簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

上州富岡駅 (上信電鉄・上信線)

2019-12-06 | Weblog

 高崎から40分、富岡製糸場見学の玄関駅上州富岡に到着した。
さぞ見学客が多いだろうと想像していたが、平日の日中でもある性か、
駅に降り立った乗客の殆どが地元らしき人達ばかりで些か拍子抜けだ。





 ここは同電鉄の中では主要駅で、島式と単式の2面ホームに3線の
有人駅である。駅舎は平成26(2014)年に建て替えられたものだ。
世界遺産の指定に歩調を合わせてのことか、建屋も製糸場をイメージ
させる煉瓦造り風だ。構内には待合室を兼ねた広いスペースが有り、
情報発信の場となっている。

 駅前ではキャラクターの「お富ちゃん」が観光客を迎えているが、
記念撮影する姿も見られない。電車で訪れる客は限定的なので有ろう、
駅前から人の引くのも早く静かなものだ。





 滞在できる時間も限られていたので、駅前から迷わずタクシーに乗り
込んだ。ドライバーに聞くと「殆どが大型のバスかマイカー」だそうだ。
2時間ほどの滞在予定なので、帰りのタクシーを予約すると「時間持て
余すかも知れませんよ。待たなくても良いし、1時間もあれば回れます。
帰りも駅まで15分ほどで歩けますから、土産物屋さん沢山有りますから、
ゆっくり歩かれたらどうですか」と言う。





 元々製糸場の年間見学者数は20万人程だったが、世界遺産に登録さ
れると同時に桁違いに跳ね上がり100万を優に越える賑わいが続いた。
しかし、そんなピークは長くは続かず、ここ一二年は減少傾向に有り、
少しずつ沈静化してきていると言う。

 商売気のないと言うか、親切な女性ドライバーのアドバイスに従い、
「見学で歩き疲れたら電話する」と予約を取り消したりしている内に工
場前に到着した。思ったよりも近く早かった。(続)




にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二つの世界遺産(上信電鉄・上信線)

2019-12-04 | Weblog



 JRを降り案内に従い、上信電鉄の高崎駅改札口に向かう。
思った通り階段や改札では混み合って、それでも10分まではかからない
が、やはり乗り換えに余裕を見ていて良かったと思えるケースである。



 ホームに向かう改札手前に、駅には似つかない石碑が立てられている。
説明書きを読んで見ると「山上碑」「多胡碑」「金井沢碑」とあり、
「上野三碑(こうずけさんぴ)」のレプリカと書かれていた。
「上野三碑」とは、同鉄道沿線の駅近くに点在する、7~8世紀頃の古
代石碑の総称である。
日本に18例しか無い最古の石碑群で、歴史的価値が高く、国の特別史跡
に指定されると同時に、平成29(2017)年にはユネスコの「世界の記憶」
に登録された。



 「上野三碑」を巡るのに便利な、高崎から吉井の間で乗り降り自由な
通年発売の「フリー乗車券(1,120円)」がある。
石碑は最寄り駅からは徒歩で、10~30分ほどの距離に有るらしい。



 また同鉄道の沿線には、もう一つの見所がある。
平成26(2014)年「世界遺産」として登録された「富岡製糸場と絹産業
遺跡群」である。その中心的な富岡製糸場の最寄り駅は上州富岡で、駅
から徒歩15分ほどの所にある。
その製糸場へは、割引切符が用意されている。



 高崎と上州富岡の往復乗車券(1,580円)と、製糸場の見学料(1,000)
がセットになった「往復割引切符」だ。「ゆき」券と「かえり」券が付
けられていて、往路復路とも一回だけ希望する駅での途中下車が出来る。
価格は2,140円で、これは通常価格より440円お得だ。

 この切符は駅の券売機でも購入が可能だが、持ち帰りの出来る記念乗
車券駅は窓口でしか販売していないので注意が必要だ。(続)





にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私鉄の乗り換え(上信電鉄・上信線)

2019-12-02 | Weblog

 上信電鉄の上信線は、JR高崎駅に併設された高崎駅から、下仁田
駅までの間、33.7㎞を21の駅で結ぶ私鉄の鉄道路線である。
高崎と途中の主要駅である上州富岡の間で運行される便も若干有るが、
殆どが始点駅と終点駅の間の運行で、全てが各駅に停まり、急行など
の設定はない。この間の大凡の所要時間は60分で有る。





 始発の高崎駅は今も昔も北関東の鉄道の要衝であり、多くの利用客が
終日行き交っている。そんなJRの駅に併設されている乗り換えだが、
上信電鉄のホームには、一旦JRの改札を出て、中央通路を通り抜け、
途中には階段の上り下りも有り、その上で改札を入る様になる。
以外にその経路が混み合ったりし、その為思わぬ時間を要する場合も有
ったりする。しかも結構な回り道で、利便性も悪いし弱者には決して優
しいものでは無い。





 このようにJRと私鉄の列車を乗り継ぐ場合、こういうケースに出会
うと、慌てることがあるので出発前の計画では、大型時刻表やネットを
使い、乗り換えに必要な時間を予め調べておく。
その上でこれに乗れたらラッキー、乗れなければその次でもOK程度の
余裕を見て計画を立てるようにしている。
この駅の場合、大型時刻表によると10分必要となっていた。





 何時も思うのだが、このような大きな駅にはホームとホームを直接
結ぶ跨線橋等が有る場合が多い。だとしたら私鉄との接続も、それを
利用出来るようにして欲しいものだ。
今の時代なら、自動改札機と精算機を相互に設置しさえすれば、実現
できるように思うのだが、そんな簡単な事ではないのであろうか。(続)




にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする