思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

靖国神社とは、神社でさえありません。明治政府がつくった「東京招魂社」です。

2013-12-27 | 社会批評

 靖国神社とは、神社でさえありません。明治政府がつくつた「東京招魂社」です。

 天皇側について戦い死んだ者だけを祀る、というのは、わが国の神道の思想とはまったく相容れないものですので、明治政府が維新後2年につくった施設は、「東京招魂社」という政府の施設でした。主に、江戸幕府と戦った長州藩(現山口県)の戦士らを祀った施設と言えます。

 これを、新しく明治新政府がつくった「政府神道=国家神道」の総本山とすべく、10年後に名称を「神社」と変えてしまったのが、靖国神社です。敵味方を差別せずにまつる神社ほんらいの教義に反するので、神社ですらないのです。

 わが国の歴史や伝統を重んじるのであれば、また、新しい日本をつくろうとするにも、明治政府が、天皇現人神という思想のもとにつくった靖国神社には反対するほかないでしょう。現天皇の明仁さんや皇后の美智子さんも靖国思想には、明確に反対しています。

 良識をもったふつうの市民であれば、日本の戦争は、「すべて天皇陛下による聖戦である」という主張を繰り返す靖国神社の思想は、とうてい容認できるはずがありません。

 ひどい無知が、日本を孤立化させるのです。自民党政府(維新の会もまったく同じ)や文部科学省の責任は、はかりしれません。ドイツに見習い、自国の近現代史をきちんと教えないといけませんし、わたしたち市民は、知らねばなりません。


 

  ☆「恋知」わたしの生を輝かす営みの、第1章「天皇制ってなんだろう?」もぜひご覧下さい。「白樺教育館ホームページ」

 

 

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