簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

飯田線のハイライト区間 (JR乗り潰しの旅・飯田線)

2021-03-12 | Weblog


 旅先で車窓から素晴らしい山岳風景を、遠望することは珍しくはない。
しかしその素晴らしい景色を構成する山々の名となると、多くの場合知
る術がない。
地図で改めて見ても、連なる山々の全ての名が記されている訳でもなく、
単独峰ならいざ知らず、個別に判別することは中々に難しい。



 独立峰は兎も角、特に山頂に雪を抱いた山や、特異な景観を見せる山
等が車窓から見えると、何とはなくその山の名を知りたくも成る。

 地図では、左手に南駒ヶ岳(2,956m)、常念岳(2,857m)や、烏帽子
ケ岳(2,194m)などが確認でき、右手にも赤石山脈を構成する山塊が見ら
れるが、残念な事にこれらの山が、目にしているどの山なのか解らない。



 かつて中央本線(東線)に乗った折の、甲府から日野春を経て小淵沢
に至る辺りでのこと。
車窓から見る山々が余りにも綺麗で、思わず乗り合わせた地元と思われ
るご婦人に訪ねた事があった。
それが八ヶ岳や甲斐駒ヶ岳と教えて頂いたのだが、矢張り名が知れると、
その旅の印象も楽しさも倍増し、思い出としてもはっきりと残っている。



 伊那大島で8分間の停車時間を利用して、駅前に出て見た。
何の情報も持ってはいなかったが、駅前の案内板や、登山者の休憩所を
目にし、この駅が南アルプス登山の拠点駅である事が解った。
と同時に、この辺りは日本有数の山脈に挟まれた風光な地で、そんな地
を鉄路が貫いている事を改めて思い知った。



 飯田線はこれまで、ほぼ天竜川の蛇行を辿るように右に左に進路を変
えながら、北上を続け、山脈に挟まれた伊那谷までやって来た。
そんな地勢に有るのでこの先の鉄路は、急勾配区間となり、列車はゆっ
くりと車輪を軋ませ、車体を傾けながら進んでいくので、車窓にはもう
一つ、山岳風景のハイライト区間として楽しみが加わってくる。(続)





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