってしまうに違いない。ゴキブリやアリは食べこぼしを処理してくれるのだし、シロアリだって、倒木を土に返す役割を持っているはずだ。
 パチンコやら自動販売機やら、無駄だってんで無くしてしまったら、行き場のなくなる人が増えるだろうし、非常時の水分補給も難しくなるだろう。

 とは言っても、カサコソ動き回るゴキブリは捕まえたくなるし、耳元でブンブン(だから蚊)いうカは潰したくなる。(どっちがタマゴかニワトリか、血の多い耳元に近付いてしまうのは、カからすれば、トラップみたいなものだ)
 殺虫剤でのた打ち回ったり、ゴキブリホイホイの中で動けずもがいたりするのを見ると、何とも残酷だなあ、という気もする。(ここら辺り、動物愛護の人も何も言わないらしい)

 ところで、人が突然死んでしまったりした場合、高い次元からの意向によるものだいう考え方がある。僕らがハエやゴキブリを殺すのも、それに似ているようだが、僕ら特に何か考えてやっているわけではない。ハエと人間と、次元的にはそう変わらないだろうし、人間の生き死にの場合は、もっと高度な次元による判断であってほしいと思っている。

 何やら小難しくなってしまいました。
 それにしても、今年はセミの鳴き声があまり聞こえない。〈素数ゼミ〉というわけでもなかろうが、梅雨明けが早過ぎたせいか。
 

 〔イラストは、大阪のヒロさんのブログより勝手ながら拝借〕
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英数国理社ほか

2011-07-10 09:25:21 | 科学/考察
 
 先週3日の朝刊に、この春の大学卒業生の2割が就職も進学もできていなかった、という記事が載っていた。僕らの頃はどうだったか知らないが、若い衆も大変だな、と思う次第。

 その朝日の記事によれば文系が相対的にその比率が高く、法・政治が3割弱。ツブしが利く、と言われていたものだが、状況が変わってきているようだ。
 理系は専門的な分、進路も明確なのか。

 ところで、大学の主な学部というのは次の10くらいだと思う。文系/理系、それぞれ並べてそのイメージを書くとこんなものだろうか。
   医/法  さばく
   薬/経済 おさめる
   理/文  とく 
   工/国際 きずく
   農/教育 そだてる

 高校までの主要5学科について言えば、国語と数学と英語がベースにあって、その上に理科と社会が乗っかっている、というイメージだろうか。そして理科を究めると上記学部の理系になり、社会を究めると文系に。(もちろん国語を究める国文学科や数学を究める数学科というのもあるが)
 そして英語はともかく、小学校・中学校では国語と数学をしっかりやるのがよろしかろうと思う。
 ついでに言うと、問題解いていて、すぐに答を見たり人に聞いたりするのが、昔から嫌いだった。ずーっと自分で考えていたため、時間掛かって仕方なかったが。

 子供に勉強を教えていると、よく「習ってないから分からない」ということを言われる。習っていないから勉強するんだ、習っていないことを知るのが楽しいんだ、と思うんだけどね。
 社会に出れば習っていないこと、教わっていないことをやるはめになるのはよくあること。誰もやったことないのであれば、間違ったって構わない。むしろ新しいことに挑戦したということで、高く評価されるに違いない。
 新しい国内ルールの海外への説明など、僕もよくそういう場に行かされるが、このような考えでやっているから、多少失敗したって何てこたあない。

 さてさて、就職も進学もできない人たちは気の毒ながら、理系の方が進学率&就職率高いのは、理系出身の僕としては嬉しいところ。日本も〈経済大国〉であるより〈技術立国〉であるべきだろうと思っているし。
 

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親が死ぬということ

2011-07-03 11:16:08 | こころ
 
 毎日暑いですな。前回に引き続き、死んだ父にまつわる話。

 おそらく世のほとんどの親がそうだろうと思うが、うちの父も、借金はないし、特に大きな遺産というのもなし。少しばかりの財産分与があるようだが、よくわからない。
 昨年12月に新聞で読んだ誰か有名な人の言葉に「或る人が残した財産というものは、お金とか不動産などではなく、その人が生きたそのこと自体が財産なのである」という意味のことがあった。そのとおりだろうなと思っている。

 ところで僕らの世代ってのは、昭和から平成への改元やら21世紀への移行(ミレニアム)も体験したし、阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件、今回の東日本大震災も見聞きした。父の場合、太平洋戦争も。よきにつけ悪いにつけ、退屈することはなかったろう。
 いずれにせよ、(いつも会っている訳ではなかったが)たくさんの子供・孫・ひ孫たちに囲まれ、幸せな一生であったろうと思う。昔は〈ガンコ親父〉だったが、ここ最近はすっかり〈好々爺〉になっていた。

 僕ら子供としては、父より早く死ぬことがなかったことで、とてもホッとしている。それだけで〈親孝行〉だと思うから。お通夜など、大いに盛り上がったのもそのせい。
 親が死ぬまでは死ねないな、という気持ちはどこかにあった。母は健在ながら、その〈足かせ〉が半分とれたような気分。ただその分、老け込んでしまわないかと自分でも心配なところ。

〔写真は、春先に撮ったユキヤナギの花〕

P.S.暑さのためパソコン不調…
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