「反ロシア」で「親ウクライナ・親NATO・親アメリカ」という一方方向の報道の怖さと危険を、毎日、テレビや新聞を見て感じていますが、
その偏向というより嘘報道の事例が以下です。
わたしは、プーチンのウクライナ侵攻には、明確に反対していますが、嘘報道・誘導報道をしていいとは、全く思いません。
西側メディアであるロイターが、アゾフスタン製鉄所から出てきた女性にインタビューをした映像と音声を報道しましたが、それは、前半のみで、後半をカットしています。
まず、女性は、爆撃が強烈であったことを話し、次に、人道回廊がつくられたことは知っっていたが、外には出られず、生きては帰れないと思った、と話しましたが、報道は、そこまででした。
ところが、カットされた後半で、
「ウクライナとロシアのどちらに行きたいか」、との記者の質問に対して、
女性は、「ウクライナ軍は、市民が街から出ることを禁じ、街に留め置かれた。なぜそんなことを命じたのか!? ウクライナは国として死んでいる」と言い、「ロシアに行きたい」と話していました。
ロシア側の報道は嘘とプロパガンダというのなら、インタビューした全部を報道すべきです。前半だけしか見ないと、誰が見ても、ロシアの攻撃から解放されたウクライナの女性だと思います。
ウクライナは多民族国家です。2014年のクーデター以来、政情不安が続き、東側のロシア人への拷問や虐殺が続きましたが、その中心が「反ロシア」のアゾフ隊という右翼過激派です。ウクライナ政府は、彼らの激しい暴力を放置し、ウクライナ軍の中心にまでアゾフ隊を入れて活躍させていると言われます。複数の欧米のジャーナリストの証言がユーチューブで公開されています。
武田康弘