北朝鮮の政治体制が独裁制である問題は、「北朝鮮の脅威」とは別の問題です。
北朝鮮は、昔の日本や欧米諸国のように、他国を攻撃し領土を奪おう=支配権を確立しようとはまったく考えていないことは確かです(到底出来ないことですし)。
核やミサイル開発をしているのは、アメリカから(米・韓・日)自国の体制を守るためにであることは明白で、それは誰もが知るところです。
結論は、アメリカが北挑戦と国交を結び(日本もですが、北朝鮮と国交のない国は26か国だけで残りの167か国は国交を結んでいる)、条件を付けずに対話に応じることです。それ以外の解決策はないのです。
相手が独裁国で国連の制裁に従わないことは、先制攻撃をして戦争をしてよいにはなりません。戦争は仕掛けた方が悪となります。
中国やロシアの言う通り、外交=対話しかないのです。問題の本質は、アメリカが対話に応じないところにあるのです。
日本政府のやるべきことは、世界一冷静になり、アメリカを北朝鮮との直接対話に応じるように説得することなのです。
武田康弘
今朝の東京新聞一面