簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

連続点滴

2018-04-18 | Weblog

「免疫力の低下」「栄養失調」の説明はついた。
幸いなことにこの頃になると早期対応・早期治療のおかげか、左腕に感じて
いた違和感はほとんど薄れていた。
グーチョキパーも問題無く出来るし、一本ずつ指折り数えることも大丈夫だ。
目をつぶり両手を前に差し出してもその位置をキープ出来ている。
頭上できらきら星も問題ない。



 応急的な点滴が終わると、引き続き48時間の連続点滴が待っていた。
通常の自然落下の点滴と違って、ポンプを使って定量を滴下するものである
が、これがなかなかの曲者だ。



 普段は駆動源として電源コードが繋がっているが、抜けばバッテリー駆動
となるので短時間なら動いても構わないのだが、そのたびに警報音が鳴る。



 特にチューブの中間に設けられた滴下を検出するセンサー部分を大きく
揺らし、滴下を止めようものなら再び大きな警報音が鳴り響く。
これは要領を得なかった初めの頃はトイレに立つ度に起こり、その都度看護
師を呼ばなければならないし、何よりも夜間なら同室の患者に迷惑をかける。



 等と恐縮していたら、隣のベッドの38歳の青年も同じ物を装着されている。
考えてみればここの入院患者は皆同じような症状で入っているので、基本的に
は同じ道をたどっているのだかあまり気にすることもなさそうだ。



 何回も看護師を呼び出すうちに、移動時にセンサー部分を揺らさないよう
にすればこの問題も回避できることを知り、警報の解除方法も教わった。
これにより寝たっきり状態での点滴から逃れることができたのはありがたか
った。(続)


      (写真:本文とは無関係 瀬戸内市邑久町・上寺山餘慶寺)

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