天照大神が統治する高天原から、その命を受けたニニギノミコト(天孫)が下りて
きて(天降り)、日本国を治めるようになった。
その子孫が歴代天皇で、「日本書紀」では、神武天皇が2月11日に即位したと伝
え、その日は国民の祝日の一つである建国記念の日となっている。
一昔前は、紀元節と言われた日である。
その紀元節世代の人々の多くは、この天孫降臨を「日向の高千穂」、宮崎県南部
に位置する高原町の「高千穂の峰」だと思い込んでいると言う。
かつての小学校などではそう教えたからだそうだ。
ところが戦後に成って、比較的自由にものが言えるようになったころから、じつは
そうではない、本当の「高千穂」は別にあると言う説も囁かれるようになった。
その「もう一つの高千穂」「本当の高千穂」が、同じ県内の北部に位置する「高千
穂町」で、何れも本家本元を名乗っているが、どちらが比定されるかはいまだに定
説がない。
「高千穂町」は、九州のほぼ中央、宮崎県の北端部、熊本県と大分県に県境を接
する位置にある。ここは周りを標高1000mクラスの山々に取り囲まれた山間の小さ
な町で、人口は1.2万人ほどである。
かつて高千穂郷には500余りの神社があったと言われ、神々の里と言われた。
又町内にはアマテラスオオミカミが籠ったとされる天岩戸(比定された地では無い)
が有り、伝説の里でもある。
その天岩戸伝説は「岩戸神楽」として、代々受け継ぎ伝承されている。(続)
『東海道歩き旅 武蔵の国』写真満載でホームページにアップしました。
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その子孫が歴代天皇で、「日本書紀」では、神武天皇が2月11日に即位したと伝
え、その日は国民の祝日の一つである建国記念の日となっている。
一昔前は、紀元節と言われた日である。
その紀元節世代の人々の多くは、この天孫降臨を「日向の高千穂」、宮崎県南部
に位置する高原町の「高千穂の峰」だと思い込んでいると言う。
かつての小学校などではそう教えたからだそうだ。
ところが戦後に成って、比較的自由にものが言えるようになったころから、じつは
そうではない、本当の「高千穂」は別にあると言う説も囁かれるようになった。
その「もう一つの高千穂」「本当の高千穂」が、同じ県内の北部に位置する「高千
穂町」で、何れも本家本元を名乗っているが、どちらが比定されるかはいまだに定
説がない。
「高千穂町」は、九州のほぼ中央、宮崎県の北端部、熊本県と大分県に県境を接
する位置にある。ここは周りを標高1000mクラスの山々に取り囲まれた山間の小さ
な町で、人口は1.2万人ほどである。
かつて高千穂郷には500余りの神社があったと言われ、神々の里と言われた。
又町内にはアマテラスオオミカミが籠ったとされる天岩戸(比定された地では無い)
が有り、伝説の里でもある。
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