辰口芳珠記念病院で、人間ドックを初めて受けた。
「湯ったり2日間コース」を、友達と3人で受けることにした。
いきなり身長と体重を測り、長い間測っていなかった身長が6ミリ伸びていて喜んでいたら、
「太ったから足の裏の肉が厚くなったのでは」と、言われて友人の冷静な言葉に納得した。
血液検査、婦人病の検査、マンモグラフィは胸をちぎれるほど挟まれて痛かった。
しかし、過去に乳がんの疑いでかかったことがあるので我慢。
K子はコレステロールが多く、子宮癌の疑いも出た。
A子は血圧が高く、要検査になった。
それぞれ、ショックだが、ドックで分かって良かったと言っていた。
午後はフリー。3人で喫茶店でコーヒーを飲み、近くの「たがわ龍泉閣」で、各自一部屋で贅沢にお泊り。
まるで、3人で旅行気分。露天風呂も満喫した。
露天風呂は「たんぼの湯」で、まさしく田んぼがいくつもある雰囲気。
混浴なので、一応バス用の布が用意されている。胸からそれを巻いて入る。
本当の田んぼに刈り取ったままの稲の根が残っている演出も面白い。
また、屋根のある丸いところにも入って、これは「肥溜めか」と、言ってしまって仲間のひんしゅくを買う。
わいわいしていたら、遠くの田んぼから、もさっと何かが動いた。
男の人だった。ぎゃっと思ったが、ぎゃっと思ったのはたぶん向こうのほうだ。
女三人VS男ひとり。勝ち目はない。
気の毒に彼は癒しのときを奪われたに違いない。
薄暗くなりあちこちのランプ型の照明に灯がともる。
情緒がある。わたしたち三人を除けば絶景である。
早めの夕食に熱燗もつけて、翌日の胃と腸の検診に備えて朝食ぬき。
翌日は悲惨な胃と腸の検査。
しかしながら、最後の問診で保健師に
「パーフェクトですね。すべてAですよ。」と、褒められた。
だんなには言わないでおこう。
ますます、強靭であることを知り怯えるかもしれない。
そして、大黒柱にされそうだ。
すべてとはいえ、オプションの脳の検査は3万5千円かかるので受けなかった。
本当はここがわたしの受けなくてはならないところかも。