思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

いよいよ正義の名をもって「強い軍事力を持つ大国としての日本」を復活するチャンスが到来した。明治維新の再興を! 

2017-09-15 | 社会批評

 われわれ愛国者=保守本流にとり、北朝鮮のミサイル実験ほどありがたいものはありません。

 いまの国民は、旧日本軍による抗日グループの掃討作戦で朝鮮人や中国人を大量殺戮したこと、その中には「金日成暗殺作戦」もあり(夫人を捕まえて殺害することには成功した)、それはわが国の対米戦争直前のことだが、そのような歴史の事実は知らないので、朝鮮は「純然たる悪」である、というイメージがしっかり出来上がっている。

 また朝鮮半島南部(韓国)を占領したアメリカ軍は、韓国に親米の独裁政権をつくり、北朝鮮に侵入、1950年に朝鮮戦争(内戦)が勃発すると、韓国内の左翼を少なくとも30万人抑留なし殺害したこと(歴史学者キム・フンジュンの調査)。

 さらに、1953年のアメリカ軍による容赦のない徹底的な爆撃により、北朝鮮の都市は地上を大部分焼き尽くされ、人々は地下生活するほかなくなったが、その悲惨を暴いたのはアメリカ人の映画監督クリス・マイケルであることー『アカの火あぶり、こんがりカリカリ』。とどめは、1958年にアメリカが朝鮮半島に核兵器を持ち込んだこと。北朝鮮は震え上がった。

 このような知識(シカゴ大学の教授・ブルース・カミングの歴史研究の一部)をもつ人はほとんどいないので、朝鮮は狂った悪で、わが日本とアメリカは正義というとても分かりやすい図式が出来上がっている。

 これは、戦前の強い日本=正式な軍隊をもつ強国日本を復活させることを悲願としているわれわれ保守本流の愛国者にとっては、実にありがたいことで、最高のチャンス到来だ。悪と戦う正義の日米合同軍。だれもその正義を疑うものはいないので、軍事力の大幅増強への反対者もでないはず。

 世界平和のための戦争を行うのは、まさに善そのもので、戦争を非難する日本人を非国民扱いしたり、無視して社会的に抹殺しても、それはみな正義として通用する。北のミサイル実験(上空数百キロメートルという大気圏外で、主権は全く犯されていないが、それはまあ、どうでもよい)が頻発する今、悲願だった明治維新国家(戦前国家)を再興できる可能性が高まった。

 しかもそれは、第二次世界大戦=対米戦争で無条件敗戦した負の歴史を、実際上なきものとできる。今度はアメリカ軍と完全に一体化することで、世界の正義の軍隊として活躍する。それは、日米による正義の世界制覇となる。なんというチャンスか!!これを活かさぬ馬鹿はいない。神社本庁の天皇中心思想が、GHQ(アメリカ占領軍)に否定された明治維新の思想=国家神道が、今度はアメリカ軍を味方につけて復活する!!

 

 以上は、安倍首相の本心を深くおもんばかり、記述しました。
神国ニッポン万歳!!日本会議万歳!!(失敗したのは籠池による「教育勅語」復活劇。残念だったが、あの夫妻に罪を被せて、首相以下の日本会議メンバーは安泰じゃ。トカゲのシッポ切りは毎度の話)

 

コメント (3)
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