思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

今日は、天皇誕生日ー明仁さんは、憲法全面改定=自民党案に反対の意向を改めて表明。強い危機感の現れ

2013-12-23 | 社会批評

 今日は、天皇誕生日。

 死ぬまでやめられない「天皇という役」を演じるのは、たいへんなことでしょう。天皇や皇后は、個人(=ひとりの生身の人間)としての権利を剥奪された存在ですが、それではいけません。国事行為から解放して、自由な人間としての生を歩むことを可能としなければならないはずです。もし、首相とは別に象徴的存在が必要ならば、ドイツのように政治権力を持たない大統領を選び、皇室は、自由に王室間外交をされるのがよい、わたしは、そう思います。

 

 なお、現天皇の明仁さんは、今日の天皇誕生日に、「現憲法を遵守する」という意向を改めて表明したことを新聞は伝えています。

 それに先立ち、美智子さんは、「五日市憲法草案」(色川大吉さんにより発見された民衆憲法草案で、明治憲法発布前につくられたが、内容は、150条にも及ぶ人権規定を盛り込んだもので、現日本国権憲法を先取りした条項も多い)を高く評価する文書を出しました。

 
 五月の憲法記念日をはさみ、今年は憲法をめぐり、例年に増して盛んな論議が取り交わされていたように感じます。主に新聞紙上でこうした論議に触れながら、かつて、あきる野市の五日市を訪れた時、郷土館で見せて頂いた「五日市憲法草案」のことをしきりに思い出しておりました。

 明治憲法の公布(明治二十二年)に先立ち、地域の小学校の教員、地主や農民が、寄り合い、討議を重ねて書き上げた民間の憲法草案で、基本的人権の尊重や教育の自由の保障及び教育を受ける義務、法の下の平等、更に言論の自由、信教の自由など、二百四条が書かれており、地方自治権等についても記されています。

 当時これに類する民間の憲法草案が、日本各地の少なくとも四十数か所で作られていたと聞きましたが、近代日本の黎明期に生きた人々の、政治参加への強い意欲や、自国の未来にかけた熱い願いに触れ、深い感銘を覚えたことでした。長い鎖国を経た十九世紀末の日本で、市井の人々の間に既に育っていた民権意識を記録するものとして、世界でも珍しい文化遺産ではないかと思います。

 (文・美智子さん 2013.10.20 東京新聞)

 安倍首相ら右派政治家がすすめる憲法改定に反対する意思の表明(今の立場での精一杯の行為)ですが、ここまで踏み込んでの天皇・皇后の発言は、極めて異例のことで、強い危機感の現れと言えましょう。


※わたしの、『恋知』ー私を輝かす営み の1章・天皇制ってなんだろう もぜひご覧下さい。

 

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冬至の日没 自宅前からの写真

2013-12-23 | その他

自宅前(子の神大黒天)からの今日=冬至の日没です。

コンパクトカメラ(キャノン24mm~1200mm)の500mm望遠(35ミリフルサイズ換算で)での撮影です。

明日からは、日が長くなっていきますね(嬉)。

 

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