国内には自然公園法に基づいて、国が指定している国立公園が32カ所
あると言う。その内の一つ、瀬戸内海国立公園は、昭和9年に誕生した。
九州の雲仙、霧島と共に、日本で最初の国立公園となった。
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その範囲は瀬戸内海に面した、1府10県にまたがり、広さは90万ha
を超える国内では最も広い国立公園である。
東の紀淡海峡から西の関門海峡までの広い海域と、そこに点在する島々、
それらを遠望できる陸地の景勝地などから構成されている。
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鷲羽山もそんな景勝地の一つである。
海上から遠望すると鷲が翼を広げたように見えることからこう呼ばれる
ようになった。
山頂付近にはレストハウスや展望台、ビジターハウス等が有る。
ここからは眼下に、瀬戸内海に浮かぶ塩飽諸島の島々、その間を縫うよ
うに進む大小の船舶が手に取るように見える。
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幾つも連なる吊り橋の橋脚や、斜張橋など美しい姿を見せる瀬戸大橋
の全景も素晴らしい。橋を借景として、小さな漁船が犇めく小さな港も
絵になる構図を見せてくれる。その先に広がる、坂出工業地帯の景観や、
お握りを置いたような讃岐の山々までが見通せ、それはまるで絵葉書を
見るように美しい。
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特に沈みかけた夕陽を受け、海面が銀色に光り輝き、次第にオレンジ
が雑じるグラデーションに変る様は見事だ。
その時大橋は、影絵を見るようなシルエットとして浮かび上がる。
陽が沈み、夜の帳が降り始め、辺りが灰色のベールに支配されようとす
る中、橋にライトが灯り、暗闇に鮮やかに浮かび上がる・・・。
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惜しいかな、そんな光景は年に何度も見られない。
関係自治体等は、橋のライトアップの通年点灯を要望しているらしいが、
環境省との協議や、漁業権等の絡みもあり、未だ実現に至っていない。
資源としても超一級だけに、橋が通年ライトアップされれば、観光地
としての橋がブランド化され、一層盛り上がる筈だ。
残念ながら様々な制約が絡み、混とんとしているのが現状のようだ。(続)
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