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「移動する村落」を読んでいたら、蚊柱が出てくるせいか隔靴掻痒となり、丸山眞男の「軍国支配者の精神形態」をつまみ食いする。よく知られた論文であり、みんなが日本のファシズム?の矮小性や「日本の辺境性」などを証明するのに使ったりしているわけであるが、どうも、たとえば丸山の言う「既成事実への屈服」と「権限への逃避」というのは、「即」や「今度は逆に」によって繋がるべきではなく、ちゃんと現実的なプロセスがあるのだと思う。そこで、どのような恐喝や屈服があり得るのか、これをおそらく丸山は描いていないと思う。(心の中では描いてた……)で、葉山嘉樹は、そのプロセスしか書いていないような気がする。