簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

牛窓オリーブ園(赤穂線・乗潰しの旅)

2020-06-08 | Weblog
 「朝鮮通信使遺跡・本蓮寺」を後に、海を背にしながら町中を抜ける。
特産の白菜やキャベツの植わる、牛窓ならでは段々畑を見ながら九十九折
の山道を登ると、小高い丘の上には「牛窓オリーブ園」が立地している。



 牛窓は小豆島と共にオリーブの国内二大産地として知られたところだ。
この地のオリーブ園は、昭和17(1942)年に開園している。
敷地面積10ヘクタール程の園地には、今では2千本を越えるオリーブが植
えられているが、スタートは僅かに39本の苗木を植えたオリーブ畑からだ
と言う。



 園内には遊歩道が整備されている。
この丘陵地には古くから人が住み着いていたらしく、4世紀頃と思われ
る古墳が幾つも点在していて、遊歩道からも観察をする事が出来る。



 古代ローマの神殿をイメージした石柱が印象的な「ローマの丘」では、
異国気分を味わいながらの記念写真が人気らしい。
「展望台 オリーブパレス」の「幸福の鐘」は、三度鳴らすと願いが叶う
と言われている。恋人たちの聖地としても人気で、それを鳴らしに訪れる
カップルも多いと言う。



 「大洋の樹」と言われるオリーブの木は、生命力が強く、樹齢も長く、
落ち葉が少ないことなどからガーデニングに向いていると言われている。
6月初めには白い十字の花が咲き、開花シーズンには辺り一帯が甘い香り
に包まれる。
それが秋にはエメラルドグリーに結実し、収穫祭も開催される。



 園内の至る所で展望が開け、眼下に牛窓の町並と瀬戸内の海を望む事
が出来る。浪穏やかで煌めく波間には大小様々な島が浮かび、正面には
小豆島が緑濃く座り、遠くには灰色に連なる四国の山並みまで見渡せる。
ここは正に「日本のエーゲ海」、絶景の地である。(続)





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