安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係
稲刈りが快調に進んでいて、心配された湿田も何とかクリアできている。(写真)

快調の理由はコンバインにある。
以前の機械に較べて一条多いだけでなく進むスピードが速い。
刈取り部の高さやスピードは自動的に設定されるので運転者は進む方向を注視しているだけ
で済む。
刈り取れずに踏み潰したりする稲は殆ど無く、所要時間は従来の半分以下のような気がする。
今の時季は枝豆の収獲と二股かけているので稲刈りの「大幅時間短縮」は大助かりとなって
いることは言うまでもない。
待望の稲刈りを午後から始めた。
念のため「一番水はけのいい田んぼ」を選んでのスタートだった。
「案ずるよりも産むがやすし」で昨日までの不安は直ぐに一掃され作業は順調に進んだ。
勢いを駆って二枚目も一気に済ませ今日の予定数を終えることが出来た。
昨年の稲刈りがあまりにも酷かったので「アツモノに懲りてナマスを吹く」心理状態に
なっていたのかもしれない。

予報による好天が続くのは四日間だけ。
その間に「ウルチもモチも終わらせたい」が生産部長のリクエスト。
そのシナリオ通り行けばVery Goodだが・・・。
一昨日の晴天で稲刈りの本格的準備を始めようとしたら昨日、今日とまた雨が降り続いた。
一度でも乾いた田んぼであれば少々雨が降っても支障が無いが連日の雨続きでは乾きようがない。
予定通りに明日から始めるつもりで田んぼを巡ってみたが強行突破する自信は持てなかった。

(門口のカラタチ)
慌てることなく天気の回復と「田んぼが乾くのを待てばいい」という見解もあるが、雨で寝てしまった
稲が芽を出すのが気掛かりとなる。
明日からの稲刈りは困難な状況だが「決断」が求められている。
枝豆の庄内七号は後山を終え今は家の直ぐ後ろの畑から収獲している。
この畑は湿気が多く日当たりもあまり良くないため何を作付けしてもあまりいい作柄にはならなかった。
今年は当初トウモロコシを作付けするつもりで堆肥を撒いていたのだったが予定変更で枝豆になったもの。
その予定変更が意外にも幸いし、今年は全般的に作柄の良くない畑が多いにもかかわらず豊作で「嬉しい
誤算」となっている。

一般的に「豆に肥料は要らない。肥料分が多いと枝葉だけ茂って莢が付かない」と言われている。
しかし、予定変更のお陰で豆にも「適度の施肥は必要」を確認出来たのも幸いだった。
昨年の秘伝は稀に見る豊作で全国各地の親戚、友人、知人等にも贈った。
反応は一様に「こんな美味しい枝豆は初めて」とか「こんな枝豆は当地では手に入らない」等の
絶賛の声が寄せられた。
産直の常連のお客様(毎年御指名で我が家の枝豆を購入)からも「一番美味しいのは秘伝」と
お墨付きを頂戴していることから満更「お世辞でもない」と受け止めている。
その秘伝が今年は不作で困っている。
秘伝を作付けた一番大きい畑が、大雨の際に堰の水が畑に逆流し全滅してしまった。

(秘伝と肴豆の畑。中耕除草二回、畝間草刈り三回、それでも雑草に覆われてしまった。)
一方、肴豆はプログ仲間の魚沼のスベルベさんから昨年頂戴し試験栽培したところ作柄も良く
「味は秘伝に勝るとも劣らない」とスベルべさんが絶賛する通りだったので今年は秘伝と併せて
販売するつもりだった。
ところが、その肴豆も今年の気候が合わなかったのか管理の不手際のためか作柄が良くない。
そんな訳で枝豆販売終盤戦のエースが共倒れ状態となってしまった。
この難局を「どう乗り切るか」知恵を絞り出さねばならない。