「名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ
故郷の岸を離れて 汝はそも波に幾月」
伊良湖岬に滞在した柳田国男から、浜に流れ着いた椰子の実の話を聞
いた島崎藤村がそれを元にイメージして創作した「椰子の実」の一節で、
明治34(1901)年に発表された。
伊良湖岬は太平洋と三河湾を隔てる渥美半島の先端の岬である。
渥美半島は豊橋付近から西南西に突き出すように延びた半島で、その
長さはおよそ50キロメートル、幅は5~8キロメートルと言われている。
沖を流れる黒潮の影響で、年間を通じて温暖な気候で平均気温が高く、
日照時間が長く全国でも有数の農業地で、特に電照菊が知られている。
半島の先端伊良湖岬は愛知県を代表する観光地の一つだ。
岬には「日本灯台50選」に選ばれた、白亜の伊良湖岬灯台が立っている。
潮流が速く、暗礁が沖まで続く難所と言われる伊良湖水道の航海の安全を
担う灯台の光は、12.5海里(約23㎞)を照らすという。
沖には、三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台として知られる神島(三重
県)が見える。
岬にある「日出の石門」は、太平洋の荒波で真ん中が空洞になった岩で、
これを見下ろす園地には、藤村の「椰子の実」歌碑が立っている。
大中寅二が作曲した国民歌謡の楽譜付きで、詩も全文が刻まれている。
半島の太平洋側には凡1キロにわたって「恋路ヶ浜」と呼ばれる砂浜
が続いている。昔都を追われた男女の恋の逃避行先がこの地で、二人の
恋は叶わぬまま二人は死んで貝になったとの言い伝えが有り、いまでは
恋のパワースポットとして知られている。(続)
「JR乗り潰し 飯田線195.7㎞ 鈍行列車の旅」が始まりました。
ホームページも引き続き、宜しくお願いいたします。
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伊良湖岬に滞在した柳田国男から、浜に流れ着いた椰子の実の話を聞
いた島崎藤村がそれを元にイメージして創作した「椰子の実」の一節で、
明治34(1901)年に発表された。
伊良湖岬は太平洋と三河湾を隔てる渥美半島の先端の岬である。
渥美半島は豊橋付近から西南西に突き出すように延びた半島で、その
長さはおよそ50キロメートル、幅は5~8キロメートルと言われている。
沖を流れる黒潮の影響で、年間を通じて温暖な気候で平均気温が高く、
日照時間が長く全国でも有数の農業地で、特に電照菊が知られている。
半島の先端伊良湖岬は愛知県を代表する観光地の一つだ。
岬には「日本灯台50選」に選ばれた、白亜の伊良湖岬灯台が立っている。
潮流が速く、暗礁が沖まで続く難所と言われる伊良湖水道の航海の安全を
担う灯台の光は、12.5海里(約23㎞)を照らすという。
沖には、三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台として知られる神島(三重
県)が見える。
岬にある「日出の石門」は、太平洋の荒波で真ん中が空洞になった岩で、
これを見下ろす園地には、藤村の「椰子の実」歌碑が立っている。
大中寅二が作曲した国民歌謡の楽譜付きで、詩も全文が刻まれている。
半島の太平洋側には凡1キロにわたって「恋路ヶ浜」と呼ばれる砂浜
が続いている。昔都を追われた男女の恋の逃避行先がこの地で、二人の
恋は叶わぬまま二人は死んで貝になったとの言い伝えが有り、いまでは
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