天気が回復したので荒れ放題になりかけた菜園や庭整備に汗を流しました。おかげで肩が痛くなりました。多分無理矢理剪定していた後遺症でしょう。
グッタリしたので昼過ぎから部屋に籠もってのからくり作業、久々でした。 何をやったかというとこの写真をご覧下さい。このところ続いたレンズシリーズはお休みです。
作業場所のせいで逆光になっておりますが、機械ものです。そばに置いたままのデジカメなので補正等無しの写りになってしまいました。
既に四十号を突破し、「思えば遠くへ来たもんだ。」状態になりましたが、溜まったら作るという組立をやっているので忘れてしまいブログネタにはなかなかなり得ません。単純な組立よりも出来上がった後の調整が面白いかも知れません。
これはデアゴスティーニの「和時計をつくる」というシリーズです。木製の大きなケースは既に完成。 この作業は家具の組立と同じでモノを揃えて淡々とした組立でした。無ければ困るのですが、延々続く組立本とするより別売の組立ケースにすればいいのにと思います。まあ、本として続けることで儲けているのでしょうけど。
で、肝心の心臓部はこんな具合に形が出来てきました。
時を刻む天符と鐘を打つメカニズムを除いて組込みが終わったようです。一番の大物が振り子に相当するメカニズムです。 まさに牛の歩みで進んでいつ出来るのだろうと不安でしたが、やっと姿が見えてきました。
この写真は上の文字盤が左にある状態です。
文字盤の反対側には時を打つためにタイミングを取る雪輪という円板が付いています。ここに刻まれた溝の凹凸形状を上部の板がセンスし、打つ鐘の回数が変わるようですが、これからのお楽しみです。
角度を少し変えて見ました。 見かけ以上に重くて歯車だらけというのを気に入っています。同じ機構の時計を学研の大人の科学で作っていますが、軽いプラスチックよりもこちらの金属製の時計がわくわくします。(^0^)
そうそう、この時計にはゼンマイがありません。エネルギー源は地球の引力です。垂れ下がった時計用と鐘用の二つの錘が最下部の大きな歯車を引っ張ります。
と云うのを夢見つつ組んだ次第です。
さてあと二十号、と云うことは五ヶ月後、忘れた頃には出来上がるようです。
そうそう、和時計の大きな特徴は季節によって時間の長さが違う日本の時間制に対応していることです。昼と夜とでは時の長さが違うので天符を切り替えることで時を知らせるのです。このための二重になっている天符です。もちろんこれを制御する振り子も二組あるわけです。定時法の西洋時計には無い部品です。
今日はこれでお終い。