安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係
庄内五号も他の枝豆同様に店頭にPOPを掲示している。
最初はあまりゴジャゴジャ書かない方が「シンブルで訴求力がある」と思っていたが、
お得意様から「こだわりの部分は可能な限り訴求すべし」とのアドバイスを受け、
「農薬。化学肥料不使用」についても明記することにした。

来年の五月からは平泉の産直がスタートする。
地元ではあまりアピール力のない「農薬不使用栽培」も世界遺産に指定されている
観光地となると「違って来るもの」と期待している。
蛇足ながら庄内五号はPOPのお陰で売れている訳ではない。
これまでの実績を「お客様から評価頂いている」ことが大きな要因であることは
言うまでもない。
今年の二毛作失敗の最大の原因は「畑の湿気」が発芽を阻害したことにあると受け止めている。
耕作している畑の殆どが転作田なので全般的に水はけが良くない。
その対策として周囲に側溝を掘ったり畦道を撤去したりして排水を促進して来たが、それでも
部分的に乾きの悪い圃場が残っている。
それらについても何らかの対策を講じたら被害を抑えられたものと思われる。
トウモロコシ収穫後の畑を耕しながら「部分的な排水対策」の取り組み方法について種々考えてみた。
埋まってしまった側溝の修復と併せて「冬場の仕事」で解決しようかと思っている。

先週金曜日から始まった枝豆の「庄内五号」は収獲も販売も順調に推移している。
今年の「庄内五号」は三枚の畑に作付けしていて、写真は一番遅く種を蒔いた畑。
この畑も含めて「収獲適期の完売」を目指している。
今年の小麦と大豆の二毛作は完全に失敗だった。
大豆も発芽率が悪いだけでなくフォローも不十分で、一度の中耕除草も出来ないまま雑草で覆われてしまった。
一昨日から市野々の大豆畑の救出作戦を展開していたが救出不能の畑が出てしまった。
毎年のことながら、田んぼも畑も雑草退治に大きな稼働を取られている。
二人だけでは手が回らないので外注化したいと思っているが、適当な外注先が見つからない。
この大きな課題を来年に向け「何とか解決したい」と思っている。

トウモロコシの収獲は今朝が最後のつもりだったが予想以上に畑に残っていて明日を最終日とした。
小麦や大豆同様にトウモロコシも反省点の多い年だった。
毎年反省を繰り返し「修業途上で百姓人生を終える」が現実味を帯びて来た。
昨日、市野々の二毛作の大豆畑で法面草刈機を使って「証文の出し遅れ」的な畝間の草刈りを
していた。
西日を浴び自らの影を見ながら東に刈り進んでいた時に、突然直ぐ後ろに何か気配を感じると
共に自分の影にも一瞬重なるものがあった。
熊が後ろから襲って来たかと思って慌てて振り向いたら人間大の動物が立っていたので「ワッ!」
という大きな悲鳴を上げた。
一方、突然の大きな悲鳴に驚いた動物も衝撃で1~2mほど後ろに退いた。
離れてから、ようやく黒い動物がクボタのOさんであることに気付いた。
そもそも畑の西側は高い土手があって道路はずっと下を通っており、そこから人が入って来る所で
はない。
そんな環境が恐怖心を倍増させた。

一息ついてから「ビックリして心臓が止まるところだった。私は生命保険に入っていないので
死んでも女房は喜ばないよ。それでなくとも高額な農業機械の支払いで命を削られているのに、殺し
たらその支払もストップしてしまう。」とOさんに抗議したことは言うまでもない。
朝もやの中、収穫したトウモロコシを運搬車から軽トラに積み替え帰宅する。
朝のメインの仕事だったが、今朝で一番大きい畑が終わったので残り僅かとなった。
トウモロコシは今週末で終了し、明日からは中断していた枝豆の出荷を再開する。
土曜日からのつもりだったが、お得意様からの強い要望に押し切られた。

朝夕が涼しくなったと思っていたら突然の猛暑。
大汗をかき夜のビールが進み、最後は焼酎で締めたところまでは覚えているが、
その後の記憶は全く無かった。
写真だけはアップしたつもりのブログも、その形跡は全く無かった。