白樺の大学クラスと恋知の会では、8月より実存的精神分析と倫理を行います。
基底となる現象学的存在論は難解ですが、それについては、進行の中でその都度分かりやすく説明します。
サルトルの存在論は、物と意識の二元論だとふつう言われている(解説書に書いてある)浅薄な理解では、サルトルの従来の哲学を超える革命性を理解→了解することはできません。
「弁証法的理性批判」の翻訳者である故 竹内芳郎氏に直接師事してきたわたしは、できるだけ明瞭・分明にサルトル哲学の根本を明らかにし、その未来性についてお話します。
へーゲルの他者承認の哲学に留まれば、思想は生きた意味を失い、講談哲学あるいは趣味の講座に堕ちるしかありません。現状の変革は、古代ギリシャの「汝自身を知れ」の20世紀版「実存的精神分析」に支えられなければ、はじまりません。
「存在と無」Ⅲ(サルトル著・ちくま学芸文庫)と「サルトル哲学序説」(竹内芳郎著・ちくま叢書)を使います。
お問い合わせは、白樺教育館(shirakaba2002@k.email.ne.jp) まで。武田康弘
※参加される予定の方は、「新サルトル講義」(澤田著)を読んでおいてください。
簡明的確で、全体像がつかめます。