簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

時の鐘(JR乗り潰しの旅・川越線)

2019-09-23 | Weblog

 とにかく人の多さに驚かされる。どこに行っても人、人、人・・・。
駅前にも、ここまで乗ってきた乗り合いバスにも人は多かったが、ここに来て
更に人口密度は高まっている。広い通りにも、狭い路地も、テイクアウトの店
先も食事処も、どこもかしこも人が群れて溢れている。





 菓子屋横町も例外ではない。
石畳の道に20軒ほどのお菓子屋さんなどが立ち並ぶ狭い通りは、まるでお祭り
の縁日のような人出である。素朴な懐かしい安らぎなど感じられる風情では無い。
店を覗こうにも店先ではじかれて入れない。人気のスイーツの店先には長い行列
が出来ている。
通りも人が多く思うように歩けず、その石畳も見えないほどの混みようだ。





 その人波のピークは、この町のシンボルとも言える「時の鐘」の有る辺りだ。
人混みに車が錯綜し、まるで終始が付かない様子だ。これが日常的な光景なら、
年間の観光客数も大げさな数字ではなく、納得できる程にとにかく人が多い。





 「時の鐘」は、江戸時代の初め頃から城下に時を告げ、町民に親しまれてきた
という。全国的にも時の鐘は残されているところもあって、格段に珍しい存在で
はないが、ここのものは、川越大火で一度は焼失して無くなったものを、再建し
たものだという。

 今有るものは4代目に当たり、機械仕掛けだそうだ。
江戸情緒の色濃く漂う町並に響き渡る鐘の音には、恐らく川越商人達のその心意
気が聞こえて来るのであろう。
そんな鐘の音は、午前六時、正午、午後三時、午後六時の一日四回なるそうだが、
残念ながら聞くことは叶わなかった。(続)

東北に伝わる「伝統こけしを訪ねる旅」
再編集しました。  ここをクリック



にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 蔵づくりの町並み(JR乗り潰... | トップ | 川越まつり会館(JR乗り潰し... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事