goo blog サービス終了のお知らせ 

簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

長距離列車の乗客 (JR乗り潰しの旅・飯田線)

2021-03-26 | Weblog

 長かった飯田線の普通列車の旅も、ようやく終わりが近づいてきた。
これまで停車した駅は、既に80を遙かに超えている。
この先伊那松島、沢、羽場、伊那新町、宮木に停車すれば、いよいよ終
点の辰野に到着だ。



 思えば豊橋では、座席がほぼ埋まるほどの乗客が乗り込んだ。
豊川、新城を過ぎる辺りでは降車客が多く、何時しか車内は寂しくなった。
車窓に天竜川が見える辺りでは、乗り降りする客は殆ど無く、2両編成の
車内には鉄道フアンらしき、数えられる程の乗客だけになっていた。



 佐久間発電所を眺めながら、豊橋で買い込んだ駅弁を食べた。
缶ビールとおつまみも買っておけば良かったと後悔したが、飲まなくて
良かったとも思う。飲めば絶対に途中で寝てしまい、車窓を楽しめなか
った訳だから、これで良かった。食後のデザートにと思い、豊橋駅の定
番「おおあんまき」を買い込んでおいた。
流れる景色を目で追いながら、そのままかぶりついたが美味かった。



 列車は所々の駅で、長時間の停車を重ねて来た。
車内放送で停車時間を確認すると、多くの乗客はぞろぞろとホームに出
て深呼吸をし、足腰を伸ばし、一様に周りの景色を眺めてもいた。
当初はお互いのバリアの中にあった乗客ではあったが、ほぼ同じ顔ぶれ
と知ると、距離も次第に近まり、何時しか打ち解け、簡単な会話を交わ
すようになっていた。



 そんな中一人の青年は、自社が関わる駅伝大会が有り、走るのだと言
って途中の駅で降りて行った。
又もう一人の青年は、駅の周りを少し歩いてみると行って、どこの駅だ
ったか、重そうな荷物を背負い手を振りながら元気に出掛けて行った。



 飯田や駒ヶ根、伊那市など比較的大きな町の前後では、かなりの乗り
降りも有ったようだ。
今も夕暮れ時を迎え、通勤や通学の人たちであろうか、久々に車内は混
雑を見せている。
車内放送が、もう少しで辰野に到着すると告げている。(続)





にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする