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簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

湯野上温泉

2017-11-27 | Weblog
「戦いに敗れ傷を負ったボス猿が、或いは猟師に鉄砲で撃たれた手負いの猿が、
この湯に浸かり傷をいやした」と言う。 
渓谷の岩間から吹き上げる温泉が知られるようになったのは、奈良時代のことだ
そうで、この地にはこんな猿湯伝説が残されている。





 会津鉄道の駅から歩いて15分ほどの温泉街には、20軒近くのホテルや旅館や民
宿などが点在している。とは言えここには歓楽な娯楽施設は存在しないし、それどこ
ろか賑わう通りや、土産物屋・食事処などを目にすることも殆どない。





 阿賀野川の上流域、大川渓谷に沿った山々に囲まれた山間の地では、四季折々
の渓谷美が楽しめる。潤沢に見どころが有るわけでも無い「いで湯の里、湯野上温
泉」は、大自然に囲まれた山里の素朴で懐かしい匂いのする温泉郷である。



 「ほのぼの通り」と名付けられた通りには、小さくて可愛いい足湯もあるが、うっか
りしていると見過ごしてしまいそうだ。
大川ラインに架かる吊り橋・江川橋からは、錦秋に染まる山と奇岩を縫って流れる
絶景を望むことも出来る。そんな河原では今でも、少し掘れば温泉が出ると言う。
源泉の温度は62度、泉質はアルカリ性単純泉で、神経痛、筋肉痛などに効能があ
ると言う無味無色サラサラの湯だ。



 「何も変わらないのにあの頃は、原発の風評被害で一時客足が途絶えた」と話す
宿の主人だが、「ここに来てやっと回復した」と喜びを隠さない。
この日泊まった小さな温泉民宿の部屋は、全てお客で埋まっていた。(続)

                   
 最新フォトチャンネル 「晩秋の上高地」公開しました


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