からくり出張所

様々なからくりを徒然なるままに書くつもりです。
明るく楽しい趣味Blogが目標。
毎日ほっこりと。(^0^)

蓄音機があった。

2012年06月19日 22時42分55秒 | からくり情報

 台風四号が通過し、五号も連なっております。大したことが無ければいいのですけど皆さまご注意下さい。小田急線は人身事故も重なってこの時間止まっているようですね。

台風到来前に買い出しに出かけました。夕食は久し振りに私の当番であります。朝のTVで見たカレー特集が気になったので結局野菜たっぷりカレー。カロリーを気にしての調理でとなりましたが、結局沢山食べるから同じことでしょう。いや、低カロリーにしたからそれでいいのだ。(^0^;)

その買い出しの帰路、オーディオイヤホンの音茶楽(おちゃらく)に立ち寄って雑談してきました。色々話題になっているようでご近所としてこの先楽しみですね。 イヤホンにもエージングがあると聞き意外な感がありました。分解されたイヤホンを凝視してきましたが、細かな振動板やコイルの組み合わせでメカニカルな部分が幾つかあるのである程度の慣らし運転が必要かも知れません。電気回路のエージングという意味は、さほど大きな要素がないような気がしますが、真空管の真空度の変化、コンデンサーの容量の微妙な変化などは意味がありそうですね。

真空管アンプを作った時は40時間ほど使って馴染ませるといいと販売店から云われたような気がします。そう言えば青く輝くプラズマは殆ど目立たなくなったので金属が真空中に気化して真空度が下がったのかも知れません。すっかり忘れていたアンプ作成ですが、忘れずに作ることにします。

アンプから連想的に思いついて採り上げるのは中途半端な修理で放置している携帯蓄音機。まあまあな音を出してくれるのですが、ケースが壊れかけていたのを十年近い前に80%程修理したままでした。ちょっと頑張れば終わるのでこれも近々に着手しなければ。(^0^;)

Dscn0562 古い一連の写真で恐縮ですが、小豆色のお洒落な蓄音機です。機械のオーバーホールは終わっているのですが、蓋のストッパとレコード盤入れが壊れています。それに箱枠の接着が外れていたのを治しました。ただ、木ねじが一部紛失していたので予備を捜さなければなりません。

実は有名なメーカーのポータブル蓄音機なので真面目に修復すれば金持ちになれるかも知れません。(^0^)

Dscn0573 蓋にはこんな見慣れたマークが入っています。英国のHMVなんです。このHMV102を箱の修理が面倒だからと二束三文で譲ってくれました。いまは閉めてしまった梅ヶ丘の骨董屋さんです。たまにお目にかかって雑談していますが、お店が消えたのは残念です。自由が丘まで行かねば。

Dscn0567 サウンドボックスは純正品ですが、このところ完全に眠らせています。起こさねば。

再生した箱の中には機構図を入れたままにしています。注油箇所などが明示されており貴重なものと思っています。

下の蓄音機はたまに使っています。実にいい音で鳴る退職記念品です。このサイズになると大音響で演奏するから驚きです。(^0^)

 

Dscn3362 家庭には上等なHMVは不要であるとの忠告を入れて件の骨董屋さんからお輿入れの製品です。これも英國製のコロンビア。長い付き合いになっていますが狭い我が家に合わせて音量調整が容易なのが何よりです。前面が四枚の連動スリットになっています。

演奏する場合は上の蓋は閉じておきます。従って普段は電話台になってしまいました。(涙)Dscn3359_2

 レコードサイズをプリセットしておくと演奏終了とともに自動停止装置が働きます。自動化は当時からの夢だったのですね。針も様々で音の出し方について色々勉強になります。未使用針入れが二箇所、蓋の付いた廃棄用を一個備えています。

音の大きさは前面の扉の他にレコード針で大きく違います。ところが当時の針は目が飛び出るほど高価なので中程度の大きさになる安い針を使っています。

Dc092985 この蓄音機に付いている懐かしい商標です。ぶれている古い写真を載せました。

レコードもある程度集めたところで宙ぶらりんです。このプリミティブな演奏機械の音は当時の空気を再現してくれるように感じます。我が家にいつの間にか来ていたお宝です。(^0^)

また予想外の方向に行ってしまいましたが、こんな世界にも興味があるのです。台風が気になりなかなか集中できません。現在気圧986hPa、1時間前は991hPa でした。次第に下がってますね。このせいでボーッとするのでしょうか。いや単に眠いだけかも知れません。 文章も間違ってそうなので明日また見直すことにします。

と云うことだったので翌日一部写真の入替と文章の見直しをしておきました。


ネタ探し・セレン光電池

2012年06月19日 11時53分07秒 | からくり情報

 ネタ切れの続く数日、何もないと思う中から掘り起こしていくのが面白いのかも知れませんが、趣味ならばこそで、これが本業ともなれば辛い毎日だろうなと思うこの頃です。 日曜日の法事の余波で昨日は午前中ひたすら本業に努めてほぼ予定通り終了。これで共同経営者にバトンタッチできるかな。(^0^;)

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時間の経つのを忘れるぐらい頑張ると自由時間は僅かとなり、自転車で一っ走りのつもりが、先週の農作業の後遺症で首がまだうまく回りません。何となく危なっかしい乗り方になってしまうのでいったん帰宅して徒歩散歩に切り替えました。もちろんカメラは持ったのですが・・・、そのままお持ち帰りです。まあこんな不調な日もあるのでしょう。これは昨日のこと。

以前紹介した RICOH GXR + MOUNT A12 + Septon 50mm/f2 これは大きすぎるのでTopcorHexarで出かけたのですけど。またもや次の機会となりました。

夕方ちょっとした頼まれ事の電話を頂戴しましたが、まあこれも何とかなるでしょう。 宿題の話が飛んでくると下期の講義ネタも心配になります。毎年少しずつ新しい情報を書き足しているのですが、科学週刊誌になってしまうのも面白くないので基礎的なことを追加しています。 基礎が固まれば上に積み重ねしても揺るがないのですけど、近年の技術者は一足飛びに頂上に齧り付かされるので大変ですね。消化不良で済むならまだしも応用問題を与えられて身体諸共に瓦解せぬかと気懸かりです。それを支援するのが教育なんですけど私の思いだけでは蟷螂の斧かも知れません。

長い前置きはさておき、上のレンズを見て思いだしたのは、昔のカメラはエコの極みであったことです。このレンズの付いているカメラは、ウルトラマチック、何だか親しみを感じるネーミングですが、二度と作られることのない化け物メカニカルカメラです。詳しい話は以前書いていましたので省略。 エコな部分に注目するとご覧の露出計です。。

Dscn0706_2  懐かしいセレン光電池です。鉄、アルミの金属板にセレンの金属被膜を塗布したもので性格は半導体です。 整流作用があるので一昔前の鐵道模型の電源には必須な部品でした。その一方で太陽電池の原型ともいえる珍しい金属板です。光の強さに応じた起電力があるので古くからカメラの露出計として使われています。 戦前の独逸のカメラコンタックスは、セレン露出計を搭載したものがあり超高級品でした。戦後も長く利用され年配者には懐かしい部品だと思います。終焉期には起電力を利用して自動露出カメラが多種産み出されました。オリンパスペンキヤノネットに利用されたドーナツ状のセレン光電池を記憶している方も多いと思います。大変長寿命な素子で戦前の製品が今でも起電力を持っています。動かない原因は接点の汚れであることが多いようです。オリンパスペンEE-3があったので追記しておきました。 完全自動AE、固定焦点なのでデジカメ感覚でいまでも使っています。欠点は暗くなるとシャッターが落ちない、近接不可と云うことでしょうか。とはいえフィルム画質の上がったいまではなかなかいいカメラです。頑張れフィルムカメラ。(^0^)

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Dscn0700 ウルトラマチックはこのような姿をしています。これに続くウルトラマチックCSベッサマチックなどは、現代にも十分通用する重厚ながらもスマートさを感じるフォルムです。 しかしながら好きなのになかなか持ち出すことの少ないカメラです。デッケルマウントのレンズ群にもいいものが揃っているようです。

この方のブログには更に色々書いてあります。クラカメ蘊蓄マニアの方は是非ご覧下さい。ライカやNikonだけが素晴らしいカメラではないのです。

あれっ、昨晩からネタを掘り起こしていましたが、気が付いたら予想しない方向に行ってしまいました。

RICOH GXR と MOUNT A12 で古いレンズに更なる脚光を当てていこうと思いますが、今夕から台風四号、何事もないことを祈ります。