簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

下津井のタコ (JR乗り潰し・本四備讃線)

2022-05-11 | Weblog


 瀬戸大橋の足元には、田の浦港、吹上港、下津井港などの多くの魚港
が点在する。それらは小さな漁港で、防波堤に守られて、小型の漁船が
犇めくように係留されている。
この雑然とした景観も、瀬戸大橋を借景として眺めれば、それはそれで
美しく、観光を構成する資源の一つにもなっている。



 漁港からは、瀬戸内海の漁場は近く、季節毎に新鮮な様々な魚介類が
水揚げされる。漁場が目の前にあれば、大きな漁船は必要なく、小型の
方が、小回りが利いて良いそうだ。

 ただ県の漁業は、魚種それぞれの漁獲量は極めて少なく、その分種類
が豊富な事が知られている。所謂「少量多種」で、これが最大の特徴だ。
この小さの港と、小さな漁船の群れは、県の漁業の実態を象徴的に物語
っているようだ。



 ここ下津井沖では「下津井タコ」が特に知られている。
タコは年中水揚げされるが、漁の最盛期は11月という。
 瀬戸内海の激しい潮流に揉まれて育つタコは絶品で、特に秋から冬の
「寒タコ」は身が引き締まり、味が凝縮されていると言われている。



 この近辺の地域では、水揚げされたタコを広げて干し、寒風にさらす
「干しタコ」の姿が彼方此方で見られ、冬の風物詩となっている。
形を整え竹串に刺して3~4日ほど天日に干し、半生状態で出荷される。



 お土産屋の等の店先にも、この形のままで並べられることが多い。
食べ方は、水に2時間ほど浸け柔らかくして火にあぶるのが良い。
そのまま食べても良いが、後は好みでマヨネーズや醤油、七味などを付
ければ更に美味しく頂ける。(続)





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