民主主義国家における「官」の本質は?
一言で言えます。
【民主主義を現実化・具現化するための機構・組織である】、これで終わりです。
「民がつくる腑に落ちる考え=公論=一般意思」を具体化するのが官のほんらいの仕事であり、それとは異なる「公=国家」のためというような形而上的なイデオロギーとは無縁でなければいけません。
特定の主義(例えば天皇主義とか共産主義とか○△宗教)によらず、「民の公共」を実現するために主権者によってつくられたのが「官」であり、従って官僚とは、市民サービスマンのことです。公共的なサービスをし、一般意思を実現するための努力・創意工夫をするのが好きだ、というのが官僚の適性です。
官という組織は、特権者のためではなく、ふつうの民のためにある。
官僚とは、特権者のためではなく、ふつうの民のために働く。
それが本質です。
民主主義とは、個々人を対等な存在とみなし、あらゆる価値の源泉を個々人の存在に求め、個々人の良心の自由に依拠して、自由対話によって多くの人が納得できる考えをつくり・従うという思想です。一口でいえば、「自由の相互承認に基づくルール社会」ということができます。それを現実のものにしていくためにつくられたのが「官」なのですから、官が市民的公共と別のものであっていいわけはありません。これは原理です。
武田康弘
一言で言えます。
【民主主義を現実化・具現化するための機構・組織である】、これで終わりです。
「民がつくる腑に落ちる考え=公論=一般意思」を具体化するのが官のほんらいの仕事であり、それとは異なる「公=国家」のためというような形而上的なイデオロギーとは無縁でなければいけません。
特定の主義(例えば天皇主義とか共産主義とか○△宗教)によらず、「民の公共」を実現するために主権者によってつくられたのが「官」であり、従って官僚とは、市民サービスマンのことです。公共的なサービスをし、一般意思を実現するための努力・創意工夫をするのが好きだ、というのが官僚の適性です。
官という組織は、特権者のためではなく、ふつうの民のためにある。
官僚とは、特権者のためではなく、ふつうの民のために働く。
それが本質です。
民主主義とは、個々人を対等な存在とみなし、あらゆる価値の源泉を個々人の存在に求め、個々人の良心の自由に依拠して、自由対話によって多くの人が納得できる考えをつくり・従うという思想です。一口でいえば、「自由の相互承認に基づくルール社会」ということができます。それを現実のものにしていくためにつくられたのが「官」なのですから、官が市民的公共と別のものであっていいわけはありません。これは原理です。
武田康弘