簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

二川宿の町並(東海道歩き旅・三河の国)

2021-11-10 | Weblog


 二川宿の通りに人や車の動きは少なく、時折観光らしい人を僅かに見
かける程度である。
そんな道路は、殆ど拡幅されることもなく、往時のままだと言う。
間口が狭くて奥の長い町割りも、ほぼ江戸当時のものと変わらない。



 ここでは町を上げて、町並の景観形成活動を続けている。
「二川宿」「大岩町東」「大岩町中」の三町が、それぞれ「町づくり会」
を作り、三つの協定を基に協働で町づくりを進めてきた。



 協定に基づいて、景観に調和した建築や既存建物の改修改築を進めて
いると言う。それは建物の形や色、門や塀、それに付随した設備、自動
販売機にまでいたっている。
色彩や、設置の基準を細かく取り決め、約束を守るよう努めると同時に、
敷地のちょっとした空間にも、小物や草花を飾るよう求めている。



 びっしりと建て込んだ町並には所々に新しい住宅も建っている。
戦後の町は住宅地として発展しただけに致し方ないのであろう。
それでも、切り妻平入りで構える古い建物も多く、町造りの甲斐もあっ
て宿場町らしい情趣の有る佇まいを見せている。



 宿場の東入口に近い江戸時代の商家・東駒屋の前辺りに曲尺手が残さ
れている。地図で確認すると、直角に2回折れるのではなく、菱形に近
い広場のような形をしている。これは直角では車が回れないため、近年
になって角を削り広げたからと思われる。
 もう一カ所、本陣資料館を過ぎた辺りにも、曲尺手と思われる箇所が
あるが、形は殆ど崩れていてそれとは直ぐに解らない。(続)



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