人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

憂愁と郷愁

2015-10-01 20:16:03 | 映画・音楽など
すっかり空気もひんやりしてきました。今日は生憎の天気で、心なしか気分はブルー…
秋はいいです。感傷に誘われるから…もう黄昏時など、ジワーッと込み上げてくるものがあってじっとしてられなくなりそうです。
出来る事なら、いつもそうしていたいです。
楽しくないのかって?…楽しいんですよ、これが! だってこれが私らしい気分なんですもん…
私らしいということは幸せに感じられるということです。傍目にはともかく、別に本当に憂鬱になってる状態とは違います。
本当に憂鬱になってしまうのは、例えばこういう気分に浸っている時、周りから「ホラ、元気出せよ、明るくなれよ、さあ、笑って…」などと煽られてしまって、にわかに自分を取り繕うとして、そうなれなくて葛藤してしまう事だったりします。
で、ホホのあたりを引きつらせて作り笑いして、気味悪がられたりして…(笑)
明るい、ネアカはハッピー…憂い、ネクラは不幸…これでは私の居場所がなくなるじゃないの…
私はやっぱり異端なのでしょうか? 多くの人の本音を代弁してると思ってるんですけどね。
こういう気分というものが一体どこから来るのか…私は感じてます。
ジワーッと裏側からの調べが、思いとか感情に間接的に染み込んでくるのです。
あの微妙な悲しみはどこからくるのか? 失ったものに対して…それとも、これから失うものに対して?…
そしてそこはかとなく漂う郷愁…これはおそらく失ったものの蘇りがどっかで感じているところから来るのでしょう。

巷で名曲と言われている曲は、バラード系とか感傷をそそる曲が圧倒的に多いんじゃないですか?
ちなみに私の自己満足オールタイム・ベスト100(これは表(A)面、裏(B)面取り交ぜてのものですが)には、明るくハッピーな曲など一曲たりとも入っていません。
これはもう、ミディアム調もかなりありますが、哀愁を誘うもののオンパレードとなります。
歌などであまり感情を高ぶらせて歌うものは好きじゃなくて、抑制が効いたものがいいです。かなり表よりのものでは、ビートルズの「ミッシェル」とか、ストーンズの「ルビー・チューズデイ」とか…
これがB面となると、かなりノスタルジー色が濃くなります。
映画音楽では、ニーノ・ロータなどA面に入れるかどうか迷いますが、F・フェリーニ監督の「アマルコルド」のテーマなどは常に上位間違いなし!です。
他の上位曲は例によって”X”色が強くなります。
昔からのラテン音楽ファン(かなりのオジン?)は、ジョニー・アルビーノという歌手を御存知の方もおられるでしょう。トリオ・ロス・パンチョスのメンバーとして何度か来日してます。
でも遅れてきた愛好家の私的には、それ以前のトリオ・サン・ファン時代のその個性がいかんなく発揮されていた演唱で馴染みが有ります。
ところが、それを聴けるレコードというのは全く我が国では紹介された事が有りません。
大体この歌手のようなプエルトリコのボレロ系のアーティストというのは、ニューヨークに出稼ぎに来ていたものも含めて、ほとんど日の目を見たことが無いのです。多分今後も無いと思われます。
50年代を中心として質量ともボレロ大国だったのにも関わらず…(カリブ海に浮かぶ小島ですが)
ついでなので、もう二つプエルトリコ系で…これが上位の常連です。後はタンゴとかシャンソンとか色々…(ちょっとずつ小出ししているのです。)
(何だかこういうもの専門のブログを立ち上げなきゃならないかも…)
Oイナタイ感じのミュート・トランペットが特色のクアルテート・マジャリー。この奏者プラシド・アセベ-ドがリーダーで、レパートリーのほとんどを書いてる同国を代表するコンポーザーの一人です。
Oラファエル・ムニョスという人は、有能なコンポーザーでも、歌手でも、コンサート・マスターでもありません。
ただ、それらを備えたバンドと、そのきらびやかな演奏と共に記憶されている、おそらく名前だけのリーダーです。
長いキャリアがありますが、1940年ごろが全盛でした。歌手はホセ・ルイス・モネーロ。

Johnny Albino Y Su Trio San Juan ,Siete Notas De Amor(七色の恋)

Cuarteto Mayari ,Dulce Veneno

Rafael Munoz Y Su Orquesta, Sin Ti













コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする