簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

豊橋(東海道歩き旅・三河の国)

2021-11-19 | Weblog
 旧東海道は、国道1号線に沿って進み、豊橋の中心地に近づいて来た。
豊橋市は、中世には今橋とも呼ばれ、それ以来の城下町で、江戸時代には
宿場も置かれ吉田と言った。現在の地名に変わったのは、明治2年の事だ。



 戦災を受けた市街地は焼け野原となり、嘗ての宿場町としての遺構は
殆ど失われ、何も残されていないらしい。
戦後には整然とした町割りに変わり、旧街道筋と言っても町屋は新しく、
事務社や工場、住宅やアパート、マンションが立ち並ぶ様は、他の地方
都市と何ら変わりが無いようだ。



 瓦町の交差点の向こう側に、一際目立つ寺院が建っていた。
地図で調べると、「寿泉寺」という臨済宗妙心寺派の禅寺のようだ。
竜宮城の様な石の山門と、その奥に覗く三重塔が一際目を引いている。
寄ってみたいところだが、足が痛くて横断歩道を渡るのも億劫だ。



 東八丁の交差点で、路面電車と出会う。
同市の路面電車は、豊橋鉄道が運行する私鉄で、「しでん」の愛称で呼
ばれているらしい。
豊橋駅前から中心部を経由して、東部の住宅地とを結んでいる。



 嘗てはどこの町中でも普通に見られた路面電車は、今では随分と減って
しまい目にすることが稀である。
僅か17都市の19路線しか運行されていない貴重な公共交通機関でも有る。



 交差点の北東方向の広場に、家の高さ程もある大きな石造りの秋葉常
夜灯が見える。
東海地方ではこれまで、火防の神として信仰の篤い秋葉神社の常夜灯を
数多く目にしてきたが、今まで見てきた中でもこれは立派でかなり大き
な方である。(続)





にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする