簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

山寺へ、再び(JR全線乗潰しの旅)

2010-04-09 | Weblog
ならば、と言う事でタクシーに乗り込んだ。
山寺街道と呼ぶサクランボ畑の道を快適に飛ばす。
15分ほどで、とある温泉旅館の前に停まった。
車内で「天童で温泉に入りたいのだが・・・」と切り出すと「いいところ、有りますよ」
と快く案内を引き受けてくれたのだ。

 【写真:天童温泉】

この旅館の温泉が素晴らしかった。平日の昼間と有って、広い浴室も露天風呂も貸切り
状態。
その後、宿の女将に教えられて行った将棋の駒を作る工房も見学できた。
天童に立ち寄った目的を充分に果たす事が出来、その上銀山温泉行きのバスにも余裕を
持って間に合った。

その時は良い事ずくめでは有ったが、今になって思うと、山形-山寺間の乗り残しが
なんとも悔しい。

 【写真:仙山線ホーム】

仙山線は、仙台と、山形から二つ目の羽前千歳駅間58.0Kmを20駅で結ぶ。
途中に作並温泉や面白山高原、山寺などの観光地を有し、面白山トンネルを抜けて宮城
県側に入ると、有名な広瀬川に沿って下る、結構目を楽しませてくれる路線でも有る。
今日は乗り残した山形-山寺間を乗るだけなので、山寺まで行ってまた山形に引き返す
なんとも味気ない旅である。

山形を出ると、列車は羽前千歳まで新幹線の軌道敷と平行に走り、その後東に進路を
変え仙台を目指す。
山形から羽前千歳までは、本来は奥羽本線なのだが、奥羽本線を走る山形新幹線と、
在来線ではその線路幅が違う事から、線路幅の狭い仙山線用に専用線が引かれている。
これならいっそ、山形から羽前千歳までも仙山線と呼べば良さそうなものだが、そうは
行かない何かが有るのか。
それでも乗っている方は、線路幅の違う軌道敷が並んでいるのが興味深く、面白い区間
でも有る。



 【写真:JR山寺駅から】

山寺までは凡そ20分で到着する。
薄っすらと雪を頂いた山寺・立石寺をゆっくり眺めている暇は無い。
行違いで反対のホームには山形行きの列車が入ってくるので、急いでこれに飛び乗れば、
仙山線は取り敢えずクリァしたことになる。(続)


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コメント
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